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トップレポート【ライブレポート】RYUTist 7th Anniversary Live @ 新潟LOTS!涙と感動に包まれた純度100%のワンマンライブ!!

【ライブレポート】RYUTist 7th Anniversary Live @ 新潟LOTS!涙と感動に包まれた純度100%のワンマンライブ!!

2018.08.22

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 新潟市・古町を拠点に活動する4人組アイドルユニット『RYUTist』の結成7周年を記念するライブが、2018年8月18日新潟LOTSで開催された。自身最大規模で挑んだ記念ライブ、前売りチケットはなんと完売。新潟県内だけでなく、全国からファンが集まった。開演を待つ満員のフロアには、何度も、「もう一歩、前におつめください」というアナウンスが流れ、4人に期待する人の多さがうかがえる。
 
 フロアが暗転し、ステージのスクリーンに、RYUTist結成から今日までの様子が流れはじめる。新潟・古町の風景、まだ幼かったメンバー、卒業ライブ、新メンバー、練習風景。途中、卒業メンバーの、ゆりりこと「木村優里」、わっかーこと「大石若奈」の映像が流れると観客から歓声があがった。RYUTistに関わるすべての人への感謝とリスペクトが込められている映像に、ライブの期待はふくらむばかり。
 
 SEが流れはじめ、メンバーがステージへ。
 まずは、ともちぃこと「宇野友恵」が決意の目で前を見据え登場。続き、年下組のむうたんこと「五十嵐夢羽」と、みくちゃんこと「横山実郁」が位置へ。この時点でふたりの目には涙が。目を閉じ、涙がこぼれるのを我慢する姿に、声援はますます大きくなる。最後に、リーダーののんのこと「佐藤乃々子」が、すべてを見守るように穏やかな表情で登場。
 それぞれのメンバーカラーのスポットライトに照らされる。
 
 最新シングルの『青空シグナル』が鳴り響き、ライブがスタート。疾走感のある楽曲と、フロアを突き抜けるレーザーの光とともにフロアは一気に頂点へ。続いて披露した『夢見る花小路』では、観客の女性たちからの大きな声援に手を振った横山が、ソロパートの出だしを歌いそびれるハプニングも。
 瞬時に五十嵐がカバーをしたのは、さすがのコンビネーションだった。ごめん、とポーズをした横山にメンバーは笑顔で頭をコツン。
 
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 自己紹介では、さっそくメンバーから、「忘れたでしょ」とつっこまれた横山。最年少で途中加入といううしろめたさがあったのか、横山プロと呼びたくなるほど活動に真面目で、しっかりとした姿を見せてきただけに、このハプニングは印象的で、少し安心すらさせられた場面だった。満員の会場、割れんばかりの声援に心から嬉しそうな顔をしている姿はまさに、16歳のそれだ。
 
 続いて、今の季節にぴったりな『海岸ROADでオトナッTunes!』『日曜日のサマートレイン』と立て続けに夏ソングを披露し、会場の熱気も上がり続ける。
 
 そこからは、タイアップソングコーナーへ。県外でのイベント出演や都内でのアイドルフェスなど、持ち時間が少ないライブでも、必ず新潟のゆるキャラを紹介し、「ゆるキャラさんの名前だけでも覚えてください」と言い続けた彼女たちへ恩返しとばかりに、ゆるキャラの「ササダンゴン」「えちゴン」「レルヒさん」「コッパーさん」が登場。さらに、五十嵐と佐藤が講師を務めている新潟アーティストスクールのスクール生も加わり、ステージは一気に賑やかに。

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 新潟ろうきん TVCMタイアップソングのアッパーな『フレ!フレ!フレ!』、北陸酪連 新潟県産牛乳CMタイアップソングのメルヘンで美しい『ミルクデイ』、新潟県赤十字血液センターのCMタイアップソング『未来はプリズム』。コーナーの最後には、「RYUTistはたくさんのみなさんに支えられています」と感謝を告げた。新潟県警 交通安全広報イメージキャラクターも務めるRYUTist、地元新潟からいかに愛されているかが伝わるコーナーだった。
 
 また、これまで何度もライブやリリースイベントで披露されてきた『ミルクデイ』は、途中にメンバーがランダムで手紙を読む場面があるのだが、この日、初めて宇野が手紙部分を担当。一歩前に出て語りだす姿に、待ってました! と会場が揺れた。
 
 続いて、盛り上がり必須の『夏の魔法(short ver.)』、美しいハモりで聴かせる『涙のイエスタデイ』で元気いっぱいのRYUTistの姿を見せた。

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 熱気の覚めない会場を見渡し、佐藤が、「わたしたちの気持ちを歌った曲です」と真剣な声で伝え、『Zero and Perfect Moon ~変わらない想い~』へ。
 
 自分たちを月にたとえ、違う形に見えたり、ときに小さく見えたりするけれど、なにも変わらないよ、というメッセージが込められているこの曲は、メンバーにとってもファンにとっても、まさに宝物のような楽曲だ。
 自分たちのホームである古町を飛び出し、大きなステージに立つ彼女たちが歌う、「私たちは月だから 違って見えるだけ 本当はあの日のままだよ この街と みんなのそばにね」という歌詞に、会場は号泣の渦。

