• 
• 
• 
• 
• 

クオリティが凄まじいチョーキューメイのアレンジに驚愕

──せっかくの機会なので、それぞれ訊いてみたいことはありますか。

meiyo：めっちゃオタクっぽいことなんですけど（笑）、いつもどういう順序で曲を作りますか？　詞が先なのか、曲が先なのか、どうアレンジしていくのかとか。

朝日：俺は基本的に曲先なんですけど、そこから先のアレンジは結構グチャグチャです（笑）。

meiyo：お任せですか？

朝日：お任せパターンもありますし、俺が作り込むパターンもあります。そこは曲のノリによって違ったりするし、メンバーとはしょっちゅう「あれは違う、これは違う」で揉めてます（笑）。

meiyo：曲作りはスタジオですか？　家に集まったりします？

朝日：スタジオですね。誰も言うことを聞いてくれないので、うちの曲作りは常にしっちゃかめっちゃかなんです（笑）。

麗：チョーキューメイはまず先にコードを決めるところから始めて、私が弾き語りで歌詞と歌メロを同時に作ります。それを録音して、LINEのグループに投げるんですよ。そっからスタジオでみんなでああだこうだやって、曲の正解がないままスタジオで作業を進めるので、凄く早く終わるときもあれば解釈が一致しないときもあります。上手くいかないときは自分が参考曲をみんなに聴かせてます。しっかりとデモを作ってスタジオに入ることが滅多になくて、そういうケースはこの4年間で1回しかないですね。

meiyo：へぇ！

麗：曲はバンドのみんなで作りたいっていうのが自分の中にあるんです。自分の脳みそには引き出しがそんなにないし（笑）。困ったら人を頼ろうってことで、そういうふうになってますね。

朝日：だけど編曲のクオリティはめちゃくちゃ高いですよね。

麗：ああ、本当ですか？

meiyo：誰かが結構なところまでアレンジを詰めているからめっちゃまとまっているのかな？ と勝手に思ってた。そのぐらいの意思のまとまりを感じる！

麗：いやあ…基本は私の弾き語りで、バッキングしか正解がなくて。でも「この曲はこういう感じにしたい」と自分がわりと指定しちゃうときもあれば、他のメンバーの「こっちのほうが良くないですか？」という意見に沿うときもあります。演奏する時間も長いけど、みんなと話す時間のほうが長いかもしれないです。「これ、こうじゃね？」って話し合う時間が長いからああなるのかもしれないですね。

チョーキューメイ

meiyo：メンバー間でちゃんと理解し合うスタンスなんですね。

朝日：凄いですよ、それは。うちも相当話す時間は長いんですけど、最後は何もまとまらずに終わることが多いので（笑）。

麗：でもむずいっすよね、まとめるのは。

朝日：そうですね。だけど「貴方の恋人になりたい」のアレンジは本当によくまとまってますよね。

麗：あれは曲を作ってて「ラスサビどうする？」みたいな流れで話すのに飽きてきちゃったんですよ。で、キーボードがトゥートゥトゥートゥートゥーって弾き出してから私以外の3人が楽しくなってきて（笑）。「もうこれにメロ乗せれば完成ちゃう？」みたいに言ったら「確かに！　じゃあそれで終わらせよう！」ってことですぐに終わりました。そういう適当な感じもありますね（笑）。

朝日：サビの途中で入ってくる、ドゥルルルルル…みたいな音は誰が決めたんですか？

麗：あのキメみたいなやつですよね？　自然すぎて自分じゃ気づかなかった（笑）。それも曲を作ってる途中でキーボードが気づかない間に勝手にやってる感じですかね。キーボード有能説ありますね。後で褒めておきます（笑）。

朝日：良いメンバーですね。なんというか、みんながノリでやってる引き算のでき方ではないですよね。シンプルではあるけれど、欲しいところにちゃんとオカズが乗ってるっていう。

麗：凄い褒めてもらってありがとうございます（笑）。曲の解像度を共有できているのかもしれません。