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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】ザ・ガールハント(2007年1月号)-キラキラサウンドがめいっぱい詰め込まれたニューアルバム『セカイクル』誕生!!

キラキラサウンドがめいっぱい詰め込まれたニューアルバム『セカイクル』誕生!!

2007.01.01

2006年11月にはタワーレコード限定で『ハウトゥーガールハントイズントイット、パードゥン?』をリリースし、歌を聴かせるだけではなく、面白い要素もいっぱい持っているバンドだということを全国的にしらしめたザ・ガールハントのフルアルバム『セカイクル』が遂にリリースされる。歌が歌えなかったり、歌詞が書けなかったり、様々な苦労を乗り越えた上で渾身の力を振り絞って作られたこのアルバム。ライブは常にがむしゃらで自分達もお客さんも楽んでいて、悩んでるところなんて一切見せないのに、制作中の秘話を聞き、このアルバムが難産の末に産まれてきた宝物のようなものなんだと知った。楽曲にしてもパーソナルにしてもこれまでとは違う一面を見ることができた気がする。  今回はチバタケヒサさん(Vocal,Guitar)とマスザワヒロユキさん(Vocal,Guitar)にお話を伺った。これを読んだら、とにかく早く『セカイクル』を聴きたくなること間違いなし! そして、私自身は前回のインタビュー時より確実にガールハントの魅力にはまっている自分にも気付いてしまっている...。(interview:やまだともこ)

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マスタリング終わって一人で聴いてたら泣きました

──1月17日に4年ぶりのフルアルバム『セカイクル』がリリースされますが、どうして4年もの間リリースがなかったんですか?

マスザワ:個人的にはフルアルバムをガンガン出すのは好きではないんです。でも音源を出さない訳にもいかないし、というところでファーストを出して4年間まるまるあいちゃった。ただ、活動が止まってたたわけではないし、ミニアルバムは何枚か出しているので、フルアルバムをいいタイミングでしっかりしたものを作りたいと思ったんです。ファーストを作ったときは満足したものができたんですけど、もっと成長しなきゃというのがあるじゃない。4年あいちゃったっていうよりは4年間活動は頑張ってきたので本人達的にはそんなにあいた気はしないですね。

──『セカイクル』の出来は?

チバ:出来はいいんだけど、長いことかけて作ってたから瞬発力がないというか、ワーって感じはない。

マスザワ:曲作りとか含めたら1年越しぐらいでやってるので、感慨深いですね。

チバ:そうそう。そっちのほうが大きい。

マスザワ:実際年内にアルバムが出る予定だったんだけど…。

──だから『ハウトゥーガールハントイズントイット、パードゥン?』(2006年11月リリース)を出されたんですか?

マスザワ:そう。どうにか1枚出そうって。『パードゥン?』もおかげさまで売れてるみたいなので、結果的に良かったのかなって思いますよ。

──『パードゥン?』で色んな面を持っているガールハントを知ることもできましたしね。でも、お客さんはアルバムのリリースも待ってる人が多かったんじゃないですかね。

マスザワ:昨年の3月ぐらいに「レコーディングしてます!」って言ったのに「なんで出ないんだ?」って思われてたと思いますよ。

──でも長い時間かけて制作して気がゆるんだりしませんでした?

マスザワ:そういうタイミングもあったと思う。マスタリング終わって一人で聴いてたら泣きましたもん(笑)。内容がどうとかじゃなくて、よくできたなって。僕が3ヶ月ぐらい歌えない状態が続いちゃって、迷惑かけたのもありましたし。

──なぜ歌えなくなっちゃったんですか?

マスザワ:レコーディングが春だったんですが、初めて花粉症になったんです。あと、風邪をひいたり、精神的なプレッシャーだったり。レコーディングの直前に調子悪くなってを繰り返して声も全然出なくて、ブースの向こうの人たちがダメだって顔してるんだけど、「もう1回歌わせて下さい!」「ダメだ! 帰ろう」「いや、歌います!」を繰り返して、しんどかったですね。で、ここまで延びたんですけど、納得いくものはできたかなと思います。

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