コラムの〆切は、昨日。…うん。昨日…。
こんばんは。ごきげんいかが。最終少女ひかさ、但野です。
今日、渋谷でライブだった。リハ終わり、ピックを買いに楽器屋へ行こうと思い。ライブハウスを出る。
「ここは渋谷か!?」って思うぐらい。なんもない。
なんとなくさまよい、勘を頼りにしばらく歩くと、出てきましたよ渋谷駅。この辺ならあるっしょ。ってことで、調べもせず歩き回る。
渋谷。人でごった返している。なんだ。この人の多さ。北海道じゃ考えられない…。
あまりの人の多さに、涼宮ハルヒみたいなことを考える。
自分の存在のちっぽけさ。俺が歌うライブハウスの、存在の小ささ。
きっとほとんどの人はライブハウス、知らずに生きてる。必要とせずに、生活している。
東京。夢を掴みに出てきて、こんなふうに打ちのめされて。すげー、突きつけてくる。東京。
…なんとか楽器屋を見つけ、ピックを6枚買い。戻る。
オープン18時ちょうどにライブハウスに戻る。出番は20時半から。
俺は、小さいライブハウスで今日も歌う。
多くの人が必要としないライブハウス。でも、今日見にくる人にとっては、あまりにも身近で、大切な存在のライブハウス。
俺は知ってる。君がどれだけ、ライブハウスで鳴ってる音楽に救われてるか。ライブハウスで歌うあいつの歌に支えられているか。それによって頑張れてること。知ってる。
俺だってそうだ。自惚れじゃない。俺は歌を通して、ライブを通して、君の日々を支えている。
君にとってライブハウスが、必要じゃなくなる日が、来るかもしれないね。忘れ去る日々が来るかもね。
「ああ…ライブハウスね。昔よく夢中になって通ってたなぁ…」って、語る日が来るかもね。
好きだったバンドの解散とか。なんかライブのやり方が変わってしまったとか。メジャー・デビューして音楽が好きじゃなくなったとか。ただ、なんとなくかも。
きっかけは分かんない。いつか、そんな日が来てしまうかも。
でも、今は遊んでよう。小さなライブハウスで、歌ってるから。必要なの、知ってるから。ね。