絵恋ちゃんのああえらそうにコラムが書きたい
皆さま、新年明けましておめでとうございます! 地下アイドルの絵恋ちゃんです。昨年は大変お世話になりました。本年も『絵恋ちゃんのああえらそうにコラムが書きたい』をよろしくお願い申し上げます。えらそうに頑張ります。
お正月は親戚のお家にお邪魔して、自分だけがふざけた人生をやってることをあらためて痛感したりしていました。小さい頃は一緒に遊んで同じ言葉で話していたいとこのみんなは、今は立派な親になって、なんだか別人みたいに輝いて見えます。そんないとこの人たちはアウトローなわたしにも優しくしてくれるので、余計にいたたまれなくて、早くどこか日当たりの悪い場所に行って落ち着きたいと考えずにはいられませんでした。わたしがいとこの眩しさにクラクラしていると、ママに「面倒見なくていいの?」と上着のポケットを指さされました。たまごっちです。わたしが持ち歩き育てているたまごっちのことを言っているのです。本物の子育てをしている人たちの前で何を言い出すのかと恥ずかしい気持ちでいっぱいになり、わたしはたまごっちを取り出せるはずもなく「今はいい」と小声で言いました。
しばらく談笑していると、いとこの子どもがたまごっちで遊び始めました。わたしは普段子どもたちとあまり積極的にコミュニケーションをとらないのですが、「あっ! わたしも持ってるよ! 何になった?」と、反射的に食いついてしまいました。たまごっちは成長後のキャラクターを自分で選ぶことができない育成ゲームなのですが、どうやら話を聞くと、いとこの子どものたまごっちは推しキャラにはならなかったようです。わたしはいとこの子どもの推しキャラに育っていた自分のたまごっちをここぞとばかりに見せました。そしてその日、パーカーの下にたまたまそのキャラのTシャツを着ていたことを思い出し、続けざまにパーカーを脱いで6才を相手にさらにマウントをとりました。いとこの子どもは羨望の眼差しでわたしを見ています。親戚付き合いの中でこんなに憧れられたのは初めてです。わたしは得意気になり、今までそんなに仲良くする気はなかったけど、今年は親戚の子どもたちのリーダーとして活躍していくのも悪くないなと思いました。今では反省しています。
皆さまは、どのようなお正月を過ごしましたか?2021年は、子どもより上に立とうとしない余裕のある大人を目指したいと思います。わたしのほうがすごいんですけどね。
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