40歳にして自動車学校に入学。チャレンジ1年生です。
目的は、孤独感でつぶれそうになる一人の時間を埋めるために。
ここ最近の、孤独からくる不安感、焦燥感が半端ねぇし。
でもって、おぎやはぎの矢作さんから
「時間あるなら免許取ったらいいですよ。教習場は出会いの宝庫ですよ」とのお言葉。
「でも、そうは言っても若すぎるでしょ? 大学生ばっかりでしょ?」
「いや、たまに免停の人とか通ってるんで、そこ狙いで」
いやいや、よりによって免停くらった人をターゲットにすることは無いんじゃないかと思いながらも、確かに久しぶりのキャンパスライフには何かあるかもしれないと、淡い期待というか完全なる下心をもって入学。
一応、40歳がバレないように、kitsonのトートバックに教科書詰めて、伊達メガネなんかかけたりして。
メガネって、目の周りの老け原因であるシミとかクマとか小皺が隠れるから、いいのよね。
いやぁ、ありがたいことに、自動車学校は、今の時期、とくに人で溢れてます。
しかも大学入学を控えた青臭い子供達で。
ニキビ面に寝癖に肩掛け鞄に鞄の中には菓子パンが入ってるような子供。
どこ見ても、子供、子供、子供バンド。うじきつよし。懐かしい。
で、たまに見る大人が、こちらの免停くらってるに違いないという先入観からなのか、どうも目つきが悪く見えてしまい…。ついつい犯罪者を見る目で見てしまう。
どこに出会いのがあるのやら?
次、矢作さんに会ったら文句の一つも言ってやろうと思っていた矢先、いましたよ。忘れてた、絶好のターゲット。
そう教官。教官って、もう響きだけでちょっとジュンキュンもの。
女子って、そもそも教えられるって行為が好きじゃない?
時に厳しめに教えてもらい、何なら泣かされたりして、でも、それが出来た時には、「よくやったな。やれば出来るんだから」と頭ポンポンされて。
で、いつの間にか、頭ポンポンじゃぁ、済まなくなって…。うん、楽しい!
しかも、今通っている学校の教官陣のレベルが悪くない。
岸部一徳もどき、斉木しげるもどき、岡田克也もどき、たまに蛭子さんもどき。
そもそも、私、フケ専? 枯れ専? だからかもだけど、全然アリ。
またあの落ち着いた感じというか、若干、人生を諦めてる感がいいのよ。
恐らく、何千回と講習してきたんだろう、口からついて出る感じで淡々と講義。
で、たまに、「皆さんは、免許取って、何十年と車を運転することになりますから、しっかりと聞いてください。もう私は、何年運転できるかわかりませんけどね」
と聞いてるほうが困ってしまう自虐ネタを、声も張らずにシラっと言うのが母性をくすぐるんだろうか、やっぱジュンキュンしてしまう。
こんなことなら、オートマじゃなくマニュアルにすれば良かった。
やっぱり、講習中、一番期待できそうなのは、ギアさばきでしょ?
だってギアを握るってもう…ねぇ…。
次第に、「俺のギアで練習してみる?」となって「オイル漏れがひどいね」みたいになり…。
えー、これだけ下世話なエネルギーがあれば、免許取得も早そうな気がします。
頑張ります!
大久保佳代子
1971年5月12日生まれ
愛知県出身
人力舎オフィシャルサイトhttp://www.p-jinriki.com/
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