——人をやめればお金は簡単に作れる!? ——
根崎:俺、エクスタシーに入ったじゃないですか。その時「よっしゃ、売れたー!! 」って思いましたけど…。
青:正直僕も「あっラヴィアン、エクスタシー行ったんだ。これでドームだ!」って思ったよ(笑)。
根崎:矢口とかも「やりましたね!」って言ってましたけど、入ってみたらGLAYいねーし、LUNA SEAいねーし、hideさん死んでるし、ビックリしますよ!
青:鈴木晃二先生がいたじゃない!! 僕が敬愛するアーティストですよ! 今も歌えるよ(笑)。
根崎:鈴木さんにはかなり世話になりましたね!
青:鈴木さんのソロのPVのドラムとか叩いてたよね。すっげー羨ましかったもん。
根崎:でもPVだけっていうね(笑)。本チャンは別のもっと上手い人が叩いて、その人がPVがNGか何かで。うちの当時のギター(ke2)がTV用でギター弾いてたんですよ。俺はPV用なんで、行ったらいきなりゴミ袋被ってくれって言われて、頭からビールかけてくれって言われて、そういう感じでした。
青:謎だね。
根崎:はい。で、ドラム叩いてくれって言われたんですけど、ドラムセットが無いから君が持って来てくれって言われて、当時ドラムセットを持ってたんですけど持ってくのがだるくてタムを持って行かなかったんですよ。まぁいーや、ロカビリーみたいなもんだろと思って。
青:ワンタムで?
根崎:いやワンタムも無しで。
青:タムなし?
根崎:スネアとフロアは一応置いとくかって。あとバスドラとシンバル2枚でやったんですけど。
青:それマジ格好よくね!
根崎:そしたらそれが気に入ったって言われて、今度ツアー行かねーかって言われて、それはさすがに断ったんですけど。僕はラヴィアンローズもあるんでって(笑)。
一同:(笑)
青:ヤベー、それマジ格好いい! ノータムワンフロアって憧れる。
aie:格好いいっすねー。
根崎:でも酔っ払ったらドラマーってそうなんないっすか? ってドラムじゃないですね(笑)。
青:なんないっす。僕、ドラム叩かないんで。
一同:(笑)
根崎:昔、年末のライブの時はカウントダウンまでに酔っ払っちゃってましたね。
青:分かる〜。昔チョップでAN GIGをやった時に充一さん(ex.DEEP Gt.)とバカみたいに呑んじゃって、本番覚えてないんだよね。充一さんのペースに合わせて呑んでたら酔っ払っちゃって、チョップのアンプを全部倒しちゃって怒られたんだよね(笑)。
根崎:破壊的な事をやって!
青:あれはやばかった〜。
根崎:でもその後、俺と一緒に養老で呑んだの覚えてます? 東京地下室の何回目かの打ち上げで。
青:いつ?
根崎:だいぶ前です。10年ぐらい前です。
青:そんなの覚えてないよ。他でも一緒に呑んでる事があるし。
根崎:あるんですけど、そん時の印象がだいぶ強くて。
青:事件あった?
根崎:事件ではないんですけど、青さんに「何でツインペダル使わないの?」って訊かれて、青さんもそういう事を言うんだって思ったんですよね。今でこそこんなですけど、当時俺はビッキビキに尖っていた時代で「ツインペダルとかそういうんじゃなくて、ワンペダルでツインペダルっぽい事やるのが俺は格好いいと思うんです」って答えたら「格好いい〜〜〜」って(笑)。
一同:(笑)
根崎:当時狂ちゃんって呼ばれてたんですけど、「狂ちゃんね、2丁目行ったら一財産作れるよ」って。せっかく音楽の話してたのに割と早めに会話が2丁目の話題になってたんですけどね(笑)。それを未だに覚えてて。「えっ、いくらぐらい作れるんですか?」って訊いたら、ノータイムで「2千万!」って言ってました(笑)。青さん、ベロベロでしたけどね。覚えてないっすよね?
