あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
珍しく、掲載のタイミングのことを考えてみた。
新年か。お年玉、欲しいなぁ。
…いや嘘だ。全然欲しくない。なんも考えないで欲しいって言っちゃった。
あれって貰う時、どんな顔して貰えばいいか分からなくない? お金ってそうだ。貰う時、どんなリアクションすればいいか分からない。
小学生ぐらいの頃。知り合いのオバサマがお小遣いをくれようとした時に、「あー、いえいえ! 大丈夫です」みたいに遠慮してしまい。その反応に対して【子どもは素直に喜んで受け取っとけ】みたいなダメ出しをされまして。
それからです。無邪気に喜んで受け取ったほうが相手は喜ぶんだなってことで。そういう反応で応えようとし始めたのは。
ただそこにはどうしても無理が生じてるもんだから、「えー! いいの!? わーいわーい!」みたいな絶好調の時もあれば。
強張った表情のまま「…あぁぁあ、あ、あ、あありがとうございます!」と、ただお礼を言うだけで精一杯な夜もあった。
てかこれって未だにあるわ。俺。
あれだ。ライブ後の会話。
支持率が最終少女ひかさほどのバンドであれば、ライブハウスの中や外を常にメンバーが歩き回ってるから。ファンはサインも写真も握手もハグも接吻もビンタも。やりたいこと全部やりたい放題なわけなんだけど。
で、やはり私ぐらいになると人気者なわけで。
ステージを終えた私を見るなり、キャーキャーとうるさいのなんのって。
「但野さん! 今日もカッコイイ! 好きぃ!」だの「わたくしめとお写真をば!」だの「あぁ…どうぞワタシを罵ってくださいまし!」だの「兄貴ぃ! 握手…いや! 腕相撲を!」とまぁ老若男女問わず凄いのなんのってねぇ。
もちろん絶好調の日は「おまえもカッコよかったぜベイベー。チュッ!(ウインク付き)」になる。正しいスターの対応。ライブ直後であればあるほど、これに近い。まだテンションが上がったまんまだから。
ところが一度落ち着いてしまった後や、外を歩いてる時で心の準備が不完全な時。
「あぁ、いやぁ、ありがとうございますぅ」と、もれなく照れまくりながら目をキョロキョロさせて、塩対応!
だめ! こんな但野さんの姿見たくない! やめて! かっこわる! てかキャラブレすぎ! 話しかけたほうも戸惑うわ!
ってことで、永遠に付き合ってくことになる問題なのだろう。今年もよろしく。