ライブハウスのおかげで芸人を30年続けてこれた
──あっちゃんのように、楽器を弾けなくてもボーカルになるという選択肢もあったんじゃないですか。
まちゃまちゃ:自分はボーカルじゃないと思ってたんですね。でも結局、今やってることはバンドで言えばボーカルみたいなことで。両サイドがいないから必然的にセンターなだけだけど(笑)。ただこのあいだ、(ビート)たけしさんが「ブルーハーツの『リンダリンダ』を聴いてると、俺は漫才師じゃなくて、こういうのがやりたかったんじゃないかなあって思った」と(甲本)ヒロトさんへの思いを語る動画をたまたまSNSで見て、何の根拠もないけどアタシは間違ってなかったなと思ったんです。たけしさんは別にパンクをやりたかったわけじゃないと思うんですけど、表現の仕方が違うだけでお笑いと音楽には相通ずるものがあるというか、自分もこのままでいいのかなと思えたんですよね。
──まちゃさんもあっちゃんも板の上で自分なりの表現をするという意味で同じ属性と言えるんじゃないですか。
まちゃまちゃ:アタシと違ってあっちゃんがエラいのは、ちゃんと藤屋(昭和26年創業)を継いでるんで。いまだに「若旦那」って言われてるけど、もう「若」は要らねぇだろ?! って話で(笑)。まあでも、アタシみたいな人間はあっちゃんと違って恨み節で生きてるようなもんで。その中でロティカのハッピーな要素を混ぜてもらってるっていうか。昔のネタ帳を見ると、走り書きで「女の髪を燃やす」とか書いてましたからね(笑)。
──あっちゃんは恨み節とは無縁ですよね。
アツシ:ないですね。怒ったり恨んだりするくらいなら笑ったほうがいいし、誰かを恨んだりする暇もない。
まちゃまちゃ:アタシの場合は恨み節で笑ってもらおうとしてるから。キャラとしてその境地に辿り着けて良かったです。
──『独身披露宴』の構成はほぼ固まっているんですか。
まちゃまちゃ:そうですね。やりたいことは前から決まってるので。ただZeppみたいなデカい所でやるのは大博打なんで、今からちょっと鬱気味です(笑)。もう現実逃避してライブハウスで酒を飲むしかないですよ(笑)。でもライブハウスがあったおかげで芸人を30年続けてこれたようなものだし、ライブハウス2軒くらいボトルキープしてるような人間なんで、救ってもらってますね。
──まちゃさんからニューロティカへ曲のリクエストをしたりは?
まちゃまちゃ:あっちゃんにお願いしても権限はないみたいなんですけど(笑)。ただ前回は「無理だよそんなの」って言われた曲をちゃんとやってくれたり、自分がドラムを叩かせてもらったり。バンドの屋台骨を支えるポジションをアタシみたいなのがやって大丈夫? ってあっちゃんに聞いたら、「大丈夫だよ。俺、ドラム聴いてないから」って恐ろしいことを言われました(笑)。
──そうしたサプライズが今回もあるかもしれないと。
まちゃまちゃ:何かできればいいですね。ライブ自体が始まる前の30分くらいはアタシがやりたかったことをギュッと詰め込ませてもらうので、ド平日で難しいとは思うんですけど、16時半開演の頭から来てもらえると嬉しいですね。あっちゃんが「酒は飲め飲め、飲むならば」って「黒田節」を唄うかもしれないし(笑)。
アツシ:「八王子音頭」なら唄えるかも(笑)。
──では最後に、『独身披露宴』へ参列されるみなさんへ一言いただけますか。
アツシ:ウチらっぽく、バカっぽい……バカっぽいはないか(笑)。
まちゃまちゃ:バカっぽいも何も、自分たちで「俺達いつでもロックバカ」つってんだから(笑)。
アツシ:ああ、そうか(笑)。ウチらっぽくはしゃげる曲をメインに、度肝を抜かしたいですね。初めて見る人に「こんなバンドがいたのか?!」と思わせたい。
まちゃまちゃ:今さら度肝を抜かしたいだなんて、何年バンドをやってんだよ?!(笑) まあでも、あっちゃんを始めアタシの大好きな人たちばかりを呼んだ一世一代の披露宴だし、『20才祭』のタイトルと同じく今回も「今宵、私が一番楽しみます」っていう感じで。「ああ、誕生日だったんだ?」とスルーされ続けたことの回収ですね(笑)。
──さらに10年後に同じ面子で祝祭をあげようと思っても、まちゃさんはやれてもあっちゃんは……。
まちゃまちゃ:あー、怖いな! ニューロティカ怖いな!(笑)
アツシ:(小声で)ムリでしょ(笑)。
まちゃまちゃ:まあとにかく、一生に一度の晴れ舞台をみなさんに見届けていただけたら嬉しいです。ステージに立つ列席者はみなアタシの保護者みたいな感じだし、最後は全員で「ウチの雅美をよろしくお願いいたします!」って頭を下げるかもしれませんけど(笑)。