青:覚えてないけど、あの当時は2千万はね、作れたんだよね。今でも1千万単位のお金の作り方ぐらいだったらいくらでも出来るんだけど。
根崎:そうなんすかっ!?
青:簡単っすよ! …人やめれば。
一同:(爆笑)
aie:間がありましたね、今(笑)。
根崎:うんって感じ(笑)。
青:僕ね、いっつも思うんだけど、バンドマンがお金で苦労してるのが全然分かんない。
根崎:何でですか?
青:お金なんていくらでも作れるのに…。人やめれば。
一同:(爆笑)
根崎:なるほどね(笑)。
青:だってさぁ、●●●●●●●●●●●、大して変わんないじゃん。…変わるよね〜。
一同:(爆笑)
根崎:何とも言えねー!!
青:さっ、次の話題に!
根崎:そうですね(笑)。aieくんは女の方が好きですよね?
aie:俺は女の方が好きですね。
根崎:そうですよね(笑)。
青:でも、aieは早い段階から僕と一緒に2丁目デビューさしてるんだよ(笑)。
aie:そうですね。名古屋に住んでる時に東京に遊びに来て、Gargoyleの朗読で青さんが出てて打ち上げで一緒になって、打ち上げをそこそこに切り上げて2丁目に移動っていう(笑)。
青:で、その頃にaieを最初に連れて行ったお店っていうのが、僕が入れ込んでた子がいたのね。
根崎:男でしょ?
青:男に決まってるでしょうがっ!!
一同:(笑)
青:これが僕がさぁ、女に入れ込んでるって言ったらさ、世界中の桜井ファンに殺されるよ。ヤバイよね、本当に。
根崎:で、その店は?
青:入口入ってすぐの右側の角の席に2人で座ってたよね。いや〜、もう借りてきた猫みたいだった。そりゃそうだよね〜。
根崎:aieくんは初めてそういう店に行ったんでしょ?
aie:初めてですね。店もお客さんがいなくて。「この子はノンケなの?」って話してて。もうガッチガチでしたね(笑)。
根崎:(笑)キチ〜!
青:今ふと思ったけどさ。この界隈って割とすんなりと普通にゲイ用語使ってるよね。
aie:そうっすね〜。
青:今ってさ、マツコのおかげでさぁ、ゲイ用語って一般認知度が広がってるじゃん。ノンケとかさ。
根崎:デラックスさんですか?
青:うん。いわゆるさ、作られたオネエマンとかじゃなくて、リアルホモの会話をしてるから、だからアイツの言っている言葉のおかげでちゃんと一般の人たちが2丁目とかゲイ用語を正しく認識してるけど、この界隈ってそういうのを知るのが早かったよね!
aie:早かったですね。
青:多分知らないで使ってるよ。僕の身近にいた人はみんな早いと思う。
根崎:なるほど〜。
——茨城のギタリストシーンは桜井青で出来ていた!——
根崎:青さんの事を茨城シーンのガキどもは真似していた時期があって…。
aie:ミヤくんもそうでしたもんね。
根崎:そうそう。で、俺は青さんが誰に影響を受ているのか知りたくて、当時呑んだ時に訊いたんですよ。そうしたらSOFT BALLETの森岡さんって言ってたんですよ。
青:すっげー影響受けた!
根崎:あっ、SOFT BALLETって聴いた時があるって思って、聴いてみたんですけど、当時の俺には高度過ぎて、音楽的に難しすぎて分かんなくて(笑)。「う〜わっ、青さんってこういうのをいっつも聞いてんのか〜」って思って。
青:ひどい〜。
根崎:歌メロっぽいのもあるんですけど、基本よく分かんなくて。1人の人がずっと踊ってて、「うわ〜、すごい世界だ。何だこの世界観! サビがね〜」って思って(笑)。俺には難しすぎたって思い出がありまして、その話をしたかったんですよね。
青:なるほどね。
根崎:実は僕、森岡さんと1回共演したんですよ、クアトロで。yukihiroさん(L’Arc〜en〜CielのDr.)のバックバンドやったんですよ、僕。凄くないですか?
