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INTERVIEW

トップインタビュー【新宿LOFT歌舞伎町移転25周年記念インタビュー】藍坊主×SAKANAMON - 新宿LOFTでの"夢の一戦"に懸ける思い、互いの音楽や知られざるエピソードを語り合う前哨トーク

新宿LOFTでの“夢の一戦”に懸ける思い、互いの音楽や知られざるエピソードを語り合う前哨トーク

2024.08.28

 9月1日(日)に新宿LOFTで開催の『DREAM MATCH』は、藍坊主とSAKANAMONによるツーマンライブ。そのちょうど1カ月前、「DREAM MATCH 前哨戦」と題したイベントが8月1日(木)に行なわれた。弾き語りライブに続いて設けられたトークセッションでは、お客さんと一緒に乾杯してからトークがスタート。ゆるりとアルコールを片手に語らう時間は時に大きく脱線しつつも、飲んでいるからこそ出たお話もあり、和やかでとても楽しい時間となった。さて9月の対バンでは"お互いへのリクエスト曲"の演奏はあるのか!? 『DREAM MATCH』の日に集合して、皆で答え合わせをしましょう!(当日の進行/Interview:高橋ちえ)

“SAKANAMONはキャリアを重ねて逆にどんどん尖っていく、ミュージシャンの鏡のバンド

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田中ユウイチ(藍坊主/Gt):人前で、ハンドマイク持って喋るのって何か恥ずかしいね(笑)。そして今日、SAKANAMONのメンバーも皆、来てて。あそこでライブハウスの店長みたいに見てるんだよ(一同笑)。

藤森元生(SAKANAMON/Vo&Gt):問題なければ、メンバー呼んでも良いですか?

全員:もちろん!(会場内、大きな拍手)

──今日は藤森さんのソロ弾き語りからスタートして、藍坊主のお2人でのライブ、そしてトークという流れです。hozzyさんはライブのMCで“新宿LOFTの思い出はトークセッションで話そう”と仰っていたので、そこから触れていきましょうか。

hozzy(藍坊主/Vo):この場所に移転するタイミングの時が、これからバンドをやりたいなと思った時で。当時、新宿LOFTか下北沢屋根裏の2つが憧れの場所でいつか演りたいなと思ってたんですけど、テレビで新宿LOFT移転のニュースを見たんですね。憧れの場所は移転しちゃうけど、いつか新しいLOFTで俺は絶対にやってやるぜ! って決意したんですよね。それで今日のようなイベントをやらせてもらえる日が来るなんて、思ってもなかったぐらいです。

──そして、初めて新宿LOFTに立った時というのは…(会場内、笑いが漏れる)。

hozzy:僕ら、(当時)パンクバンドだったんですよね。

田中:俺が覚えているのは、hozzyがメインスピーカーに思いっきり頭突きをしたんですよね。もう二度とLOFTには出られないだろうなって思った。

藤森:何てことをしたんですか!

hozzy:もう出られなくなっても良い、それぐらいの気持ちででぶつかっていきました。パンチ見せないと、って思ったんですよ(一同笑)。ただ演奏するだけじゃ弱いなと思って。スピーカーが呼んでたんですよ(笑)、おでこに網の目の傷がつきましたけどね。

──SAKANAMONは、初めての新宿LOFTというのは?

藤森:あ…森野さん、行きます?(とマイクを渡す)

森野光晴(SAKANAMON/Ba):最初に出たのがいつだろう、って僕、調べてきたんですよ。メールを遡って、樋口さん(新宿LOFTブッキング担当)とのやり取りが、2010年8月で。ライブハウスって…ノルマっていうシステムがあるんですけども、

田中:そうね、それはどこでもそうよ。

森野:僕らはファンと呼べる人もいないし友達にチケットを売ってて、ノルマを払うのは難しいんで“誘っていただいたのにすみません、出られません”ってメールしたら“出て欲しいから、ノルマは気にしなくていいです”って言ってくれたんですよ(会場内、大きな拍手)。

田中:俺らもね、友達にチケットをタダで配ってたもんね(笑)。

hozzy:それで(ノルマを)全部、自腹で払ってたりね。お客さんをなかなか呼べなかったんで。

藤森:(声を大きくして)さぁ! ということでね……今日はどうでしたか、藍坊主さん?(SAKANAMON)カバーをしてくれたりして、ね! 僕も用意してくれば良かった…。

hozzy:大丈夫、いつも演ってくれてるから。

藤森:9月1日はね、絶対に演りましょう(会場内、大きな拍手)。

hozzy:いや、逆に俺が演って欲しい(SAKANAMONの)曲を演ってくれない? 「すっぽんぽん」なんだけど、すごい曲だよね。あれをライブで聴きたいなぁ。

藤森:分かりました! 全力でやりましょう!

田中:俺ら、あの曲がすごい好きなんだけど、褒め言葉で“頭イッてんなぁ”って思った。

hozzy:キャリアを重ねてまとまっていくバンドもいるけど、逆にどんどん尖っていくなぁって(笑)。ミュージシャンの鏡のバンドだなと。

藤森:やったー! ありがとうございます!

