トロイ戦争後のユリシーズの物語に、彼の妻ペネロペーとナウシーカ(ナウシカア)を引っかけて、自分の幼稚園時代のエピソードでいたずらして遊んでみたのだが、本文中、5、6歳のころとあるところ、本当は3、4歳だったかもしれないなと思う。
とにかくそんな幼稚園時代の話はどうでもよくて、小学校に上がり、トロイを発見したシュリーマンの物語に夢中になり、いつしかトロイの物語の渦中に血沸き肉踊らせる少年時代であった。
そしていま読みたかったホメロスのイリアスとオデュッセイアのページをやっと開くことができた。
あれほど憧れた世界最古の叙事詩ホメロスの物語がこれから始まると思うと、もう涙が出るほど嬉しい。アキレスと総大将アガメムノンの諍いに始まり、人間よりも人間らしい神々の横暴と愛に翻弄され狼狽する愛すべき人間たち。素晴しい松平千秋さんの訳で思い切りホメロスの古代ギリシャに涙させてもらおう……♪♪