今年3月にリリースしたミニアルバム『VOICE』に続き、早くもニュー・ミニアルバム『i』をリリースするストリート系ヴォーカル&ダンスユニットVimclip。今作は夏をコンセプトにしたという作品だけあって、まさに夏真っ盛りの今聴きたい1枚となった。
今作のリード曲『My Generation feat. 大野雄大、花村想太(Da-iCE)』はポップでキャッチーな曲で、この夏のアンセムとなりそうな予感! この曲では、同じくダンス・ヴォーカルシーンで活動するDa-iCEのヴォーカリスト・大野雄大と花村想太を迎え、より華やかで彩りの鮮やかな楽曲となった。他にも、爽快なダンス・チューンや、切ない夏の恋を歌ったR&Bバラードなど、彼らの新機軸を見せる曲も収録され、この1枚で今のVimclipが常に進化している様を感じられる。
前作リリース以降活動が活発になり、今年の夏もイベントに多数出演することが決まっている彼ら。『i』のインストアイベントも行なわれているので、お近くに来た際はぜひ足を運んで欲しい。彼らのエネルギッシュなライブを見て気持ちが高揚することは間違いなし!!(interview:やまだともこ/Rooftop編集部)
幅広い世代に知ってもらいたい
── 夏をコンセプトにしたミニアルバム『i』がいよいよ7月17日にリリースされますが、前作の『VOICE』が3月に発売されたばかりなので、リリースのペースは早いですよね。
TOMO(Vocal&MC):前作から4ヶ月しか経ってないんですけど、楽曲も増えて来たので、ミニアルバムという形でリリースさせて頂くことになりました。
── 間が 4ヶ月しかないので、制作としてはかなりタイトですね。
TOMO:そうですね。リード曲の『My Generation feat. 大野雄大、花村想太(Da-iCE)』が先にあがってきたんですけど、最後の収録曲はギリギリにもほどがあるぐらい。マスタリングが終わったのは6月の頭ですから。でも、今回も楽曲の幅が広く、良いアルバムになったんじゃないかなと思います。
── 『VOICE』がレーベル移籍第1弾ということで初めましての感じがありましたけど、今回はコンセプトのある作品ということもありますが、すごくよくまとまっているし、1枚で今のVimclipを表せているんじゃないかと思いました。曲はどんなアイディアを出しながら作っていったんですか?
TOMO:ライブから派生してという考えが多いんです。こういう曲がライブに必要だよねとか、欲しいよねと話し合いながらという感じです。作詞作曲は書いて頂いた曲もありますが、前作同様自分たちで書いている曲もあって、ラップは僕がほとんど書いています。僕の歌詞は、聴いてくれる人たちが若い層が多いので、シンプルにあんまり難しいことを言い過ぎないということは考えました。
── 確かに、ライブは若いファンの方が多いですよね。
TOMO:でも、最近ちょっとずつ年齢層に幅が出てきたんです。
KAZUKI(Vocal):自分たちよりも年上の大人の方も来てくれるようになりました。
── それは、インストアイベントでいろいろな年齢層の方に見て頂くようになったというのもありますか?
TOMO:それもあると思いますが、“だんぜん!!LIVE”(※)でCODE-Vさんと共演することが多くて、そこで知ってくれたという方も多いです。いろんな世代の人に僕たちを知ってもらうというのを目標にしているところもあるんですよ。キャラクター的にもKAZUKIとかREOみたいな若い年齢から、TAKEくんとか僕は20代後半だったり、グループ内でも年齢に幅があるので、幅広い世代に聴いてもらいたいですし、もちろん同い年のお客さんももっと増やしたいですし、最近は少しずつ形になってきている様な気がします。
EIKI(Vocal&MC):広がりが出てきました。
── ということは、今後は大人の層に向けても曲を作っていくかも?
TOMO:今回『陽炎 〜KAGEROU〜』というKAZUKIがほぼソロで歌う曲があって。
KAZUKI:若い人にも届きやすいと思いますけど、大人の人が聴いても学生の時に経験したことがある恋愛とかぶる部分もあるかもしれないですし、昔を思い出して頂くという意味でもすごく良いきっかけになる歌なんじゃないかと思います。
── サマー・ダンスチューンの『My Generation feat. 大野雄大、花村想太(Da-iCE)』は覚えやすく、わかりやすく、キャッチーな曲で今後のライブで盛り上がり必至の曲になりそうですね。
TOMO:さわやかなイメージもありつつ、夏がコンセプトの作品なのでみんなで騒ごう! という雰囲気になりました。
── この曲では同じくダンス・ヴォーカルシーンで活躍するDa-iCEのヴォーカリスト・大野雄大さんと花村想太さんを迎えてますが、どんな経緯があったんですか?
TOMO:今回初めてコラボレーションというものをやらせて頂いたんですけど、Da-iCEも同じダンスボーカルグループで、一緒に上を目指している感じがあったのと、前からイベントで共演していたので仲も良いですし、一緒にやろうよって話をしたんです。
── 一緒にやってどうでしたか?
EIKI:Da-iCEは同じくメンバーにパフォーマーがいるんですけど、Vimclipはレコーディング現場にパフォーマーも来るんですねと驚かれたり、普段一緒にライブをやってるので、そこでも良い意味で刺激をもらえているし、今回同じ空間で一緒に作品を作ることが出来たというのはすごく勉強になりました。
── MVにも大野さんと花村さんが参加されていますが、海をバックにとにかくみなさんが楽しそうなMVでしたね。
EIKI:海に行って、みんなではしゃいで。MVのテーマが、楽しいパーティーの感じだったんです。
TAKE(Performer):ソロの撮影が終わるとみんなで遊んで、そのテンションで撮影に臨めて、超テンション高い感じになりました。
TOMO:前作のMVがCHEMISTRYさんのカバー『PIECES OF A DREAM』だったので切ない感じのMVでしたけど、今回は夏がコンセプトなので元気なとか、爽やかとか、パワフルなとか、エネルギッシュなところを表現しようと、笑顔メインで彩りもカラフルにしてもらい、夏にぴったりのMVになったと思います。
── MV撮影中のエピソードってあります?
EIKI:ハエがいっぱいいました。
── ハエの話…ですか。それ以外には?
KAZUKI:午前中からの撮影で、とにかく日差しが強かったんです。暑かったというのもありますけど、表情で感情を表現しなければいけないところで、日光の眩しさとの戦いが難しかったです。
── 太陽との戦いが(笑)。
TOMO:眩しくてしかめっつらみたいになっちゃうんです。
── でも、その太陽の光が良い具合に当たり、さっきのお話じゃないですけど、とても彩りが鮮やかで夏を感じるPVになりましたね。
TOMO:鮮やかになりましたね。最初は曇ってたんですよ。
REO(Performer):雨も一瞬降ったんです。海に着いたら雨も上がって晴れてきて。
── また、この曲の歌詞で、「“夢”や“希望”夜通し熱く語ったっていいじゃん」という歌詞ありますけど、この歌詞すごく良いですね。
TOMO:そこの歌詞はけっこう良いって言って頂いてますよ。でも、最近は夜通し語ることはそんなになくなりましたけどね。
── KAZUKIくんはあるんじゃないですか?
KAZUKI:夢を語った事はないですけど、どうでもいい話を夜通し語った事は幾度かあります。
REO:今bayfmさんでレギュラーラジオをやっているんですけど、リスナーの方から友達と夜通し語り合った話を募集するコーナーをやっているんですけど、それぐらい印象が強いみたいです。
KAZUKI:気になるフレーズですよね。