田中:キメが続く展開をライブでどうやって合わせてるんだろう? って思ってるんだよね。

藤森:なるほど、じゃあそこはお楽しみにしててください!

──では逆に、SAKANAMONからリクエストはどうでしょう?

木村浩大(SAKANAMON/Dr):俺はやっぱり「オレンジテトラポット」(2010)かな…。

hozzy:この前、一緒にツアーで演ったんですよ(※木村のドラムサポートの件は後述)。

木村:あとは「言葉の森」(2008)とか「春風」(2004)も聴きたいしなぁ…「セブンスター」(2003)とかも。(自分がドラムを)叩いたからこそ「卵」(2023)も聴きたい、(ステージ)袖で見ていたい。

藤森:「伝言」(2010)か「シュート」(2023)でお願いします(会場内、“おぉ〜!”の声)。「シュート」は「すっぽんぽん」に負けないぐらい、僕は面白い曲だと思いますけどね。

hozzy:あの曲はちょっと、ウチらの中でも変わった曲ではあるよね。

森野:「生命のシンバル」(2011)か「トマト」(2018)ですね(どよめく会場内)。

田中:森野の意見はファンの意見だよな(笑)。じゃあ俺も、『HAKKOH』(2022)ってアルバムができた時、森野が送ってくれたじゃない。連絡をくれたり、森野って真面目じゃん?

森野:(田中と)同じポジションですよ。

田中:そう、外交的なことをやる立場じゃん。俺、あのアルバムがメッチャ好きで「MAD BOLLER」って曲(会場内、拍手)、サビのところで皆でコーラスで“もっと”っていうところ、あそこでいっつも泣きそうになるんだよなぁ。分かる? この気持ち?(会場内、盛大な拍手) ライブではお客さんが“もっと”って返してくれるんだよね、それをメッチャ見たいって曲を聴きながら思ってたから。

藤森:いや〜…あれはしんどいです(一同笑)。

hozzy:あと「丘シカ地下イカ坂」(2020)も演ってほしい! 実は今日、カバーしようか迷ったもう1曲がその曲で[補足:この日のライブで藍坊主は「花色の美少女」(2013)をカバー]。

藤森:9月は僕らのリクエストからも、何か演ってくださいね!

田中:今のところ「トマト」だけどね、でも意外と全部、演るかもしれないし?

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LIVE INFOライブ情報

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新宿LOFT歌舞伎町移転25周年記念
『DREAM MATCH 2024』
【出演】藍坊主SAKANAMON
*全2組・五十音表記
【日程・会場】2024年9月1日(日)新宿LOFT
【時間】開場17:15 / 開演18:00
【チケット】
前売:通常¥4,200 / 10代割¥2,000
当日:¥4,800(通常のみ)
*各DRINK代別¥600
e+LivePocketにてチケット発売中
Live Pocketにて10代割、限定販売有り(公演日当日19歳以下が対象)。当日、LOFT受付にて年齢が分かる学生証、保険証、マイナンバーなど年齢証明ができるものをご掲示の方のみ対象に入場可能。
*当日、年齢が分かる学生証、保険証、マイナンバーなど年齢証明ができるものを忘れた方は入場不可となりますのでご注意ください。
*入場順:イープラス(プレオーダーA1〜)→学割(B1〜)→各プレイガイド(C1〜)→当日券
【問い合わせ】新宿LOFT 03-5272-0382

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◉藍坊主|hozzy コメント
新宿LOFT歌舞伎町移転25周年おめでとうございます!
移転当時高校生だった自分は
深夜のTVニュースでそのことを知り(まだブラウン管テレビでした)、
今思えばアナログのザラザラした映像で移転前のロフトの姿を見てました。
そして「いつか新しいロフトで絶対ライブをやるんだ!」と、
妙に興奮して寝付けなかったのを覚えてます。
そのロフトが25周年!これからもみんなの憧れの箱でありますように!
当日はSAKANAMONと一緒に最高の1日にするので
皆様どうぞよろしくお願いします!
 
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◉SAKANAMON|森野光晴 コメント
新宿LOFT歌舞伎町移転25周年おめでとうございます!
 
SAKANAMONが初めてLOFTに出演したのは2010年9月15日。
頑張っても友達数人をライブに呼ぶ事が精一杯だった僕らに、
「プロ」としてライブをすることを教えてくれたライブハウスです。
そんなLOFTに出演する時は、今でも背筋が伸びます。
 
藍坊主と初めてツーマン(OAはいましたが)をしたのは2012年10月17日。
先輩は多くは語らないけど、バンドマンとしての在り方を教えてくれます。
藍坊主と共演する時もやはり、背筋が伸びます。
 
9月1日は背筋ピンピンだけど、少しは胸を張れる、
現在の僕ららしいライブでLOFTをお祝いしたいと思います!
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