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壮大な日本のロック&ブルース・クロニクル

2010.10.22

main.jpgジャパニーズ・ロックの創世記から黄金期、そしてポップ・ロックまで…1960年代から20年間に及ぶ日本のロック&ブルース史に燦然と輝く139アーティスト・厳選150曲を収録したCD10枚組BOXセット『日本ロック&ブルース大全』がユーキャンから発売された(通販のみ/税込28,900円)。
日本のロック&ブルースを語る上で欠かせない日本の代表的なアーティスト&バンドの名曲と代表作を収集し、新たにマスタリングした上で、その時代と音楽性やテーマごとに10枚に特別編集して収録。内容は下記の通り。
<DISC-1>ジャパン・ロックの創世記:ザ・スパイダース(1967)からフラワー・トラベリン・バンド(1973)まで、GS最後期〜日本のロック黎明期を追う。ザ・フォーク・クルセーダーズ、ゴールデン・カップス、ジャックス等を収録。
<DISC-2>ストロング・ロックの旗手たち:DISC-1の続編といえる70年代日本のロックの王道の流れを追う。四人囃子、サンハウス、紫、ジョニー・ルイス&チャー、クリエイション等を収録。
<DISC-3>メッセージ・オブ・ロック:泉谷しげる(1980)からブルーハーツ(1987)まで、サウンドがより血肉化されオリジナルなロックの言葉を獲得したミュージシャンを網羅。サディスティック・ミカ・バンド、甲斐バンド、RCサクセション等を収録。
<DISC-4>日本語のロックへ:はっぴいえんどを中心にした1970年代の風都市のアーティストの流れを追う。井上陽水、センチメンタル・シティ・ロマンス、久保田麻琴と夕焼け楽団等を収録。
<DISC-5>アーバン・ロックの旋風:南正人(1971)からChar(1982)まで、新しいポップスの形を作る動きが顕在化してきた70年代から80年代を追う1枚。はっぴぃえんど解散後の大瀧詠一、初期の佐野元春等を収録。
<DISC-6>ニューロマンティックの台頭:解散後のはっぴぃえんどのメンバー達やティン・パン・アレイによるミュージシャン的アプローチのその後の流れを追う1枚。矢野顕子、坂本龍一、シーナ&ザ・ロケッツ等を収録。
<DISC-7>関西のロックとブルース:1970年代のもう一つの大きな潮流、関西ブルース・シーンの流れを追った1枚。ウエスト・ロード・ブルース・バンド、サウス・トゥ・サウス、憂歌団等を収録。
<DISC-8>ロックのダンディズム:世良公則&ツイスト、柳ジョージ&レイニーウッドといったメジャーに支持されたグループのロックから、萩原健一、松田優作、といったカリスマ的な魅力を誇ったヴォーカリスト達のロックまでを収録。
<DISC-9>ライヴ・ハウス・ロッカーズ:1980年代後期のバンド・ブームを準備することになる、80年代のバンド・シーンの始まりを追う。ARB、ルースターズから子供バンド、少年ナイフ等を収録。
<DISC-10>ポップ・ロックの時代:80年代初頭〜中期のロック、ハウンド・ドッグ(1980)から大沢誉志幸(1986)まで。白井貴子、爆風スランプなど、日本のロックがカラフルにポップに花開き、様々な形態でオーヴァーグラウンドになっていく様子を追った1枚。

また、全88ページにおよぶ鑑賞ブックレットも実に豪華な内容。ロック・フィルムの第一人者で写真家の井出情児の作品を中心に、収録アーティストのプロフィールやインタビュー記事で綴る構成は読み応え充分だ。スペシャル・インタビューにはムッシュかまやつ、細野晴臣、佐野元春、金子マリ、鮎川誠、福岡風太、上田正樹、平野悠、PANTA、KenKen、井出情児の貴重な証言が掲載されており、資料的価値も高い。日本のロックとブルースの流れを時系列的/体系的に網羅した、壮大な本格ロック・クロニクルと言えるだろう。

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