突然少年っていうバンドに出会うべき人が、まだまだいるんじゃないか(大武茜一郎)
──今後の活動は、どんなイメージを?
とだげん:なんとなく突然少年を好きで、ライブに来てくれる、というよりかは、突然少年がなきゃいけない、突然少年って必要だよね、って思ってもらえたらいいな、そういう存在になれたらな、という。そのための活動のありかたを考えていきたい、と思っています。
カニ:ちゃんと自分に自信を持てるぐらいになりたい、というのがあって。音楽をやる上で、実力っていうか、最低限の能力みたいなのが必要な気がしていて。お客さんが入るとか、CDがいっぱい売れたとか、いろんな人が聴いてくれてるとかは……バンドの場合、そういうのって、運の要素が強い気がしていて。その運の部分は、コントロールできないからいいとして、自分がやるべきことをやるしかないのかな、っていうのはすごい思っています。逆に「あのときは運が良かったから、ああいうことをできたんだな」と、振り返って思うこともあるので。その運の要素を排除した部分で、やっていけるようになりたいというか。人事を尽くして天命を待つ、という。
茜一郎:突然少年っていうバンドに出会うべき人が、まだまだいるんじゃないかな、と、ずっと思っていて。そういう人に出会えるように、がんばっていきたいと思います。
──ライブアルバムが出るんですよね。
とだげん:はい。さっき話したワンマンツアーのファイナル、3月24日の下北沢シェルターを全編録音していて。その24曲の中から11曲、メンバーで選んで、曲順も考えて、初めてのワンマンツアーを振り返る、ドキュメントアルバムを。カセットテープにして、6月30日からライブ会場の物販で売り始めて、その日からサブスクでも聴けます。
【突然少年 profile】
2012年、高校の軽音楽部でバンドを組めなかった余りもの達が奇跡的に集まる。その代わりの効かない運命的な絶妙なバランスのサウンド・パフォーマンス・楽曲が口コミで話題となってゆき、2014年には10代限定の某大会に優勝、2018・2019年には念願のFUJIROCKに連続出演。同時にメンバーとの別れや突然の失踪・借金・交通事故・躁鬱などを経験共にし乗り越え益々逞しい誰も追いつけないどこにもない/どこにもいないバランスが日々確立されてゆく。そんなリアルロンリーパンチドランカーネイキッド集団それが「突然少年」。昨年結成10年目にはより高度な自由を求めて混沌とした現代社会に生きる価値や希望を見出してゆくためにメンバー4人で活動を切り盛りすることを決意し、主宰レーベル「犬の涙」を作る。その後、以前から近所に住む友人だったピエール畳(本名:篠原 賢)を新たにドラマーとして迎え約2年ぶりの3rd ALBUM『ナチュラル・ボーン』を大完成させた。その後、バンド結成10周年と3rdアルバムの発売を記念した初の11カ所全国ワンマンライブツアー『ひとりぼっち』を完走。そのツアーは3月24日下北沢シェルターでファイナルを迎え、その音源を収録したライブドキュメントアルバム『The Meeting Place 20230324』を6月30日にカセットテープと配信でリリース。この夏には初日に現地でアルバム内容発表&その場で即販売開始&ツアースタート!という異例のリリース&シークレットツアーを試みる『突然少年 TOUR 秘宝 2023』が控えている……。
▷メンバー:Gt.Vo 大武茜一郎 / Gt.カニユウヤ / Ba.とだげんいちろう / Dr.ピエール畳(本名:篠原 賢)