40歳となり『ほうっておくと減っちゃう40歳からの女性ホルモンを増やす処方箋(完全保存版)』という恐い本を購入。
「完全保存版」って言葉の圧が強くて恐い。なんなら「不完全廃棄版」のがいい。
絶対買わないけど。買っても捨てるけど。
内容もさらに恐く、40歳から女性ホルモンは減少の一途を辿り、閉経を向かえるらしい。
女性ホルモンの現象は、薄毛・体重増加・イライラ・のぼせ・発汗・ヒステリー・引きこもりetc.
あまりにも辛いじゃないか。
そりゃ引きこもるさ。引きこもらせてやれよ。
確かに、40歳の誕生日を迎えた途端、「待ってました」とばかりに滅多にひかない風邪をひき、いつもの市販薬で乗り越えることもできず、近所の内科に行って抗生物質やら4種類の薬をもらって、やっとこゆっくりクールダウンしている最中。
ポストを覗けば、区から健康診断のプレゼントが入っていて、大台に乗った感は拭い去れません。
どうしたもんだろう? まさかの現状。
だれが40歳で、結婚もしておらず、ファンタオレンジをぐびぐび飲みながら、3日前からガスコンロの火が着かないのを気にしながらも放置したままで、原稿を書こうとパソコンに向かってはみたものの、気づくと知らないOLの不倫ブログを見て、にやにやしてると想像しただろうか?
どうしたらいいのか?
そうだ、実家に帰ろう。
たまたま予定のない辛い4連休が出来たので実家へ。
実家には、私と同じ不遇な独身同級生がまだまだわんさかいるからね。
「1人じゃないよ」と勇気をもらいに。
数少ない既婚者Kさん宅でバーベキューをやるというので参加。
Kさんは、20代で結婚し子供2人を産んで、新築の家を建て、その庭で昼間からバーベキューという理想を絵に描いたような状況。
そこに独身組が私を入れて5人と、途中から、Hさん家族が参加。
Hさんは、学生時代、私達のグループとは対極にいた清楚系可愛いグループに所属。
真面目そうな旦那に2人の子供を連れてすっかり良い奥様だ。
時間が経つにつれ、自然と境界線が。
レンガで手作りしたバーベキューコンロを囲む2ファミリーと縁側に陣取る独身組。
誰ともなく、
「この(ファミリーと独身組)間には、見えないけど深く広い川があるんだよね」
「昔は、まだ橋が見えてたんだけど、今は見えないよ」
「何が違うんだろう?」
KさんとHさんと、自分達を交互に眺めて、しばしの沈黙の後、
「顔じゃん」「性格でしょ」「運命?」「タイミング?」「いや、顔だって」「自分中心だからだよ」
いろいろ言ってはみたものの、もうすでに40歳という手遅れ感が漂ってしまい徐々にフェイドアウト。
40歳、改めて現実を受け止めて頑張っていこうと思う次第です。
大久保佳代子
1971年5月12日生まれ
愛知県出身
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