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トップレポート「RYUTist HOME LIVE〜8th Anniversary〜 アフターパーティー」笑いの絶えない2時間、そしてもっといろんな場所へ。

「RYUTist HOME LIVE〜8th Anniversary〜 アフターパーティー」笑いの絶えない2時間、そしてもっといろんな場所へ。

2019.08.20

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 超満員となった渋谷クアトロワンマン翌日の8月12日(月祝)に同じく渋谷にあるトークライブハウスLOFT9 Shibyaにて「RYUTist HOME LIVE〜8th Anniversary〜」のアフターパーティーが開催された。チケットはソールドアウト。ワンマンライブの興奮さめやらぬなか、たくさんのファンがかけつけた。

 RYUTistが参加しているPENGUIN DISC主宰の南波一海の司会もあり、メンバーも客席もリラックスムード。決して無理したキャラ付けではないメンバーそれぞれの豊かな個性、それがはっきりと見える明るいトークイベントとなった。トークが苦手で、かつては"マシーン"と言われていたことが想像もできないくらいに、笑いの絶えない2時間をレポート。

イベントスタート、「はろぴょん」の向こう側…?

 開演時間。前日の渋谷クアトロで初披露された新しいovertureが流れる。会場の大きな拍手に包まれ、のんのこと佐藤乃々子、みくちゃんこと横山実郁、ともちぃこと宇野友恵、むうたんこと五十嵐夢羽の4人が、8周年記念ソング「Majimeに恋して」のPVで来ていた私服衣装で登場。
 それぞれが名前だけの自己紹介をする中、宇野だけがお決まりのキャッチフレーズ「はろぴょん」を言い続ける理由について話しが進む。

南波:友恵さんだけ「はろぴょん」を言い続ける理由ってあるんですか。

宇野:まぁ、言った方がいいかなと…。

南波:横山さんのキャッチフレーズの「こんにちワニワニ」とかもそうだけど、大人になってきたしやめようか? って相談していたけど友恵さんはずっと言っているよね。

宇野:そうなんです。「はろぴょん」はキラーワードだから続けてもいいって言われて。

南波:確かにね。大人になっても言い続けていけば、「はろぴょん」の向こう側に何かが見えるかもしれないからね。

佐藤:デビュー当時は、ともちぃがいちばん"はろぴょん感"があったんですよ。

 イベント会場のLOFT9 Shibuyaは居酒屋・カフェ形態の店のためお客さんからメンバーへ料理やデザートの注文差し入れできるシステム。"はろぴょんの向こう側"の話しをしているうちに、五十嵐の机に、アイスクリームがどんどん差し入れされていく。「アイスさんがいっぱい!」と笑顔の五十嵐に、客席からは「もぐもぐむうたんかわいい」と声が。

 時々、オフィシャルのTwitterでアップされる五十嵐がおいしいものを食べている様子が「もぐもぐむうたん」としてファンの間で愛されているので、その様子を見たいファンがたくさんいたようだ。

 途中、佐藤の机に枝豆が登場。カラ入れの容器が紅茶のポットに見えたようで、「これはレモンティーさんですか?」と天然っぷりを発揮。みんなから総ツッコミをされていた。

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RYUTistオフィシャルブログより

大成功の渋谷クアトロを終えて、舞台袖でのリーダーのんの…

 話題は、前日のワンマンライブに。新潟LOTS、新宿ReNY、そして今回の渋谷クアトロと大きな箱でのライブを重ねてきたことについて聞かれた。

佐藤:新潟LOTSさんや、新宿ReNYさんよりも、今回は準備期間がしっかりあって落ち着いて準備ができました。

宇野:前は時間がなくて、毎日集まって自主練も3時間していました。

横山:気持ちも時間も余裕がなかったから、出る前は緊張で泣きそうだったんですけど、今回はライブ前にバタバタしなくて平和でした。

五十嵐:ソファで寝転がってマッサージをしてもらったり、アイスさんを食べたりしました。

南波:むうたんは今回、登場場面で泣かなかったもんね。(※初の大箱ライブだった新潟LOTSのときは登場時にすでに涙目だった)

五十嵐:はい、わたしは強くなったから、泣かなかったです!

