3月22日発売のミニ・アルバム『最期のゲージュツ』より「ハルシオン」のMVが公開されました。
ご覧いただけただろうか。
当初は、海にドポンするという予定はなかったのだが。極寒の撮影により、テンションが上がりきった漢2人(私と、監督兼カメラマンのアヅマコウジ)は、そのまま冬の海へ。北国で生まれ育った漢の本気を見せつける形となった。
ところで。海水の冷たさにより体温はグングンと急下降。思わずグーグルで検索するのは「冬の海 死」(低体温症という恐ろしい情報が出てくるよ)。
車のヒーターで暖を取りつつ帰路へ。家に辿り着くや否や砂まみれのまま湯船へ。ふー。死ぬかと思った。
それではこの辺で。また来月。
と、言いたいところだが、まだ文字数が500字ほど足りていない。
なので、別に面白くなりそうな話ではないのだが。私が初めて、服を着用したまま水に浸かったエピソードを紹介したい。
あれはまだランドセルを背負っていたから、私が小学5年生よりも前のお話(ちなみに私は小学5年生の学芸会を機にランドセルを卒業し、アディダスの鞄を使用。今思えばランドセルなんて高額なものは、最後まで使うべきだった)。
その日は同級生3、4人ほどで下校していた。女満別小学校グランド側の出口から飛び出し、目の前の坂を下ると、トマップ川という小さな川が流れている。
その橋の上を渡っている時である。ひとりのボーイが足元の石を拾い上げ、
「この石を見つけれた人には100万円あげます!」
そう言って、何の変哲もないその石コロを川に放り投げた。
まぁ見つけることも不可能だし。仮に見つけたとしても、無職の小僧にそんな支払い能力は皆無だと分かりきっていたため、その場の全員がドン引きしていた。
しかし私は、この一連の行動言動がやけに鼻についてしまい。ちょっとビビらせてやるつもりで。
「フハハハ! 石の形状は完璧に覚えたぞ! 馬鹿め! 一生その負債に苦しむがいい!」
そう叫びながら、勢いよく川辺まで駆けていった。もちろん大嘘で、少しでもヒヤッとさせるためのパフォーマンスだった。
しかし、川辺の土はよく滑った。ブレーキのタイミングを誤った私は、そのまんま川に落ちた。
くの字に体が曲がり、頭までしっかりと川に浸かったのだが、浅い川だったのでそのまま自力で這い上がった。橋の上の友たちからは心配もされず、笑われもせず、ただただドン引きされていた。
友からの評価も下がり、100万円もゲットできず。テンションガタ落ちで自宅に。共働き環境だったため、夕方までは一人で過ごすのだが。全身、そしてランドセル内の教科書までも水浸し。
「これは…たぶん両親に怒られるな…」と判断。
しかし洗濯機の操作なぞできるわけもなく。証拠隠滅は諦め、怒られない方法を模索。
その結果、なぜか「川辺に綺麗な植物があって、それを取ろうとしたら川に落ちた」という。なぜこの理由なら怒られないと思ったのか、事実と大差ない嘘をつく。
無事、親には笑われて心配されました。
以上。ここまで書き終えたところで、唐突ですが。このコラムは今回で最後になります!(エイプリルフールの嘘ではないです!)読んでくれていた方、今までありがとうございました! いつかまた、どこかでこんな機会を与えてもらえるように筆を握り続けます(ぬいぐるみ雑誌の連載とか嬉しいな)。
そして! 私を大抜擢していただき、長い間連載させてくれていたルーフトップ様、とても良い経験になりました! いつも〆切守らない奴ですみません!(結局、今回も過ぎている)
それでは皆様、さよーならー!