コントはアドリブで一発勝負
──早速ですが、ザ・ガールハントとワンスターが知り合ったいきさつを教えて下さい。
チバ(Vo,G/ザ・ガールハント):実は知り合ってからまだ1ヶ月も経ってないんです。このアルバムにコントを入れるという話の時に、紹介してもらって集まった即席ユニットです。だからほとぼり冷めたらもう連絡も取らないですね(笑)。
──ということは、出会ってすぐにレコーディングですか?
チバ:はい。その日に。
──ワンスターさんはこのお兄さん方にいじめられませんでした?
阿諏訪(泰義/ワンスター):いじめられました!(即答)
マスザワ(Vo,G/ザ・ガールハント):思ったより早い!
佐々木(修/ワンスター):でももう慣れましたね(笑)。
チバ:いじめられたそうなオーラが…。
佐々木:そんなオーラ出してないですよ(苦笑)。
阿諏訪:僕ら2人とも人見知りなので、初めて会うという時はすごく緊張してましたよ。
佐々木:でも気さくでよかったですね。バンドというもののイメージがあったんです。
阿諏訪:ロックバンドはこういう人(顔を手で隠すしぐさ)っていうね。
マスザワ:それは僕らとは違うよ(笑)。
阿諏訪: そんなんで来られたらどうしようって思ってた(笑)。
──ザ・ガールハントの存在はご存知でした?
佐々木:すいません。知らなかったです。
──ガールハントは?
チバ:…申し訳ないです。
クリハラ(Ba/ザ・ガールハント):お互いまだまだだなっていうのを実感しました。
──でも、CDからは初対面を感じさせないワイワイした様子が伝わってきましたね。
チバ:種をあかせばビールパワーです。
佐々木:それで一気に距離が狭まりましたね。
マスザワ:もともとザ・ガールハントのライブでMCが面白いって言われてたんです。もちろん全部アドリブなので、今回のレコーディングも順序立てて組み立てるよりその場で喋っておもしろいところをつまんだほうがいいんじゃないかって、一気にやったら楽しくできたので、そのまま入れたんですよ。
──MCが面白いということでしたザ・ガールハントだけでも良いのかと思ったんですが…。
マスザワ:コラボがしたかったんで、ワンスターをゲストに迎えたんです。
──ザ・ガールハントはアドリブで喋るタイプ。でもワンスターさんはネタを作り込むタイプじゃないですか。その辺はうまくできました?
マスザワ:それはガチ!みんな俺の方が面白いって出てくる出てくる(笑)。
チバ:予想外の返しが来て「そう来たか!」って(笑)。
マスザワ:その場で質問とか急に変わったりするんです。
──コントの台本はだいたいどの辺りまで決めていたんですか?
マスザワ:音楽番組にザ・ガールハントが出るって言うと、警備員、スタッフ、大物歌手っていう配役だけ。あとは一発です。
チバ:“ピー&ぴー”っていう新しいユニットも出来たよね。
マスザワ:これも話してる中でパッと出た。
阿諏訪:未だになんなのかわからない(笑)。
──お互い一緒にやってみてどうでしたか?
佐々木:楽しかったです。はい。
阿諏訪:僕らがふらないと喋らないと思ったんですが、ふらなくてもどんどん喋る。
佐々木:アドリブ力っていう部分では勉強させていただきました。
阿諏訪:先輩芸人とやるよりも力尽きましたよ。
──きっと芸人なんですよ。
マスザワ:そんな呼ばれ方も悪くない(笑)。
──ではザ・ガールハントは、ワンスターからトークの面で勉強になったことはあります?
マスザワ:ナイです!(きっぱり)
佐々木:早いよ!(笑)
チバ:ぶっちゃけ…ナイです。知り合いが2人増えたぐらい(笑)。
マスザワ:(笑)でも、単純におもしろかったですよ。そこは僕らも勉強になりました。ひとつネタをふるとボーンと返ってくるのでキャッチボールしやすかった。だから次はこっちの方から投げてやろうかとか考えながらやってました。
佐々木:最後はビールの力もあって、いい意味で気を使わなくなってましたね。素のままというか、ネタをふられてすぐに返さないと、間に合わないですし。
阿諏訪:出会ってすぐにレコーディングだったから、最初はどんな人たちかもわからなかったんですけどすぐにうち解けられました。この人が変化球を投げてくる人とか、この人が何もない人なんだとか(笑)。
──アレ?(笑)
マスザワ:けっこう早い段階でわかったよね。
チバ:ナカヤマくんはすぐわかったよね。
──ナカヤマさんは…。
ナカニシ(Dr/ザ・ガールハント):ナカヤマじゃないです、ナカニシです(苦笑)。
チバ:ナカヤマは何もないキャラだった。
ナカニシ:面白い人たちがいっぱいいるなってずっと見てました。マスが合図出してくれたので、ようやく喋れたんですが緊張しました。話す隙間が見つからなくて。クリック(クリハラ)もけっこう喋るんですよ。こいつもおもしろいんだって思った。
クリハラ:俺は中チンさんの味方だと思ってました?
ナカニシ:うん。だから置いてかれてるって思ったけどどうしようもなかったですね。
マスザワ:ナカヤマは一番近くで楽しんでましたね。
──その何も喋り出せない感じを見ながらワンスターは…。
マスザワ:陰ですごいバカにしていましたね。
佐々木: 言った?
阿諏訪:言ったとしてもいいんじゃない?
全員:(笑)
ナカニシ:ワンスターは僕と年が10個ぐらい違うんですよ。
──じゃあかわいい弟みたいな感じですね。
チバ+マスザワ:かわいくはないです(笑)。
──(笑)レコーディング終わってからも会ったりはしているんですか?
マスザワ:僕は阿諏訪くんとメールしてるんですが会ってはいないです。
──じゃあこのインタビューでひさびさの再会ですか?
全員:そうですね。
マスザワ:まあ会いたかったかって言ったらそうでもないですけどね。
チバ:正直(ワンスターのことは)忘れちゃってました。
阿諏訪:佐々木はずーっとCD聞いてましたよ。
佐々木:温度差があるよ(笑)。
──ワンスターさんは他にどなたかとコラボしたことってあるんですか?
佐々木:お笑い以外は全くないです。レコーディングも初めてです。
マスザワ:最後にオマケで“ピー&ぴー”(ワンスター)が一曲歌ったりしてるんです。その場でギター弾いて歌ってもらって。
──なんで歌っちゃったんですか?
阿諏訪:いじめですよね。
マスザワ:“ピー&ぴー”っていう歌手の設定だったんで、コント的にあったほうが流れとしておもしろいかなって。
佐々木:でも気持ちよかったです。
──DVDで見たいって思いました。
マスザワ:次は視覚的なこともやりたいよね。