佐藤:わたしは、overtureがかかったときに、みなさんの声を舞台袖で聞いていたらちょっと泣きそうになっちゃいました。

 そして、初披露となった新衣装の話題も。レースや花柄があしらわれていて、スカートにはパニエが仕込まれてボリュームたっぷり。今までのRYUTistとはまた違ったイメージのアイドルらしいかわいい衣装がお披露目された。

南波:前作の「黄昏のダイアリー」も長い衣装だったし、RYUTistって膝下スカートの印象があったから、短いのもいいんじゃないのって言っていて、今回やっと実現しました。

横山:短い衣装は初めてなので、足がそわそわしました。

宇野:え、今、(私服衣装で)こんな短いスカート履いているのに?

南波:みくちゃんはパリピだから。

横山:パリピじゃないから!

そして、「ラリリレル」

 背景のスクリーンにセットリストをうつしながら、ライブの思い出について話しが進む。まずは、なんといっても一曲目の「ラリリレル」。この曲は毎回一番最後に歌うことが定番となっていて、毎週開催してきた新潟でのホームライブはもちろん、1日に何ステージも出演するイベントライブでも毎回のセットリストの最後に歌われてきた。

 しかし、楽曲がハイスピードで増えていく中、たくさんの曲をライブで届けたいという思いから「ラリリレル」を毎回最後に歌うことはしなくなるという表明があったばかり。

 そんな中、渋谷クアトロワンマンではまさかの1曲目での「ラリリレル」披露。会場は驚きの声があがった。驚きは楽曲に対してだけではなかったのだが、これはのちほど。

南波:ラリリレル問題ですが、最初に「毎回やらないことにする」と聞いたときはどうでしたか?

横山:RYUTistにとって大事な曲だし、みんなも好きな曲だけど、TIFさんみたいに1日に何ステージもあるときに毎回歌うのはどうかなっていうのは、説明を聞いたら確かにそうだなって思いました。でもまだ、実際、違和感があります。みんなで練習をしていても、最後の曲が終わって「あ、ラリリレルないんだ」って。

佐藤:最初にお話しを聞いたときは、ずっと最後に歌い続けてきて思い入れもある曲だし、ここでやめていいのかなって不安がありました。だから、歌い続けてもいいのかなっていう風にも思いました。だけど、古町どんどんさんとか、何ステージもあるときにはいろんな曲を歌ったほうが皆さんも楽しめるかもしれないって思ったんです。

宇野:まずは、ファンの方がどう思うかが心配でした。でも、「ラリリレル」をショートバージョンにしてまで、むりやりセットリストに入れ込む必要はあるのかなとはちょっと思っていました。あと今回、「ラリリレル」が1曲目になったときに、最初の「ありがとね」の歌い出しは自分だからすごく緊張しました。

五十嵐:8年間ずっと歌ってきたから、変わってしまうのはこわかったです。ファンの方がどう思うのかも心配で。自分やRYUTistにとって、大事な曲だから…。だけど、RYUTistにはいい曲がたくさんあるから、いろんな曲を歌ったほうがいいなと思っています。

南波:実は、去年の12月の時点で、渋谷クアトロワンマンは1曲目を「ラリリレル」にしようって決めていたんですよ。このままRYUTistの持ち曲が増えていく中で、「ラリリレル」だけが固定なのはどうなのかずっと考えていて。だから、今回は1曲目にやってしまって、もう今後は「終わりにやる曲じゃないよ」って宣言してしまおう、と。でも何の説明もないと、ファンの方にとまどいがあるだろうから…ってたくさん議論をして、話し合いの中で決まったんです。でもRYUTistはMIX(ファンの掛け声のこと)が入るのはこの曲しかないから、1曲目にそれが入るっていうのは一体が出ておもしろかったですね。

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渋谷クアトロワンマンより

みくちゃん、ボブになる

 そんな流れがあり、1曲目が「ラリリレル」でスタートしたのだが、会場の驚きの声の理由はもうひとつあった。横山がトレードマークのロングヘアから、肩につくラインのボブヘアに変身をしていたのだ。ファンにとっては驚きの連続のスタートだった。

横山:ワンマン前日の午前中に、髪を切りました。それまでにも「切っちゃう〜?」みたいに話していたことはあるんですけど、今回の新衣装の髪型はどうしようかって打ち合わせをしている中で、3日前くらいに、「切ろうか?」って言われて。生まれてからずっと髪が長かったのもあって、切ってみたかったから嬉しかったです。

南波:これまではずっとロングヘア?

