『音楽って最高!』、本人による全曲解説!
① NEWWORLD
るなっち☆ほし:この曲も思い入れが強くて、ワンマンのSEを新しくしようっていうことから始まって、ヒバリさんとも長いんですよ。もともとエンジニアとして私がレコーディング屋さんに行っていたときからお世話になっていた人で、ずっと私の声も知っているし、曲も歌い方も全部知っているような人で、最近のワンマンをするにあたってめちゃめちゃレコーディングに行っていてお話とか親身になって聞いてくれたりしていて今回SEを依頼しました。
あんまり自分からはこういうふうにお願いしますとは言っていなかったんですけど、新しい自分の時代とかワンマンに合うように作ってくださいって頼んだらSEの中に今までの楽曲のフレーズとかを入れてくれたんですよ。「ハローるなっちワールド!!」とか「オーバーランDA!World」、「とげとげパーテーション」とか。歴史を感じるようなSEで凄い気に入っているんですよ。オープニングとして凄く良いなって。
やっぱり一番レコーディングでお世話になっていた人に楽曲を書き下ろしてもらうってことが凄いありがたいなって思ったし、一番最初に名前が入っているのも嬉しくて作ったもらえて良かったです。
タイトルも新時代って感じで、ワクワクするような今の私にしかできないような楽曲だなって思いましたね。
② きらきらっきー☆
るなっち☆ほし:作曲はいつもるなほしのキラーチューンを手掛けてくれているつーつーさんという方で、お客さんがスケッチブックを出してコールをしてくれるような、るなほし楽曲にはなくてはならない楽曲を作ってくれてます。『ギュウ農フェス』に出るにあたって新しい曲が欲しいと思ってお願いしたんですよね。つーつーさんは作曲専門なので作詞はいつも前のマネージャーとかに頼んで作ってもらっていたんですけど、今回どうしようと思ってなったときに森若さんに会ったときに頼んでみたら二つ返事で良いよって言ってくださって嬉しかったんですけど、社交辞令の可能性もあるじゃないですか。だって音楽に詳しくない親にでも伝わるんですよ。今まで親からどんな音楽やっているのって聞かれてもうまく説明できなかったのに森若さんって言ったら、あー! ってなるんですよ。そのくらいビッグネームの方が書き下ろしてくださって嬉しかったです。
毎回つーつーさんには天文学のような星とかキラキラしているようなものを楽曲に入れてくださいってお願いしていてそれを森若さんも納得してくれて、るなっち☆ほしらしく作るねって言ってくれて、それでもらったタイトルが「きらきらっきー☆」で。
私、凄い衝撃を受けて、最初は凄い驚いたんですよ。きらきらとラッキーの造語なんですけど、ネットで調べたら一個もなくてこの世にないワードを生み出してくれたことがまず衝撃でした。やっぱり森若さんの作詞センスは本物だって改めて驚きました。私には絶対書けないような素晴らしい歌詞だし、パーソナルな部分も入れてくれたりしてフェスでは大盛り上がりでした。ワードの語感も良いので歌っていて凄く楽しいんですよね。
曲も歌詞も良くてこの曲がない時代は考えられないってくらい大事な曲になりました。るなっち☆ほしといえば「きらきらっきー☆」っていうくらいの曲で毎回盛り上がるし、歌っていて泣きそうになります。
「見つけてラッキースター」とか希望が湧いてくるなって。私のやりたかったアイドル像がそのままだとか、お客さんに夢と希望とか笑顔を与えるお仕事をやっているので今の私のぴったりだなって。笑顔届ける流れ星っていうキャッチコピーでやってきたけどそれを体現する曲になったというか曲で自分のやりたいことを表現するならこの曲だなって。本当にいい曲を作ってもらいました。
音楽って自由だな、何を歌ってもいいんだ
③ おうになろう!