青:えっ、ちょっと待って! yukihiroさんのバックをやったの? 凄くねっ!!
根崎:yukihiroさんってacid androidでボーカルやってるじゃないですか? でもacid androidのバックではないんですよ。ちなみにacid androidのドラムの人ってめちゃくちゃ上手いですよね。Slipknotとか叩いちゃうぐらいの。
青:この間のBUCK-TICK フェス(2012年9月22日開催)で叩いていた人かな?
根崎:あっ、そうです。
青:げろ上手だよね!
根崎:もう半っ端じゃない人です。で、acid androidのライブの前にGAUZEのコピーをやりたいってなって。
青:誰が?(笑)
根崎:yukihiroさんが。で、当時、yukihiroさんと事務所が一緒だったんですよ、DANGER CRUEで。で、GAUZEやるんだったらドラムは狂介くんがいいなってyukihiroさんが言ったらしく(笑)。
青:超御光栄じゃんっ!!
根崎:いやいや、たまたま適当に言ったんだと思いますけど。ビックリしますよ! 俺、GAUZE好きですけど、あんなの俺のドラムミングじゃないじゃないですか。今まで、個人練とか入ったことねーのに初めて入って、必至で覚えて、いざライブをやったんですよ。GAUZEの曲ってみんな速いんですけど、1曲めちゃくちゃ速い曲があって、その曲に合わせて最初から最後までずっとその曲のレベルでいったら、30分ステージが20分で終わっちゃって。
一同:(笑)
根崎:で、ライブが終わったらyukihiroさんに「狂介くん、今日のライブの曲は全部速かったね。でもあの曲(1番速い曲)の速さはあれでOKだよ。って言うか、全部一緒の速さだったね」って言われて「あっ、すみません!! 」って(笑)。
一同:(笑)
根崎:その後のacid androidのライブの時に森岡さんがゲストで出られたんですよね。その時におもしろかったのが、10曲ぐらい全部でやったと思うんですけど、6曲目ぐらいの時に森岡さんが出られて、その曲で退散する予定だったみたいなんですね。でもyukihiroさんもMCをしないし、森岡さんは上手にいて下手側からの退場だったので、はけるタイミングを失ったらしくて、本編最後までずっと上手で踊ってたんですよ。それが俺の中ですっっごく良かったんです!
一同:(笑)
根崎:俺は事前にタイムテーブルを見てたので、森岡さんがどこではけるのか分かってライブを見てたんですけど、全然はけなくて。でも潔く森岡さんがずっと扇子を持って最後まで踊ってて、これは話を聞きてーなって思って、自分からは話しかけれないけど本番が終わったら速攻で楽屋に走ってったんですよ。で、楽屋で聞き耳を立ててたら「出るタイミング、失っちゃった〜。いー汗かいたよ」って話してたんですよ(笑)。
一同:(笑)
根崎:その時に「あっ、青さんはこの人の事好きだったんだー」って思って(笑)。
青:でも気持ちは分かるでしょ? 今なら分かるでしょ?
根崎:今なら分かります。当時はキャラクターはすげーなって思いましたけど、音楽は分からなかったですね、難しくて。Nine Inch Nailsぐらい難しかったですね、当時の俺からしたら。
青:やっぱ、早かったね。あのバンドは早かったよ。
根崎:今だったらね!
aie:今聴くと格好いいですよね〜。
根崎:ねっ! こんだけトランスだ、なんだあ流行ってたらね。
青:是非復活してもらいたいバンドだわ、あれは。心から復活して欲しい。
根崎:その後にSCHAFTでしたっけ?
青:でもあれは森岡さんがいないから。藤井さんだけだからね。
根崎:あれもまた別の感じで格好良かったですよね。
青:そうだね。あれは且つインダストリアルだったよね。
根崎:あっちの方が俺は何か分かり易かったです。
青:だって、近いとは言わないけどさ、行き先は一緒みたいな感じだったじゃない、ラヴィアンと。
根崎:まぁまぁ、そうですね。