横山:小学生の時はパーマさんかけてましたけど(笑)。

南波:小学生で?!

横山:お母さんが髪をまくのがめんどうって言って、パーマさんかけてました。

佐藤:そう、出会ったころはみくちゃんの髪、くるくるしてた!

横山:なので、今回はノリノリで切りました。自分の中では、ちょっとカツラさんぽいかなって心配だったんですけど、好評で嬉しいです。本当もう数センチ切りたかったんですけど、途中でイメチェンしすぎかなって不安になって、もうこのくらいでいいです!って止めました(笑)。

南波:実は「ラリリレル」に続き、髪型問題も1年くらい議論していたんですよね。RYUTistはCMとか広告もいっぱいやっているから、メンバーのイメージが変わるのも難しくて。

 …と話ししていたら、ここで、五十嵐の机にレモンタルトとからあげが差し入れされ、机の上がいっぱいになっていた。さらに、たくさん食べると評判の松木マネージャーにもアイスが2皿。喜ぶメンバーに会場のファンも嬉しそうにしていたのが印象的。もちろん会場の机も食べ物や飲み物でいっぱい。おいしいものを食べながらトークイベントを見られるのは、この会場の特権だ。

「バ・バ・バカンス!」でメンバーより注目を浴びた人

 ここで、北海道西興部村のゆるくないキャラのコッパーさん…のマネージャー・アサノさんが登場。渋谷クアトロワンマンでは「バ・バ・バカンス!」の曲に参加してキレッキレのダンスを披露していた。

南波:もう、なんといってもコッパーさんですよね。

横山:コッパーさんは体幹がすごいんですよ。いつもは全部おまかせしているんですけど、今回はフリの動画を送ったんです。あんなに難しい踊りなのに「3日で覚えた」って言われました!

南波:なんでコッパーさんってこんなに踊れるの?

コッパー:立ち位置のイメージがつくように動画を送ってもらったので、メンバーのおかげです。

佐藤:センスがすごいんですよ!

南波:コッパーさんがすごすぎて、あの時間だれもRYUTist見てなかったよ(笑)!

コーラスもすべて生声「愛のナンバー」とデビュー曲「RYUTist!〜新しいHOME〜」

 メンバーのリクエストで「愛のナンバー」を通しでじっくりと鑑賞。

南波:この曲は、声がオケにのっていなくて、コーラスも全て生でライブしているんですよね。

五十嵐:簡単なフリなのですが、歌う人がちょうど真ん中にくるようにしています。

南波:同じバラードでも「心配性」はフリがなくてほぼ動かないけど、それがふりつけとして成立していると思ったんです。でも「愛のナンバー」は、動いたほうがいいんじゃないかって思ったのですごく良かったですよ。あと、久々に披露した「RYUTist!〜新しいHOME〜」。当時、グループ名を知らされていないまま、この曲を練習していたという…。

五十嵐:練習しながら、みんなうすうす気づいていたので、RYUTistじゃなかったらなんだろうね、って思っていました。

宇野:だから、初ライブで「グループ名発表します!」って言われたときに、「え!むしろRYUTistじゃなかったの?!」って思いました。

南波:このエピソードはすごくおもしろかったですよ。みんながこうやってトークを進めていけるのは頼もしかったです。

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渋谷クアトロワンマンより

ちょっぴりお姉さんになったむうたん

横山:脱マシーンを目指してトークをするっていうのを南波さんに相談していたんですよね。

南波:そこから横山さんはだんだん自由になって、今となってはパリピになって。

横山:ねえ!パリピじゃないよ!

佐藤:写真をとるときにも、ハグをしたりして、「外国の方かな?」って思います。

宇野:人見知りって言ってるけど、一回会ったらもう二回目からすごいよね。

横山:人が好きなんですよ!

