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INTERVIEW

トップインタビューセントチヒロ・チッチ(BiSH)『BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL』- 自分の知らない部分を引き出してもらえた

#6『どこから来て、どこへ帰るの』セントチヒロ・チッチ×行定勲 - 自分の知らない部分を引き出してもらえた

2022.06.09

私の頭の中からもいろいろな思いが湧き出てくるとても魅力的な作品

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――本作は恋愛ですけど、許されない関係じゃないですか。
 
チッチ:入り乱れていますよね。私が演じたチヨ以外にもアキオには相手がいて。
 
――精神的な繋がり・恋愛感情が一番強いのはアキオとチヨの二人。
 
チッチ:そうですね。純粋に恋をしているのがこの二人、でもいけない関係。しかもチヨはほかに一番がいるのかもしれないと思っている。すごく考えさせられるお話ですね。
 
――作中での愛し合う場面でのアキオの誤魔化しやああいうことになってしまった精神面からくる状況は、男性目線で見るとリアルだなと思いました。
 
チッチ:そうなんですね。あのシーンは行定監督が、本当に好きな人との時にそういうことがあったそうなんです。だからこそ、生々しく撮れたんだと思います。あの誤魔化すシーンを撮り終えたときに、知っている関係なく誤魔化していることが分かったので「これ、わかりますよ。」って言ったんです。
 
――分かるんですか。
 
チッチ:はい。撮り終えた後に「彼女は気づいていたと思います。」という話をしました。そのことに行定監督も中島さんもびっくりされていました。そのことを受けて「じゃあ、次のシーンはこういう顔だね」って、気づいているけど気づいていないふりをする悲しい顔をするシーンになりました。
 
――それを伺うとさらに物語の深さが増しますね。本当に大人のドラマですね。
 
チッチ:普通の映画でもここまで描かないじゃないですか。凄く密に描かれていて、それでいて大胆ですよね。
 
――これだけの濃い大人の恋愛ドラマ、完成した作品を観られていかがでしたか。
 
チッチ:1つの作品として凄く美しくて、凄く想像力をわきたてる物語なので、私の頭の中からもいろいろな思いが湧き出てくるとても魅力的な作品でした。行定監督だからこそできる作品だと思います。本当は続きのお話があるんです。行定監督も撮影前に「絶対に20分じゃおさまらない」と言っていたんですけど、実際そうでした(笑)。
 
――確かに余韻が残るお話しで先がありそうな終わり方でしたが、実際にそうだったんですね。
 
チッチ:そうですよね。実はまだまだ先があるんです。いつかこの先のお話も映画にできたらと思っています。
 
――「私自身も知らなかった、私を観ているような気持ち」とおっしゃられていましたが、完成した作品を観られていかがでしたか。
 
チッチ:この時にこんな顔をしているんだ、こんな眼をしていたんだ、こんな声で話していたんだと、行定監督に自分の知らない部分を引き出してもらえたんだなと感じたことが印象的でした。本当に自分の知らない自分を観ました。初めて主演を演じた作品で大胆にいろんなことに挑戦できました。心情としても難しい役でしたが、たくさんのことを学ばせてもらえ、撮り終えてまたいろいろとやってみたいなという気持ちが芽生えています。今回は私自身のパーソナルな部分に寄り添って作っていただけたので、今度は全然違ったものになりきるということにも挑戦したいです。
 
――次に挑戦するのであればこんな作品にという希望はありますか。
 
チッチ:このオムニバス6作品のなかではハシヤスメ・アツコの『レコンキスタ』です。個人的にはホラーや世にも奇妙な物語が大好きなので、そういう狂気を感じるものに出てみたいです。
 
――本当に『BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL』は6作品ともそれぞれに色が違っていて見応えのある映画でした。
 
チッチ:ありがとうございます。本当にどの作品も綺麗で、音楽もこだわりがある作品なので、映画館の環境で体験してもらいたいですね。この映画はBiSHとしては初めての試みだったので、どうなるかみんな不安でした。こんな面白いと思えるものができたので、やってみてよかったと思います。BiSHを知らない人もBiSHが好きで観てくださる人も、フラットな気持ちで映画を観てほしいです。観終えてどんな気持ちが自分に残ったのか、何を感じたかを聞いてみたいですね。心に残るものがあれば、嬉しいです。
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© WACK INC.
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LIVE INFOライブ情報

映画『BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL』
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6月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
 
#1『リノベーション』 〈主演〉アイナ・ジ・エンド×田辺秀伸監督
#2『レコンキスタ』 〈主演〉ハシヤスメ・アツコ×大喜多正毅監督
#3『オルガン』 〈主演〉アユニ・D×エリザベス宮地監督
#4『VOMiT』 〈主演〉リンリン×山田健人監督
#5『PEACH CHAOS PEACH』 〈主演〉モモコグミカンパニー×渡辺淳之介監督
#6『どこから来て、どこへ帰るの』 〈主演〉セントチヒロ・チッチ×行定勲監督
 
企画・制作:WACK
配給:松竹ODS事業室 /新領域コンテンツ室
映倫:PG-12
主題歌:I have no idea.(BiSH/avex trax)
 
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