『BESPER presents DJ&LIVE vol.4』は、楽しい音楽空間になる!
──では、『BESPER presents DJ&LIVE vol.4』について伺いましょう。
ARARIKU:『DJ&LIVE』という企画は、僕たちがライブをしていない時はDJの方に僕らのルーツをセレクトしてDJをしていただいて、DJのはざまに僕たちが演奏をする、そういう企画です。今年3月に初めて大阪で開催して、すごく好評をいただきました。僕たちは昔の曲をカヴァーしたりして、ライブも皆で盛り上がれるようなコンテンツでやってみたら、自分の中でトップ3に入るぐらい楽しかったし、会場の熱気もすごかったし、忘れられないぐらい楽しかったんです。それで2回目は新宿LOFTからも近いカブキラウンジ、3回目にRED SHOES(東京・南青山)でやらせていただきました。このイベントで好きなところが、わりとラフなところで。普段のライブはお客さんもカッチリ見る感じでそれも楽しいんですけど、この日はDJを聴きながらお酒を飲んで話したり、それでステージを見たらさっきフロアで喋ってた人がライブを演ってる、みたいな。お客さんとの距離も近くて僕たちも楽しいし、お客さん側からしても多分楽しいと思ってもらえるイベントで。今回、4回目で、初めて対バンも呼ばせていただきまして。
──これまではBESPERのライブ+DJで行なってきたイベントが、BESPERに加えて他バンドのライブもあり、DJもいる。それを新宿LOFTで!
ARARIKU:そうです。これまで新宿LOFTにもお世話になってきてますし、自主企画をやらせていただけるのも本当にありがたいことで。同じ世代のバンドやカッコいいと思ってるバンドと一緒に最高の音楽空間にできるような夜にしたくて、新宿LOFTのホールもBARステージも使って今回の企画になりました。
HAT:BARのほうは、DJのスペースという感じで、ね。
ARARIKU:ホールでバンドを見て“あ~、良かった!”って、そのままBARのほうに来てもらってお酒を飲みながら、DJでまた良い音楽を聴いて。きっと楽しい音楽空間になると思いますね。
──では、出演するバンドをご紹介ください。
ARARIKU:Guest roomさんは僕がBESPERを始める前から好きだったバンドで、ライブも見に行ったりしていて。バンドを組んでからは“Guest roomみたいになりたい”って思ってた時期もありましたし、僕の中では憧れで音楽性も好きなバンドで。スタイリッシュなシティポップをやっておられるし、演奏もすごい上手いんですよ。
HAT:今年、初めて対バンもしまして。共演をした時、ARARIKUさんがすごい喜んでたのを覚えてて。記念撮影もしてましたよね(笑)。
ARARIKU:そう、写真撮ってもらって大はしゃぎしました。対バンもすごく嬉しかったので、今回の自主企画にもお呼びさせていただきました。そしてThe Bagpipesは、(BESPERの)ヴォーカル・SHINJIROとヴォーカル同士が知り合いだったのと、フジロックのROOKIE A-GO-GOにも出てる(2023)バンドで、僕らと同じ世代ですごくカッコいい。なので今回、ぜひにとお呼びさせていただきました。
HAT:ヴォーカルがメッチャ、良い声なんだよね! 本当に同年代かな、と思うぐらいカッコいいし、渋い。
ARARIKU:そう、ちょっと大人っぽい声でね。あともう一つのバンド・HALLEYは、HALLEYの何かのライブにSHINJIROがコーラスで参加して交流があって。HALLEYはカッコいいR&B・ネオソウルチックな感じもあって、同世代でなかなかいない独特な雰囲気でお洒落なバンドで。すごく洗練された音楽をやってるなと感じますし、自分たちの見せ方もスタイリッシュなのでぜひ対バンできたらと前から思っていて。このタイミングで(出演を)お願いをしました。
──わたしがスタイリッシュと感じているBESPERが言うなら間違いないでしょう!
