PANTA(頭脳警察)乱破者控『青春無頼帖』
エンケンこと遠藤賢司が鈴木慶一のフットサルのチームに入り、壁に向かって練習中、球を自分の目に当て網膜剥離を起こしてしまった。慶一と自分の二人宛に「来てくれないと死んでも死にきれない」と口癖のようないつもの台詞がメールに綴られており、しょうがねえなあと慶一と二人で慈恵医大へ向かった。
エレベーターを降り左手のナースステーションを見ると、なんとナースステーション前で数人を前にギターを弾きライブをしているではないか。「おいおい、いいのかよ、病院だぞ」と投げかければ、「いやこれは特別で、(ニュースにもなった)イラクからボランティアの有志たちと目の手術にやってきたモハメドくんを元気づけるためのスペシャルライブなんだ」と宣うw。
そして自分のウクレレを彼にプレゼントし、親族からも涙まじりのアラブ語の礼を受けまくる。落ち着いたところで彼の部屋に戻り、慶一としばし談笑し帰途についたのであるが、いやはや不滅の男は転んでもタダでは起きなかった、と笑いながら慶一と車のドアを開けて家路に着くのであった。