ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの第一人者である伊藤政則が各界著名な豪華ゲストを招くトークイベント『政則十番勝負2026』、その<Part2>が10月8日(木)から12日(月・祝)までの5日間、オープン10周年を迎えたLOFT9 Shibuyaで行なわれている(<Part1>は9月17日(⽊)から9月21日(⽉・祝)にかけて開催)。
後半戦初日、通算六番目の勝負となる10月8日(木)開催のゲストは、“スヌーピー”の愛称で親しまれるラジオDJ/音楽プロデューサーの今泉圭姫子。
ラジオ日本『全米トップ40』のアシスタントとしてDJデビューしてから48年のキャリアを誇る今泉。そのオーディション参加者募集記事を毎日新聞で見つけた話に始まり、筆記などオーディションの話(最終審査で6人が残り、その中には後にDJとなった矢口清治もいた)、『全米トップ40』のDJを務めていた音楽評論家・湯川れい子に薫陶を受けた話(それを受けて政則先生も湯川先生とのエピソードを披露)、大貫憲章との『全英TOP20』、大貫が執筆したクイーンのライナーノーツの素晴らしさなど、序盤から興味深い話が続々と投下される。
今泉の著書『青春のクイーン、永遠のフレディ 元祖ロック少女のがむしゃら突撃伝』(2023年9月にシンコーミュージック・エンタテイメントより刊行)と、今泉がいま一番推しているというオリックスバッファローズの宮城大弥投手の人形をテーブルに鎮座させた後はますますトーク内容は自由な方向へ。
今泉が事前に用意した質問を政則先生に訊くという攻守交代モードとなり、2027年のツアー継続計画を発表したボン・ジョヴィの話題を今泉が政則先生に振る。政則先生の推理・洞察が光るこの辺りの話が前半のピークで、ボン・ジョヴィのファンなら関心をそそられること必至のトピックばかりだったので、一連の門外不出トークをぜひ配信アーカイブでチェックしていただきたい。
それからハリウッドボウルで豪華ゲストと共に特別公演を行なうことを発表したエアロスミスの話(ここでも政則先生が口外厳禁のエピソードを披露)、実はハードロック少女だったというスヌーピーの“ハードロック歴”(ルーツは西城秀樹で、リック・ウェイクマンやキャメルを好んだとか)、今泉が1985年に『ミュージック・ライフ』の取材でゲイリー・ムーアへ初めてインタビューしたこと(そのときの質問がいかにも今泉らしい)、1988年に1年間イギリスへ渡ったこと、帰国後に2年間仕事がなかったものの、B'zとの仕事に巡り会えたこと(稲葉浩志が『全米トップ40』のリスナーだった)など、話題は尽きない。
その後、サプライズゲストとして、今泉とは旧知の仲である写真家の畔柳ユキ(『RAMONES FAN CLUB JAPAN』会長、『BURRN!』創刊メンバーとしても知られる)が登壇。マーティ・フリードマンが日本での居住先を決めるまでに畔柳の家に泊まらせてもらっていたと、政則先生が畔柳の紹介をする。
3人揃い踏みとなって以降は、政則先生が当時の音楽業界女子をどう見ていたのか、80年代のツバキハウスの話(ジョン・サイクス!)、『ミュージック・ライフ』編集部に在籍した女性スタッフの怖さ(←政則先生の印象)、政則先生がまな板の上の鯉となって畔柳の撮影に臨んだ話、ヒプノシスとピンク・フロイド『Wish You Were Here』の話、政則先生とスヌーピーはなぜ業界内で面倒くさいと思われているのか、時間厳守を徹底する昨今のインタビュー四方山話、畔柳がスタッフの忖度によりイングヴェイ・マルムスティーンを撮影できなかった話、デュラン・デュランのジョン・テイラーがアジアで活動する際に今泉がマネジメントを手がけていることなど、業界の“よもヤバ”話が続く。気づけば終演の21時が近づいている。三者による他言無用かつ問答無用トーク、まだまだ聞いていたくなる(なお、配信終了後は若干のアフタートークも行なわれた)。
“元祖ロック少女”こと今泉がいまだロックに魅了され、ロックに対して飽くなき探究心を抱き続けるのは、どこまでもファンの視点でミーハー心を忘れないピュアなスタンスがあるからこそではないか。そんなことを実感する当意即妙なトーク満載の90分、ぜひ配信アーカイブで堪能していただきたい。
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チケットは10月14日(水)21:00まで購入可能、アーカイブは同日23:59まで視聴可能となっている。
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