HAT:スタイリッシュのジャンルがまた違って、カッコいいんですよね(笑)。
──お話を聞くとどのバンドも楽しみになります。では、DJの方もご紹介ください。
ARARIKU:まずはナツ・サマーさんが自分たちのイベントに出てくれるとは思ってなくて。
HAT:本当ですよね!
ARARIKU:超有名なシティポップのDJで、数々のイベントもやっていらっしゃるし、ヴァイナルも出しているし。皆が身体を揺らせるような音楽空間を演出してくださると思ってますし、DJで皆、湧いちゃうね。バンドより湧いちゃうかも(笑)。DJとしてそれぐらいの素晴らしい方だと思ってます。僕たちの音楽が好きな方たちにとってはたまらないと思いますし、逆に、ナツ・サマーさんのDJをお目当てに来る方も今回、出演するバンドのことは全部好きになってくれると思いますし。良い相乗効果が絶対にあると思うので、当日の空気感がすごく楽しみになりますね。
──そしてDJの方がもう一人いらっしゃいます。
ARARIKU:maaさんはDJ界隈でも名前が広い方で、何回かお話もしたことがあるんですけど音楽がメチャクチャ詳しいですし、ハウスとかテクノがジャンル的には得意なのかもしれないですけど、僕たち界隈の音楽もすごく詳しい。そして新宿LOFTでもちょっと大人の雰囲気は出したかったので(笑)、実は最初に声をかけさせていただきました。
HAT:この企画が大阪から始まってきましたけど、出てくれたDJの方が本当にヴァイナル・レコードを使って回してくださる方が多くて。毎回刺激をもらってますし、DJプレイを楽しみにしているところがあって。
──DJプレイも期待しちゃいますね。そして何と言っても、この企画の主催であるBESPERのライブにも期待です!
ARARIKU:そうですね! この企画では今まで毎回カヴァーもやってきましたし、今回は“自分たちの好きなようにやって良い”という許可も出ましたので(笑)、一番最初と最後のステージを僕たちがやります。最初のステージでは全曲カヴァーで、最後のステージは自分たちの曲で締めくくる感じという初めての試みを。お客さんにもこれまでとは違った刺激が与えられるし、この企画だからという特別さもあるし。自分たちも楽しみです。
HAT:カヴァーをやることがこの企画の意義の一つにもなっているのかな、というのもあって。カヴァーは生のグルーヴで聴けるので、普段のBESPERとは違う良さがあると思いますし、それを楽しみにしてもらえたらと思ってます。
ARARIKU:カヴァーはですね、AORとか…。
HAT:BESPERのルーツを総ざらいできるセレクトになってますよね!
ARARIKU:そうそう! まさにそんな感じ!
──自分たちの楽曲としては今夏、「Twilight Dive」のリリースもありましたしね。
ARARIKU:そうです! 新曲も総ざらいして演奏しようと思ってますし、こういう企画なので楽しめのセットリストで、ね。お客さんと一体感が出るような曲を主にやりたいなとは思ってますし、この日を締めくくる最後のステージとして“楽しかった~!”って笑って帰ってもらえるようなライブにできるように。いつもよりラフに自由な空間を作って、僕たちもライブを楽しくやりたいなと思ってます。
HAT:今までこの企画を3回やってきたんですけど、お客さんとの距離も近くてステージに立つ人もフランクに(会場に)いたりするので。ステージにお酒を持って行くまではしなくとも…。
ARARIKU:それぐらい、僕らも楽しんでライブをやりますし。今まで(=過去3回の企画)はステージがなくてフロアでのライブで皆、同じ高さのライブだったんですけど、新宿LOFTはステージがあるから。それでどんな雰囲気になるのかな、っていうのも楽しみです。新宿LOFTという一緒の空間にいる人という括りで、そこで一体感が出てくれたら僕らとしてはもう、大成功ですね!
HAT:メチャクチャ分かります。今まで以上にお客さまを湧き上がらせられるように、僕らも頑張ります!