そしてスージー・クアトロとのツアーは終盤に近付き、地方最終の富山を迎えたのだが、翌日、渋谷公会堂へ行かねばならないのに天候不順で有名な小松空港から飛行機は飛べない。このときのウドーのスタッフの機敏さはそれはそれは見事だった。列車の時刻表をさも使い慣れた辞書のようにめくり始めると、列車への搭乗時刻と列車名、米原での新幹線への乗り換えなど的確に指示を与え、それはそれは鬼神のごときスタッフ魂に舌を巻くほどに恐れ入ってしまった。
そして渋谷公会堂へ1時間遅れで到着、それまで待っていてくれたお客様に心からの感謝しかないが、とにかくリハーサルなど飛ばして、そのままステージへ直行。無事…とは言わないがとにかく中止にならずスージーも終えることができた裏方の強者の記録でもあったのだった。
そんなスージーとの思い出も抱えて、2014年、新宿のBRAZEでライブをしたスージーに会いに行ってきた。自分の真似をして(笑)、首タオルをかけ、笑顔で迎えてくれたスージー。ステージは相変わらずレザーのジャンプスーツでキメた、パフォーマンスも歌も相変わらず熱量たっぷりにエキサイティングなステージをかましてくれた。まだまだライブは続けているらしい。俺もまたライブにお邪魔するよ、ひょっとしてジョイントなどできたら前代未聞の面白さかもしれないけどね。