五十嵐:でも、自分に自信がないとできないですよね。

(五十嵐の発言に、会場から大きな拍手が)

五十嵐:むうも、ちいさいころはあめちゃんを持っていて、みなさんに配ったりしてそこでお話しをしていたけど、でも今はみくちゃんがお菓子をたくさんもっているから…。実は…みくちゃんがきたときに「どうしよう、全く同じ人きた!」って思って、これはまいったなって思いました(笑)。

佐藤:でも、むうたんはすごくて、そこでスッとひいて、ちゃんと自分がお姉さんになったんです!

五十嵐:キャラが一緒なのはあまりよくないかなって思って。自分だけのものがないかなって考えてました。

南波:そこからむうたんは冷静につっこみができて、ライブのMCをまわすのも上手になったんだよね。

「Majimeに恋して」のMVに隠されたポイント

南波:誰も指摘してないから気になってたんだけど、「Majimeに恋して」のMVで、横山さんが友恵さんから手をふりはらったシーンがあるよね。ではここで、MVを検証してみましょう。

(「Majimeに恋して」のMV1分45秒のあたりが流れる)



南波:みくちゃんアウト!

宇野:え!ひどい!絶交だ(笑)!

五十嵐:これはもう謝罪だよ(笑)!

横山:違うよーー!人間の体の構造上! 手の反応! 振り払ってないもん! もう、グァバジュース飲もっと!

(会場大爆笑)

ともちぃ、好きなものがバレる

 スクリーンに、RYUTistライブでは定番のゆるキャラ紹介のコーナーの様子が流れる。今回のワンマンではここにも変化が。宇野がいつもと違うぬいぐるみを渡されて、思わず「ひゃ!」と声をあげた場面があった。メンバーにうながされて、満面の笑みで「ごろごろにゃんすけです」とキャラクターを紹介。「なに、どうしたの、どうしたのこれ、もらっていいの?!」と声をあげ、実は楽屋にも二匹連れてきているのをバラされる。

南波:ともちぃがこんなにガーリーな反応するのめずらしいよね、ちょっとした移動もいつも持ち歩いているんですよね。

宇野:グッズが数量限定だし、好きなものは自分で買いたいから言いたくなかったの。

(ここで楽屋に置いていたにゃんすけが登場)

佐藤:昨日、ホテルに帰ったあともひとりでずっと遊んでたみたいですよ。

横山:にゃんすけと2時間くらい遊べるよって言ってたんですよ。

五十嵐:にゃんすけってサスペンダーつけているんですけど、今日の衣装でみくちゃんがサスペンダーしているから「にゃんすけの真似しないで」ってガチのトーンで言ってました。

今までより、もっといろんな場所へ

南波:8周年ソングがしんみりしていない明るい曲なのがいいですよね、この先は来年の6月に新潟で「りゅーとぴあ劇場」でのワンマンライブが決まっていますし、これにむかっていろいろやっていかないといけないですね。新しいファンの人にも来てもらえるように、今までよりも、いろんな場所に会いに行きましょう。シングルもたくさん出してきたから…そろそろアルバムも見えてきたんじゃないですか?

 

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会場は大歓声に包まれた!

五十嵐:変化の年なので、お別れの新しいあいさつをみんなで考えたんです。今までのバハハーイじゃなくて、こうやって指を忍者みたいにして、ちちんぷいぷいぷーい!

南波:なんでそれにしたのか全然わからないけど(笑)。

佐藤;変化の年だから(笑)。

全員:ありがとうございました! ちちんぷいぷいぷーい!

 渋谷クアトロワンマンを超満員にし、秋にはシングル発売、来年には「りゅーとぴあ劇場」で千人規模のワンマンライブが決定しているRYUTist。規模が大きくなることにより変化をしていくことも増えていくかもしれない。
 しかし、佐藤が何度も口にする「わたしたちは、ファンの皆さんが大好きなことに変わりはありません」という言葉の通り、いつも楽しそうに笑顔を見せてくれる4人の活躍は、ますます多くの人を幸せにしていくのだろう。
 

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横山実郁(RYUTist)オフィシャルTwitterより

Photo:オフィシャル提供  Text:成宮アイコ

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