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 感謝の言葉を残し、舞台袖に4人が消えていっても鳴り止まないアンコール。
 
 拍手に迎えられ、再度登場した4人は、スクール生を呼び、全員で新曲『瞬間(とき)のメロディー』を披露。スクール生と組んでダンスをしたり、デュエットをする場面で優しい表情を浮かべるメンバーは、頼もしい先生の顔をしていた。

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 ふたたび4人に戻り、美メロの泣き曲『Blue(short ver.)』、メロウな『無重力ファンタジア』。そして、ここぞという場面で披露される『Beat Goes On!~約束の場所~』。

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 ラストのMC、ステージにメンバーが横一列に並び、順番に口を開き始める。
 
 横山が、「途中から入った自分は、なにもできなくて、足をひっぱってばかりで…」と何度も言葉をつまらせると、フロアからは「がんばれー!」と声がかかる。横山のいつも明るい笑顔の裏に、計り知れない努力を重ねてきただろう姿があることを、集まったファンはみんな知っているのだ。その声援にこたえるように、力強くうなずき、泣きながらも顔じゅうに笑顔を浮かべ、満員の観客に感謝の言葉を並べた。
 
 その様子に、五十嵐は上を向き涙をこらえていた。
 しかし、フロアのあちこちから、「むうたんー!」と声援があがると、いつもの笑顔を見せ、「わたしは小5からずっとRYUTistで、10代ぜんぶがRYUTistで…わたしの青春です!」としめた。
 普段は進行役を務めることも多く、メンバーいちしっかりとした印象がある五十嵐は、まさにRYUTistの柱だろう。誰よりも会場に目をむけてファンのことをしっかりと見続ける姿は、まだ高校生とは思えないほど頼もしい。
 
 気迫に満ちたステージを見せた宇野は、ここで少し安堵したような笑顔を見せ、「目標だったLOTSさんでライブをして、今は、もっと大きな場所でライブをしたいと思いました」と決意を口にすると、会場からは割れんばかりの拍手が起きた。ホームライブでは、じゃれてくるメンバーに厳しめのつっこみをいれたり、楽しそうに好きな本の話をしているほがらかな印象があるが、たくさんの人の前で話をするときには控えめなことが多かった宇野が、これだけの観客の前で強い気持ちを口にする姿は、RYUTistが羽ばたいていく未来を確信させた。
 
 3人のコメントを、ほほえみながら見守っていた佐藤が、「みくちゃんは"自分は途中から入ったから"とよく言うけど、みくちゃんが入ってからみんなでお話することも増えました。だからもう"途中から入ったから"は、言わないでほしいです。」と言うと、横山はくしゃくしゃにした顔を両手で覆い、他のメンバーも涙をこらえきれなかった。
 さらに、「わたしの宝物は応援してくれるみなさんです。その宝物をなくしてしまわないように、これからも自分自身が努力を続けます。貴重な時間を使ってくださりありがとうございます。関わってくれたすべての人たちに感謝しています」と語りかけ、会場は涙に包まれた。
 
 メンバーだけでなく、ファンをも優しく見守るようなリーダー、佐藤のあたたかな気持ちの余韻が残ったまま、『口笛ふいて』へ。五十嵐が言ったように10代という自分の青春をかけて学生時代からアイドルを続けてきた中で、悲しいこと、不条理なこと、悔しいことなど、きっとたくさんあったはずだが、いつも丁寧な言葉と柔らかな対応でRYUTistを続けてきた4人。「焦らないで 行こう 嫌なことも あるけど この世界は それでも 愛が 溢れてる」と歌う姿はとてもまぶしく、キラキラと輝いていた。

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 最後の曲、『ラリリレル』の位置についたところで、サプライズ。レーベルオーナーの南波一海が登場し、11月下旬にシングル発売が発表され、会場中が喜びに染まった。
 さらに、年内に東京での自身最大規模のワンマンライブ開催も発表。言葉を失うメンバーの中で、宇野はしっかりと正面を向き、「やりたいです」と断言。ここでも強い決意を感じさせた。
 
 ラストは定番の『ラリリレル』。
 毎週日曜日、古町でホームライブを続けてきた彼女たちが歌い続けてきた、「つぎの日曜日 きっとここで過ごそね」。この約束通り、新潟LOTSでのワンマンライブの翌日、日曜日、古町ではホームライブが開催される。
 
 楽曲を大切に、真剣な想いを胸に、丁寧にアイドルを続けてきたRYUTist。
 4人の未来は、きっととんでもなく明るい景色が広がっているに違いない。

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(Photo:オフィシャル提供/Text:成宮アイコ)
2018年8月18日新潟LOTS
【セットリスト】
オープニング
青空シグナル
夢見る花小路
海岸ROADでオトナッTunes!
日曜日のサマートレイン
フレ!フレ!フレ!
ミルクデイ
未来はプリズム
夏の魔法(short ver.)
涙のイエスタデイ
Zero and Perfect Moon~変わらない想い~
瞬間(とき)のメロディー
Blue(short ver.)
無重力ファンタジア
Beat Goes On!~約束の場所~
口笛吹いて
ラリリレル
 

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