昨夜、12 月 3 日(火)渋谷 Bunkamura オーチャードホールにて「H ZETTRIO TOUR 2019-気分上々-」の追加公演が開催された。 老若男女、世代を超えて愛されるピアノトリオが「1 年を締めくくる集大成としたい」 と話していたこの公演は、平日にも関わらず多くのオーディエンスがつめかけ、会場 は鮮やかな彩りに満ちた。そしてこの中で、2020 年開催の約 2 年振りのライブハウスツアー、そしてその前哨戦 として開催される年末 12/28(土)リキッドルーム公演も発表された。
12 月に入り、少しずつクリスマスムードが高まりつつある渋谷の街。Bunkamura オーチャードホールのステージに立つ唯一無二のピアノトリオ「H ZETTRIO」の姿を見ようと、平日の公演だからなのか、いつもより少し大人の人々が多 く会場を埋めた。この日は今年、12 ヶ月連続でリリースされたシングル曲全てが演奏 されることになっていた。オープニングは、11 月にリリースされ、来年元旦発売のアルバムタイトル曲にもなっ ている「レソラ」。 同曲のイントロが会場に響き渡ると同時に客席の照明が落ち、ステージ中央に置かれ た巨大な球体のスクリーンにレーザーで文字が描かれる。 「FUNNY」「SMILE」「HAPPY 」等、 H ZETTRIO の音楽のキーワードが次々と映し出さ れ最後に「Feel so good!!!」の文字が出るとその球体が浮上、背後から H ZETTRIO3 人の姿が現れた。鳴り響く生楽器の演奏に客席からは大きな歓声が上がる。
大胆斬新な演出に大盛り上がりの客席は「Virtual World (Jazz)」「幻想ノスタルジ ック」と畳み掛けられる H ZETTRIO の熱い演奏に、序盤から大いに盛り上がり H ZETTRIO の多彩な音色がオーチャードホールを染め上げていく。続く MC では H ZETT M(pf/青鼻)から「ようこそ!オーチャードホールへ!」と歓迎の 言葉があり、そこから「Lovely」のメロディアスなイントロが始まると、ステージが 動き出し H ZETT NIRE(bass/赤鼻)が前方に移動した。
「NIRE The Bassman」に続いて演奏されたのは、この季節にぴったりのカバー曲「赤 鼻のトナカイ」。聞き慣れたメロディーが独自のアンサンブルとグルーヴで、クール で少しアダルトな印象に仕上がっている。その後、ファンからの要望に応え、作成された「Z 界のテーマ」、そして今年のツアー タイトルにもなった「気分上々 - Woo - he!! -」が球体スクリーンに映し出された MV と共に届けられる。「Relax Time」「明日の景色」とミドルテンポからスローテンポな楽曲も披露。緩急 を自在に操りながら、確実にグルーヴをキープするリズムセクションの H ZETT NIRE、 H ZETT KOU(Drums/銀鼻)の技術が光る。
おもむろに H ZETT M がピアノソロを弾き出し、もはや肉眼では追いきれないほどの指 捌きに会場が湧く。再び 3 人を乗せたステージが動き出すと、そのまま「PIANO CRAZE」へ突入し、超高速 の指捌きをキープしたまま「Z ディスカバリー」「What’s Next」。雪崩のように押 し寄せる音の波は、驚きと感動、様々に観客の感情を揺さぶりながら押し寄せ、観客 を H ZETTRIO の世界へと連れ去った。
「Get Happy!」「パノラマビュー」と初期の楽曲も飛び出し、この 3 人の進化が感じ られる瞬間もありながら、いよいよ本編ラストを迎える。 今年の元旦、毎月の連続リリースの皮切りとなった楽曲「Journey」が始まった。 まさにタイトル通り本年は大冒険をしてきた彼らを象徴するかのような演奏に客席は 大きな感動的で包まれた。 鳴り止まないアンコールの中、再びステージに登場し、大歓声に応える H ZETTRIO。
年末まで続くツアーも終盤となり、来年 1/1 元旦発売のアルバム、それに伴うホール ツアー「RE-SO-LA Tour 2020 先駆けトリオピック Vol.1」に加え、来年も 12 ヶ月連続 シングル配信をすることも発表し、さらに、なんと来年の 2 月から 4 月にかけて約 2 年ぶりのライブハウスツアー「先駆けトリオピック Vol.2」の開催、しかもその前哨戦 として年末 12 月 28 日(土)に恵比寿リキッドルームで「先駆けトリオピック Vol.0」の 開催することも発表された。そのライブ規模を年々拡大し、ホールでの大規模なライ ブが続いていた H ZETTRIO だが、SNS などでは「もう一度ライブハウスで見たい!」 「スタンディングで彼らの音楽を楽しんでみたい!」という声が多く、ついにそれに 応えた形となった。
歓喜に沸くオーディエンスに 12 月 1 日に発売されたばかりの「また会いましょう」。 この日の本当の最後には H ZETT M の一声で総立ちとなった客席に「Birds Fly」を届 けて本公演はその幕を閉じた。
感動と笑顔に満ちた空間は約 2 時間はあっという間に過ぎさったが、気分上々ツアー は今後も 12 月 6 日(金)、7 日(土)の福岡・都久志会館 2days、8 日(日)の三重・川越町 あいあいホール、14 日(土)東京 立川市民会館、21 日(土)、22 日(日)の大阪メルパル クホール 2days と年末までまだまだ続いていく。
更に大晦日にはテレビ神奈川にて H ZETTRIO のレギュラーTV 番組「SPEED MUSIC -ソク ドノオンガク」の 5 時間ぶっ通し特番も決定し、全部で約 60 曲ものカバー演奏が披露 される。H ZETTRIO が公演を重ねるたびに進化していく瞬間をぜひ見逃さぬよう、スケジュール をチェックしていただきたい。
photo:Yuta Ito & Koharu Kudo
Live Info.
「RE-SO-LA Tour 2020 先駆けトリオピック Vol.2」
【OPEN / START】
土日祝日: OPEN16:00 / START17:00
平日: OPEN18:00 / START19:00
チケット発売日: 2020年1月18日(土)〜
【Ticket Info】
料金: 前売 ¥5,500 (tax in)
※all standing、整理番号付、ドリンク代別
※未就学児入場不可
2/22(土) 東京O-EAST
2/28(金) 京都 KYOTO MUSE
2/29(土) 鳥取 AZTiC laughs
3/1(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
3/3(火) 広島 SECOND CRUTCH
3/4(水) 愛媛 松山WstudiorRED
3/14(土) 福岡 DRUM LOGOS
3/15(日) 大分 音楽館
3/17(火) 宮崎 WEATHER KING
3/20(金・祝) 熊本 B.9 V1
3/21(土) 山口 周南RISING HALL
3/22(日) 奈良 NEVERLAND
3/28(土) 宮城 仙台Rensa
4/3(金) 愛知 NAGOYA ReNY limited
4/4(土) 石川 EIGHT HALL
4/5(日) 長野 CLUB JUNK BOX NAGANO
4/7(火) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
4/10(金) 札幌 PENNY LANE 24
4/11(土) 札幌 PENNY LANE 24
4/13(月) 青森 Quarter
4/14(火) 秋田 Club SWINDLE
4/17(金) 群馬 前橋DYVER
4/18(土) 栃木 Utsunomiya HELLO DOLLY
4/19(日) 茨城 club SONIC mito
4/26(日) 神奈川 Yokohama BayHall