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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】夜のストレンジャーズ(2007年1月号)-燃え上がる俺の魂──SET MY SOUL ON FIRE!

燃え上がる俺の魂──SET MY SOUL ON FIRE!

2007.01.01

ライヴでは酒を控えて丁寧な演奏を…!?

03_ap03.jpg──ホームグラウンドであるレッドクロスでの3デイズがツアーのハイライトですか?

ミウラ:その後まだあるんですけどね。メンバー全員仕事があるので月にやれるライヴが限られてますから、毎月ちょっとずつ地方に行ったり。

──地方巡業というか、旅のドサ回りという言葉が似合うバンドですよね(笑)。

ミウラ:そうですねぇ。全国各地を回ったりとかもやってみたいですけどね、いつの日かm(。

ネモト:もともとミウラ君はソロの弾き語りで全国を旅したりしてましたからね。

──ギター1本でフラッとどこかへ行けるのはいいですよね。旅はお好きなんですか?

ミウラ:出不精なんですけど、行っちゃえば楽しいですね。行ったら戻りたくなくなる。

──でも、「ツアーはしんどい」とブログに書かれてましたけど。

ミウラ:酒がね(笑)。呑まなきゃそんなにツラくないはずなんだけど。

──ステージから打ち上げまで振り切れっぱなしなわけですね(笑)。

ミウラ:凄い汗をかくんですけど、それですぐビール呑んじゃダメなんですよね。水も飲まないで。ドクターでやったときに「あなた死ぬわよ」って言われて(笑)。汗かいていきなりビール呑んで、「顔色がおかしい」って、「死ぬわよ」って怒られた。

ネモト:ライヴ中全員呑んでるもんね。

ミウラ:でも、一応気をつけてるんだけどね。

──呑み過ぎて本番中に何かやらかしたことはありますか?

ネモト:俺がびっくりしたのは、テッちゃんが叩きながら寝てたっていう。

──ははははははは。

ネモト:だんだん遅ーくなってきて。

ミウラ:ホントに寝たんだよ(笑)。明らかに寝てるのが判るっていう状態。あと、もうずっと前のライヴだけど、テッちゃんが途中から凄い泥酔してきて。チャック・ベリーみたいな曲のときに、どう考えても8ビートなのに16ビート叩いて(笑)。自分の好きなの叩いちゃって。

──ミウラさんは?

ミウラ:最近はないけど、でも前に出番が1番手だったから油断して、リハと本番の間に呑んだら面白くなっちゃって、なんにもできなかったことがあった。チョーキングの嵐(笑)。ホントになんにもできなくて。それでちゃんとしようって思いました。

──呑まないと人前に出るのが恥ずかしいというのはありますか?

ミウラ:いや、そんなこともないですけど。ただ呑みたいだけですね。お酒が好きなんです。

──酒が進む曲を数多く書かれてますしね(笑)。実際にバーを舞台にした歌詞もあったり。

ミウラ:余りシラフでも失礼かなって(笑)。

ネモト:お客さんに対して?(笑) 説得力がないって。

ミウラ:ホントはそんなことないんだけど、言い訳ですよ。

──でも、呑んだほうが肩の力の抜けた演奏ができるような気もしますね。

ミウラ:そうですね、ちょっとアルコールが入ってたほうがね。シラフだとちょっと緊張するっていうのはやっぱりありますしね。

──そう考えると、シラフでレコーディングできたのは奇跡に近かったんじゃないですか。

ミウラ:そうかもね(笑)。あと、たまたまそこがアルコール禁止のスタジオで、それもあったんですけど。

──ギター・フレーズは酔ったほうがいいものが出てくるとか?

ミウラ:うーん…どうだろう…でも、大体同じようなソロを弾いちゃうんですよ。曲を作るときにギター・ソロとかは余り考えてなくて、スタジオ入るまでそんなに考えないんですけど、その曲を作ったときにちょっと弾いたのがそのままギター・ソロになってたりしますね。

──レコーディングは一発録りのイメージがありますけど、部分的に凄くこだわって重ねたりとかは?

ミウラ:ああ、しないですね。

ネモト:今回は今までで一番シンプルかもね。

──過剰な装飾はいらねぇやっていう意識は年々強くなってきましたか。

ミウラ:うん、もうライヴのまんまでいいんですよね。

──でも、呑まなかったら普段のライヴと違っちゃったりして(笑)。

ミウラ:ライヴのほうがうまくできたとかね(笑)。

──かと言って、単純にライヴ・アルバムを作るんじゃダメなんですよね。

ミウラ:ああ、そうですねぇ。音とかね。音源は、こういう音でライヴをやりたいっていう感じかもしれないですね。

──でもやはり夜ストは生粋のライヴ・バンドですし、何はともあれライヴを体感して欲しいですよね。

ミウラ:そうですね。それで楽しんでくれれば。ライヴのときのお客さんは…「楽しいだろうなぁ」って思ってます。

──そんな気弱な(笑)。

ネモト:なんか「ブラインドミウラストレンジャー's ブギー」の歌詞みたいなね。「座ってるのもいいし踊るなら尚更いい」みたいな。

ミウラ:人がホントに何思ってるかなんて判んないですからねぇ。なんか酔っ払ってると色々言ってることもあるらしいんですけど(笑)。余り押し付けるようなことは言いたくないですね。

──資料に「自分で自分の心に火をつける!」という謳い文句がありますけど、これは何事に於いても言えることですよね。

ミウラ:うん、人には頼まなねぇなぁって思いますね(笑)。何でも自分でやろうって思います。

──特にバンドってそういうものだろうし。

ミウラ:そうですよね。お客さんの反応も気になったりもしますけど、まず何より「俺が俺が」っていう。そこは率先して。

──そういう部分はバンド内で共通の意識としてありますか?

ミウラ:でも、ヨーホーは「別になんにも変わってm(ねぇよ」って言ってた(笑)。あいつは変わってないのかもしれないです(笑)。テッちゃんはどうなんだろう? そんな話しないですからね。

──そんな夜ストの2007年の抱負は?

ミウラ:いい曲を作って、いいライヴをやりたいですね。

──では最後に、Rooftop読者にメッセージを。

ミウラ:とてもいい曲ばかりなので、アルバムなど買ってみてはいかがでしょうか。…お金あるときでいいんで(笑)。ライヴはなるべくお酒を控えて丁寧な演奏をしますので。日本中に行くのでよろしくお願いします。

──お酒の量が減るツアーになりそうですか?

ミウラ:まぁ、それは無理だと思いますけどね(笑)。

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