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INTERVIEW

トップインタビューセツナブルースター - 少年季のイノセンス、青春の蹉跌を赤裸々に唄う不世出の3ピースバンド、結成25周年記念ライブを新宿LOFTで開催! 実に17年振りとなる新録音源をキセキのリリース!

少年季のイノセンス、青春の蹉跌を赤裸々に唄う不世出の3ピースバンド、結成25周年記念ライブを新宿LOFTで開催! 実に17年振りとなる新録音源をキセキのリリース!

2023.10.05

青は青でもまた違った深みのある青を見せたい

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写真:山﨑穂高

──今回、東京では6年振りとなるセツナブルースターとしてのライブが新宿ロフトで行なわれますが、どんな経緯で開催を決めたんですか。

倉島:去年(2022年)の12月に渋谷のロフトヘヴンで弾き語りのライブをやった頃から、バンドとして東京でライブをやりたいと見据えていました。いまだにボランティア的に協力してくれている前事務所の代表から東京でライブをやらないかという提案もあり、僕らもその気でいたので、それもきっかけの一つではありました。気づけばとても盤石な協力体制が出来上がっていて、前事務所、イベンターのホットスタッフ・プロモーション、今回お世話になる新宿ロフトと、ライブをやるにあたって強力なバックアップをしていただけるようになったんです。それで計画的に布石を打つと言うか、バンドでのライブに向けて僕が弾き語りのライブをやり、そのライブ音源をリリースしたり…と、少しずつトピックを積み重ねていきました。

──並行して、島田さんと宮下さんとも定期的にスタジオ入りしていたわけですね。

倉島:はい。宮下が今、元PEALOUTの近藤(智洋)さんたちと一緒にmy funny hitchhikerというバンドをやっていて、そっちのスケジュールを優先しているので、その合間を縫ってリハーサルをしていました。島田はリンゴ農家で、時期によってはもの凄く忙しいのでなかなかスタジオに入れないんですけど、3人が集中して音合わせできそうな時期を見計らって新曲を書いたり、リハーサルをしたり、プリプロしたり…という作業をしていました。年間で4、5回できればいいかなというペースでしたけど。

──ライブのタイトルである『紺青』にはどんな思いを込めたのでしょう?

倉島:セツナブルースターというバンド名に“ブルー”=青という色がそもそも入っていたし、一貫して青春を唄い続けてきたバンド、若さゆえの青さを恥ずかしげもなく全力で唄ってきたバンドでもあるので、歩みを止めてしばらく時間が経ってからの深みのある青…ロイヤル・ブルーとでも言うのか、青は青でもまた違った青の色をお見せしたい、といったところです。

──今回はワンマンではなく、あえて対バン形式でやろうと?

倉島:活動休止前、新宿ロフトでは『Bang! Bang!! Bang!!!』という自主企画を定期的に打たせていただいていたし、もともと対バン形式の企画をやることに前向きなバンドだったんです。自分たちの好きなアーティストを呼んで、一緒に最高のステージを見せていきたいという気持ちが凄くあったので。今回はワンマンでいいんじゃないか? という話も最初はあったんですけど、せっかくワンマンをやるならボリューム的にアルバム・サイズのリリースをしたときにやりたいという思いが自分の中にあり、今回は若手のバンドを呼んだ形式でやりたいと思いまして。昨今のバンド事情に疎くなったこともあるし、また勉強し直す意味も含めて。それで今一緒にやりたいアーティストを一から探して、あえて対バン形式でやることにしたんです。

──オルタナ・バンドの新星と名高いKhaki(カーキ)との共演がすでに発表されていますが、その慧眼がさすがと言うか、意外だけど納得の選択だと感じました。面識があったわけではないんですよね?

