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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】nobol×マスザワヒロユキ(テルスター/ザ・ガールハント)(2006年11月号)- すくすく育ってください、ボクはnobolが大好きです!

すくすく育ってください、ボクはnobolが大好きです!

2006.11.01

nobolがリリースした1st mini album『散歩』のリリースを記念して、高円寺クラブライナーのスタッフであり、カタテマレコードのオーナーであり、テルスターやザ・ガールハントとしても活躍中のマスザワヒロユキ氏を迎えての対談が実現!ひとつひとつを丁寧に伝えようとするマスザワ氏の言葉に真剣に耳を傾けているnobolの姿が印象的でした。途中、nobolの独特なペースに引き込まれつつも、にぎやかな対談となりましたよ。(text:やまだともこ)

一生懸命やらない理由はない!

──まずマスザワくんとnobolの出会いっていつぐらいですか?

ゆめん(Vo&G):2月のmignight charmでしたっけ?

マスザワ:あの時はDJだから対バンはまだしたことないがないんだよね。音源を聞かせてもらったのは今年の頭で初めて会ったのは2月。

──音源はどうでした?

マスザワ:女ボーカルって聴いてたけど、男ボーカルじゃないの?というのと、素敵な曲を書くバンドだなって思った。

nobol:ありがとうございま〜す。

──では実際nobolに会っての印象は?

マスザワ:若いしこれから育っていくバンドなんだろうなって思いました。未来があるバンドだな。ピュアな感じですよね。

──nobolの皆さんはマスザワくんが演奏してるところを見たことは?

エナ(Key&cho):タンスジャンプスで対バンしたから。

マスザワ:タンスとかDJとか…。もうちょっと一生懸命バンドやってるんだよ。

ゆめん:最初はマスさんの正体を知らずにDJを見たから「何だこの人!」って思いました(笑)。でもmidnight charmで一緒に出る中で、マスさんはお客さんをすごく盛り上げてホンットにすごいなって思いました。

マスザワ:(笑)DJじゃなくて、バンドで褒められたいね。

──刺激を受ける部分ってありました?

ドゥ(Dr):
nobolは女の子バンドだけど、女の子女の子してない部分を出していきたいと思っているので、男の人がやってるバンドって参考になるし、いいなって思いますね。

──ドゥくんが男の人がやってるバンドに入ったらどうだろう。

ドゥ:僕は男の人の中に入っていくのは得意ではないんです(笑)。

──マスザワくんがnobolのドラムになったら?

マスザワ:何度かライブを見てるけど男子一人で大変だろうなとは思いました。

エナ:全然大丈夫だよね!

──こうやって女の子に負かされているんだね(笑)。

ドゥ:でももともと女兄弟なのでそんなに違和感はなかったです。男ばっかりのバンドをやってたりもしましたけど、nobolは居心地がいいですから。

マスザワ:僕は無理ですね。

ゆめん:でも無理っていう人多いよね。女の子ばっかりのバンドではやっていけないって。

マスザワ:男だけのバンドが簡単なわけではないけど、外から聴かせてもらってるほうがいい。女の子としっかりバンド組んだことないからわからないけどね。女の子のバンドは最近この界隈でもいいバンドが多いよね。でも最近思うんだけど、ヒットチャートをにぎわせている女の人が書く詞って男が読むとキツイよね。「アナタを離さない」とか(笑)。嫌いじゃないけど…。nobolの歌詞は…僕にはわけがわかんない!でも具体的にわかる必要もないし、世界観とか全てを歌詞で説明する必要はないし。でもnobolの歌詞は女の子女の子したくないって思ってるからそういう歌詞になるのかはわからないけど、ひとつの武器になってる気がするよ。だからと言って、男の人が書ける歌詞ではないと思う。

ゆめん:へぇ! そんな考えたことなかった。

ドゥ:この前CD用のコメントを書いていただいた時、ゆめんが「マスザワさんすごいわかってるんだよ!」って興奮してました。

ゆめん:全部見られてる!みたいな(笑)。

マスザワ:nobolの良さがわかりやすくなればね。一生懸命書いたつもりではあります。

nobol:ありがとうございま〜す。

マスザワ:褒められちゃった(笑)。

──ではnobolはここをよくしたらもっとよくなるんじゃない?ってのはあります?

マスザワ:演奏を良くしたらいいんじゃない(笑)?

nobol:(笑)はい。がんばります!

マスザワ:nobolらしさをお客さんに伝える方法を自分達で考えられればいいんじゃないかな。演奏力がもっとあったほうがいいのかとか、ライブの雰囲気、CDのジャケット含め伝わる努力をすればいいんじゃない?具体的に言うと演奏。僕もさんざん言われてますけど。

──何か反論ありますか?

ドゥ:(笑)いやー、がんばらないとね。

マスザワ:うまいのにうまそうにやってないって言ったことあると思うんですけど、しっかりできてるのに自信がないのかな。下手に自信過剰になっちゃうのはよくないけど、ちゃんと見せられるようにね。CDが出てレコ発を越えるとまた違うだろうし、ライブもいっぱいやったほうがいいんだろうし。いろんなところでいろんな経験を積むことが大事だよ。壁にぶち当たることもあるかもしれないしね。

ドゥ:今回CDをリリースするから、それを聴いてライブに来てくれる人もいるかもしれないし、CDはいいけどライブは…っていうのはマズイよねって話をしてるんです。そこに重点を置いてやってはいますよ。

マスザワ:一生懸命やらない理由はない!せっかく音楽やってCDも出してもらえて、一生懸命やれば結果が出るから。3人は若いんだよね?f?

さやん(Bass&cho):ココ(ゆめん・さやん・エナ)は同い年で22歳です。

ゆめん:マスザワさんいくつからバンドやってるんですか?

マスザワ:テルスターは20歳ぐらいだったかな。当時は何もわからずにやってたけどね。ここ2、3年でようやく物心ついた感じ。ようやく歩き出した。

さやん:うちらまだ物心ついてないね…。

マスザワ:でもCDも出ちゃうわけで、なかなか言ってられないよね。

ドゥ:nobolは3人が17歳からやってるんだよね。僕はnobolに入ったのは24歳。

マスザワ:若い頃からバンドをしっかりやるっていうのはすごいね。

nobol:しっかりじゃないですよ(笑)。

マスザワ:素敵なバンドと対バンもしてるし、刺激になる部分も多いんじゃない?

ゆめん:勉強になるね。

マスザワ:僕もそれですごく学んだし、そうじゃないなっていう部分もあった。若いバンドでもスゴイって思うところもあるし、いい影響を与えてもらってるよ。

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