──歌詞が変わっていますね。
るなっち☆ほし:これは正統派だと思っていました(笑)。ずっとお客さんから、佐々木喫茶さんから楽曲提供してもらえたらいいねって言ってもらっていて、喫茶曲を出したらお客さんも喜んでくれるかなと思いながら依頼したんですよね。アルバムとしても強い曲が欲しくて。
私のソロでやっている声優さんに対してのイメージが王国とか帝国を作っているイメージがあって私も作りたいなって。私も声優になるための曲として依頼しました。
自分のお客さんって熱狂的なファンが多いので統一した曲が作りたいなってことで王様をテーマに書き下ろしてもらいました。
喫茶さんの作詞センスも凄いんです。全部サビが「おー」から始まったり、語感とか凄い気にしているんだなと。歌っていても楽しいです。バランスよく作ってくださって念願の喫茶曲だって喜んでもらえたのが一番嬉しかったし、偶然なんですけど私が楽曲を依頼したのが10月、披露が12月とかだったんですけど、そのあとに特撮で『王様戦隊キングオージャー』っていうのが出たんですよ。先見の明だやっぱり流行ってるんだと思って(笑)。
私がやっていることって、自分自身がけっこうアナログ人間なのでちょっと古くさい気がしていたんですけど、特撮とかニチアサでやっているなら最新だわ、王で良かったと思いました(笑)。
今の時代、プリキュアもヒーローの出番ですって言っていて、女の子だけどかっこいいとか強いをテーマにしているのでそういう女性にも憧れるなって思って、フリーランスで自分で何とかしようとか自分で引っ張る力が必要とされてきた中「王になるなら今だ!」と思ってこういう曲も依頼したんです。けっこうコロナの時代が長かったじゃないですか。だからお客さんがコールとか声出しの仕方を忘れちゃったんです。「おうになろう!」が凄い盛り上がる曲だと思うので、これから模索して王国を建設できるような楽曲に育てたいなって思って! なので、アルバムいっぱい聴いてもらって皆さんは国民になっていただいっていうのを想像しながら聴いてもらえたらと思います。
④ 富士山
るなっち☆ほし:立秋さんの楽曲は中毒性のある曲なんです。同じ言葉をずっと言っているんですよ。
お客さんが頭空っぽにして見れるなとか、そういう楽曲が一曲欲しくて。こっちは間違いなく破天荒サイドなんですけど(笑)。
私が日本カルチャーをテーマにしたいって言ったんです。けっこうアイドルさんって海外に発信していったりするようなテーマの人がいるからるなっち☆ほしもゆくゆくは世界に進出したいなって思いを込めて、そういうテーマを入れてほしいってお願いしました。
普段趣味で山登りしているのと地元の花笠を入れてみてはどうかと提案して、そしたら立秋さんが「意味が分からなくて最高ですね!」と乗ってくれて、私にしかできない奇怪曲が出来上がりました。「富士山」を作ってから山形でライブをしたんですけど、山形の人の本物のヤッショーマカショが聞けて凄く嬉しかったです。山形にも寄り添いたいのでこういう曲ができて良かったです。
⑤ IQ5000
るなっち☆ほし:この曲はかなり奇怪な曲ですね。タイトルコールで爆笑が起きる初めての経験をしました(笑)。
この曲はキャラソンが得意な印象があったのでこはる。さんにお願いしました。私、よく「IQ5000」って言っているなって。斜め上のエピソードが溜まっていてそれがエピソードとして入っています。この曲を作ったことによって音楽って自由だな、何を歌ってもいいんだって自分の中のリミッターが外れました。
──今まであまり作詞をしてこなかった理由などはあるんですか?
るなっち☆ほし:今まで自分で作詞をしなかったのはちゃんと書かなきゃいけないとか、みんなに全部見えてしまうのが恥ずかしいなって思っていて。でも「IQ5000」を歌ってからはこんだけぶっ飛んだ曲で成り立つなら何書いても良いじゃんってなったんですよね。アルバムが終わってからも作詞にも挑戦したいなって気持ちにもなりました。