LAにて、チャイニーズシアターの反対側でチャーリーのVWパサートと合流する予定で待っていたら、いきなり白いヘルメットにレイバンのサングラス、絵に描いたようなブロンドの女性警官が5、6メートル先に立ち塞がり、「フリーズ!」とリボルバー(?)の銃口を向けてきた。
「えぇぇぇっ!」 びっくりして手をホールドアップ状態にすると、どうも自分ではなく、左後ろにいる男にその銃口が向けられていたらしい。
もう一人の男の警官が来ると、その男はそのままボンネットに身体をかぶせられ、一件落着。何事もなかったみたいに観光客はまた普通に歩き出していったのだった。あのとき、慌ててなにかアクションを起こさなくて良かったとほんとにヒヤヒヤだったのだ。
場所は言わずと知れたハリウッド。子どものころの高倉健との出会いのように、実は映画の撮影だったのかな? それにしてもリアルすぎてまるで映画のようで、なおさら現実味のない一瞬の夢のような事件だった。