初心者向けドラム講座が出来ないか? という事で私、ドラマー、ドラムチューナーの三原と申します。ヨロシクお願いします。
ま、初めてという事なんですが、近年のドラム、ドラマー事情を観て来て、痛感している事をイキナリ。やっぱドラムは練習台(プラクティスパッド)とメトロノームを使った基礎練習をやんなきゃダメ。ダメなんだけど、90年代後半のインディーパンクブームのハシリの頃から、ほとんどのバンドドラマーが、ここを通らなくなっちゃったんだよね。正直それから何世代か有って日本のバンドのドラマーのレベルはどんどん下がって来た。一見元気で良さげだが、よく観ると荒い。また書く事があろうと思うが、こういうドラマーは、いろいろな理由で誤魔化しが効かなくなる。ライブハウスより大きなキャパシティーの会場には行けないし、レコーディングも上手くいかない。ドラマーが無理ならバンド自体も無理である。いろんなドラマーと付き合って来たけど、生き残ってるバンドのドラマーは、やっぱちゃんと練習してるもんね。昔に比べればリハスタなどでドラムを叩く事は、ずいぶん手軽になったし、まわりもみんなやっている。ドラムを叩けば音はハデだし「なんか俺、イケてる気がする。」のも分かるが、そう簡単な楽器でもないんだな。
基本的な叩き方だけでもシングルストロークにダブルストロークにプレスロールとかいろいろあって、テンポによっても指の使い方なども微妙に違う。そもそも叩くと跳ね返ってくる物を一定の強さで棒っきれで正確に叩く。という事自体がかなり難しい事なのである。ギターやベースなら家で楽器を抱えて練習も出来るが、ドラムはそうもいかない。やたら難しいのに練習台でもなければ家で練習すら出来ない。ゆえに練習台をお買いなさい、である。思い切ってスタンドの付いた奴買っちゃいなさい。メトロノームもね。教則本はわりと何買っても基礎的な部分の表記にはあまり違いがない。
三原さんのプラクティスパッドとメトロノーム
三原重夫
1976年、セットドラミングを始める / 1986年、ローザ・ルクセンブルグ『ぷりぷり』でデビュー。ローザ解散後、メトロファルス・ルースターズ・スターリンに参加。その後フリードラマーとして、様々なレコーディングやツアーに参加 /1997年、ドラムチューナーとしても活動開始。ドラマー、ドラムチューナー、エンジニアなど、25年ものキャリアを誇る。
http://i.gmobb.jp/mihara/
https://twitter.com/mihasige