倉島:面識はもちろんなくて、音を聴いたら凄く格好いいバンドだなと感じてライブを観に行ったんです。ライブを観たら案の定良いバンドで、これは間違いないと思って。ロックやパンクといった特定のジャンルに傾倒しているわけじゃないし、ギター&ボーカルの中塩(博斗)くんの頭の中で鳴っている天性のチューニングみたいなもの…それをどのフォーマットにも当てはまらない状態でアウトプットしている凄さに惹かれますね。コードワークとそこに載せるメロディの自由度の高さも尋常じゃないし、それでいながらシティポップのニュアンスやネオフォークっぽく昇華した部分も感じるし、僕の好きな要素を全部兼ね備えたバンドなんです。ステージから圧倒的なカリスマ性も感じましたし。

──『Bang! Bang!! Bang!!!』の他にも、セツナブルースターは下北沢シェルターで『咆哮とサイケデリック』という自主企画を定期開催してくださっていました。歌舞伎町移転後の新宿ロフトでは常連バンドと言っても過言ではありませんでしたが、ロフトやシェルターではどんな思い出がありますか。

倉島:東京でのライブは、ほぼロフトとシェルターでの思い出しかないですね。本当によく出させてもらいました。それもあったし、前事務所の代表からも「今度のライブはロフトがいいんじゃないか?」という提案をいただいたこともあって、今回は新宿ロフトでやらせてもらうことになったんです。ロフトでの思い出はありすぎるほどなんですが、今パッと思い出すのは、人生で一番緊張したライブがロフトだったことですね。メジャーが決まるかどうかのプレゼン・ライブが新宿ロフトで、メーカーや事務所の偉い人たちがまだ19歳になったばかりの僕らを観に来たんです。それまでライブで緊張することなんて一度もなかったけど、あのときばかりは凄く緊張しました。フロアの後ろのほうで観てくれればいいのに、前から3列目くらいに大人たちが大勢いたので(笑)。

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▲上海PIZZA 時代

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▲2002年

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▲2003年

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▲2006年

──他のライブハウスにはないロフトの特性みたいなものを感じたりしますか。

倉島:メインのステージとフロア以外にもちゃんとしたバーがあるという、ライブハウス・クラスでは圧倒的なサイズ感ですね。僕らも20歳になってお酒を飲めるようになって、ライブの後の打ち上げで飲める環境が当時凄くイケてると感じていました(笑)。ロフトで飲めるのが最高に嬉しかったですね。フロアでの打ち上げでも飲めるけど、バーの深海のほうに移動して飲んだり、ライブの後ももれなく楽しく飲めたのがロフトでの一番の思い出かもしれません。シェルターはお客さんとの距離が近いので、その臨場感の中でライブをやるのが醍醐味でした。シェルターもライブのない日によく飲みに行かせてもらいましたね。

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配信シングル『エバーグリーン』

2023年10月5日(木)デジタルリリース

iTunesStoreで購入

LIVE INFOライブ情報

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セツナブルースター25周年特別企画LIVE『紺青』
【出演】セツナブルースター / Khaki and more...
2023年11月5日(日)新宿LOFT
OPEN 16:15 / START 17:00
 
【チケット】
前売
◉スタンディング ¥4,000
◉UNDER20(スタンディング)¥3,500
※いずれも税込:ドリンク代別 / 入場整理番号付
※枚数制限:お一人様4枚まで
 
【UNDER20スタンディング】 チケットに関して
◉2024年4月1日時点で19歳以下の方のみ購入可能です。
◉ご入場の際、年齢が分かる身分証明書を確認させていただく場合がございます。
◉UNDER20(スタンディング)の取り扱いは前売り券のみとなり、入場整理番号はランダムとなります。
◉『スタンディング¥4,000』との同時購入はできません(25歳 2名+18歳 2名で計4名でご来場される場合は、①スタンディング¥4,000』2枚+②『UNDER20立見¥3,500』2枚と2回に分けてお申し込みください)。
 
【チケット購入】
e+ / ローソンチケット(Lコード:70386)/ チケットぴあ(Pコード:246-379)/ 新宿LOFT(03-5272-0382)
 
【問い合わせ】ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077(平日12:00〜18:00)
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