「銀河に願いを」を再録した理由
⑥ Maintenance“I”droid
るなっち☆ほし:これはフリーランスになる前の楽曲で初めてこはる。さんに書き下ろしてもらいました。これも自分のパーソナルな部分が入っていてオンオフが激しいところ、ステージではオンだけど普段はオフでオーラがないとか。
──るなほしさん本人のことなんですね(笑)。
るなっち☆ほし:全部私のことです(笑)。バンジーが飛べないとか凄いチキンなエピソードとかも歌にしたら面白いとか、そういう曲作りがこはる。さん上手なんです。
シンガーソングライターの方って今の感情を出していくっていうのを色濃くやっていると思うので私もパーソナルな部分を出していかないとと思って。
電波ソングで明るくキャッチーになっているけど、実はこれが私なんだよって部分もあって私のことが良く分かるテーマソングのような曲になっています。
──曲順も良いですね。
るなっち☆ほし:「IQ5000」から「Maintenance“I”droid」を聴いたときのまとまりが良くて、サビのフィーバーというか確定演出のような感じが凄く好きで、こはる。さんも気に入ってくれているみたいです。
こはる。さん、Mr. Asyuさん、立秋さんはあまりライブアイドルに曲を書いたことがないと言っていたので、まだ誰も成し遂げていない部分を見つけてやれたなと思います。
⑦ SHOOTING☆STAR
るなっち☆ほし:1月のワンマンで披露するまでに半年かけたプロジェクトで、MVも含めると1年くらいかけた凄い愛情を注いだ曲です。お願いした時点で自分の進みたい道を決めて、私が売れていきたいっていう気持ちを込めてお願いしました。
──この曲がアルバムの象徴になっている印象が強いです。
るなっち☆ほし:真ん中に入れたのもそうですし、このアルバムの芯になる曲です。
私の昔から大好きな作曲家さんから書いてもらったことが凄く嬉しくてこの曲は何千回と聴いたかもしれないです。もともとMr.Asyuさんの曲が好きで、つらいときも楽しいときも毎日聴いてワンマンのしんどいときもお守り代わりにしていました。この曲を作ってもらったのは私なんだって、不安でグラグラした気持ちもこの曲があったから頑張れました。
私の名義で出していいのかなってドキドキしているんですけど、これを世に出せたことが本当に嬉しくて宝物です。
⑧ 銀河に願いを(再録ボーナストラック)
⑨ 銀河に願いを2
──8、9曲目は続いているんですね。
るなっち☆ほし:ひそかにメジャーアーティストがよくやっている2をやってみたくて(笑)。
── 一つのアルバムの中で1と2を続けてやるのは珍しくないですか?
るなっち☆ほし:そうなんですか? 通しで聴いて欲しかったので、気持ち的には「銀河に願いを」のアンサーソングとして「銀河に願いを2」が出来て、「銀河1」だけでも成り立っていたけど両方聴くと深みが増すなってことで繋げました。ファーストアルバムにも入っている人気曲なのでもっと広めていきたいと思って再録という形で入れました。
──歌詞についてのエピソードなど教えてください。
るなっち☆ほし:親友のかききまなみちゃんに「銀河に願いを」のアンサーソングになるものを作ってほしいとお願いしたんですけど、かなり難航したと思うんです。「銀河1」を超えないといけないプレッシャーとか、「銀河1」が私の楽曲の中でけっこうシリアスなので。
──アルバムの中でも影の印象が強いです。
るなっち☆ほし:「銀河2」は思い切りたくて初めての試みばかりなんです。叫んだりとか私の絶対出したくない部分をあえてさらけ出すというようなことをしました。でもお客さんがショック受けるかなとかこんなこと言ってほしくないとか思われるのが怖かったけど、私を表現するにあたってどうしても外せない部分だなって思ったので勇気を出しました。
──「銀河に願いを2」の完成度はいかがですか?
るなっち☆ほし:私が思った通り、かききちゃんは「銀河1」を超えてくれました。心から信頼しているし、かききちゃんの楽曲が好きでもっと広まってほしいという気持ちも込めてお願いしました。
──「銀河に願いを」の再録はどうでしたか?
るなっち☆ほし:私も超えなきゃといけないと思っていて、「銀河1」が自分の中では完成度が高いので前のほうが良かったって言われるのが一番怖いと思って。再録も緊張したんですけど、かききちゃんに聴いてもらったときにちゃんと成長してるって言ってもらえて嬉しかったです。
3年越しに録ったんですけど、やっぱり楽曲が良くても自分が成長してないと意味ないのでそれを認めてもらえたのが嬉しかったし、この3年間で全然歌い方も違うのでお客さんにも聴き比べてもらいたいです。
──かききさんといい関係ですね。
るなっち☆ほし:かききちゃんの曲が好きで私が頑張ることによってかききちゃんがもっと頑張るぞってなって作品がたくさん出たら嬉しいんですよ。ある意味Win-Winな関係というか。実際にそばで見ててくれていてワンマンとか生誕を一人でやろうとか私の役目が果たせているなと思いました。