頭脳警察5作目のアルバム、『仮面劇のヒーローを告訴しろ』。
先人たちと同様、自分も絵画から触発されることが多く、ベルギーの画家であるジェームズ・アンソールの『仮面ワウスの驚き』には虫ピンで心臓を突きまくられるような衝撃を覚えた。
このアルバムのジャケットはただのスナップの撮影だと思っていたらジャケット撮影だったと聞き、だったらあんな普段着で来なかったのにというかなりいい加減な連絡網だった。中野の廃屋のような所での撮影だったのだが、長らく自分の自宅だと信じて疑わなかった人も多い。
1曲目の「ウイスキー・ハイウェイ」は、飲酒、スピード違反、違法改造など思い切り道路交通法に引っかかる歌詞の世界で、今なら当然発売禁止になってしまうのでしょう。
このアルバムと前作の『誕生』ではTOSHIが抜けているので水谷公生くんほか、当時の最強ミュージシャンで演奏されていますが、“ひとり頭脳警察”も時代を先取りしていたかもしれませんね。