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【ライブレポート】2016.2.10 BOYS END SWING GIRL@下北沢 CLUB QUE、約4ヶ月間の活動休止を経て第二章の幕開け!

2016.02.22

結成から5年目を迎えた2015年10月8日、BOYS END SWING GIRLは一時の”活動休止”を選んだ。そして2016年2月10日、約4ヶ月間の旅から人々の待つ下北沢CLUB Queのステージへと帰ってきた。いよいよ彼らの第二章が幕開けだ。
 
この日は彼らと親交の深いThe Cheserasera、tonetoneをゲストバンドに迎え、会場は暖かい空気に包み込まれながら、
BOYS END SWING GIRLの手へ2バンドからの襷が託された。
 
 
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お馴染のSEが鳴り渡り、どこか緊張感すら感じさせつつ本日の主役BOYS END SWING GIRLがしっかりとした足取りで現れた。その姿はどこか一回りも二回りも成長したかのようにも伺える。鳴り止まない拍手の中、Vo.冨塚大地の天高く差し伸ばした右手に合わせ、第二章始まりの一曲"TRANCELL"が披露された。今の彼らだからこそ放つ言葉、音から4ヶ月間という時間で再び揃え直した彼らの踏み出す一歩は大きく、力強さを感じさせた。揺るぎない『決意』はこうも人を強く、そして約束を果たす瞬間とはこれほども美しいのだ。
 
「BOYS END SWING GIRLです、最後までよろしくお願いします!」
 
と冨塚が告げ、ライブの定番曲”ロックンロールファンクラブ”が間髪無く続く。
フロアとステージ上に漂っていた再会の喜びと、少しばかりの照れはいつしか笑顔となり会場一面を埋め尽くしていた。
 
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実はこの日、Ba.白澤直人が急遽体調不良の為ステージに立つ事が出来なかった。
活動復活の喜びと同時に、4人でこの日を迎えられなかった事の悔しさ、悲しさで胸が苦しくなるような空気に包まれたが、そんな逆境さえも、今のBOYS END SWING GIRLには力に変える強さがあった。
続く”夢を見ている”は活動休止ライブの際、名の無い曲として披露されたのだが、Gt.鍔本隼の星空に光を灯した星の輝きのように降り注ぐ煌びやかなギターサウンドが今日までの4ヶ月間を、彼らなりの形として証明したかのようであった。
少しの静寂の中、出演したThe Cheserasera、tonetone、そして帰りを待っていたファンとこの日を迎えられた喜びと感謝を彼なりの真っすぐな言葉でVo.冨塚が伝え、苦しくも体調不良で欠席となったBa.白澤をVo.冨塚節を効かせたイジりでファンをしっかりと楽しませていた。ライブ中は多くは語らない彼らだが、気取らず飾らないBOYS END SWING GIRLのライブが、変わらずそこにはあった。
 
いよいよ後半戦に差し掛かかり、”向日葵の国”が始まった。
彼らの手で新しく開かれた真っ白なページにはこれまでの思い出、時間、四季と、これからまた共に未来を見て行く事、一つ一つが特別で、それが何にも代え難い奇跡であるのだと伝えられたステージは儚さに抗う眩耀のようであった。もうここまで来たら彼らの勢いは止まらない。Dr.飯村昇平の安定感と先鋭さを兼ねたドラムが印象的な”アンハッピーブレイカー”で会場を突き動かし、揺らし続ける。
 
「活動休止期間が4ヶ月というのは実に短い間だったのですが、ライブがやりたくなっちゃって(笑)
第二章の初っ端から上手いスタートが切れなくて本当に悔しいんですけど、完全復活の日を必ず迎えます。」
 
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何度大切なものをなくしても、また立ち上がれる
この日のラストを飾った”フォーエバーヤング”で、Vo.冨塚は堂々と歌った。
 
きっとこの4ヶ月間でBOYS END SWING GIRLの音楽に誰よりも照らされ続けたのは彼ら自身ではなかろうか。彼ら自身が言ったように活動休止期間たった4ヶ月間、されど4ヶ月間。
この4ヶ月間で4人が揃え直した足並みは、第二章のスタートを切るにあたり有意な時間となり、これから進んで行く道を立ち塞ぐ幾多の壁や障碍に立ち向かうための確固たる自信となったのではないか。そして、音楽を鳴らす事にこんなにも貪欲な姿とは人の心をこうも動かすのだ。彼らはこの日、活動復活と同時に人々に《音楽》の音を楽しむというとてもシンプルで、何よりも大切な事を思い出させてくれた。
 
走り出した足は、もう止まる事はない。
BOYS END SWING GIRL第二章がついに始まった。(新宿LOFT 横溝英梨
 
SETLIST
1.TRANCELL(新曲)
2.ロックンロールファンクラブ
MC
3.夢をみている
MC
4.向日葵の国
5.アンハッピーブレイカー
MC
6.フォーエバーヤング
 
 

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