理想を押しつけてくる男、何なん?
──2時間前にドタキャンされたり、交際2日でやられてしまったり、アンハッピーな恋愛経験を歌で回収するところがありますよね。
ちゃこ:それもありますね。あえて危険な場所に行くみたいなんはあります。経験が物を言うみたいなことを常に思って行動してます。
──「バンド売れたい」がメタルを意識した曲だとしたら、「ドタキャン」はどんな方向を目指したのでしょう?
ちゃこ:ギターロック? 和風みたいな感じですかね。「エム・エー・ジェー・アイ・ディー・イー」とか「ディー・オー・ティー・エー・ケー・ワイ・エー・エヌ」とか、みんなでシンガロングしたいです。
よね:覚えてこないと一緒に唄えないけどね(笑)。
──ブレイクの部分でうねりのある怒涛のアンサンブルが聴けますが、ああいう一手間が小気味良いアクセントになっていますね。
ちゃこ:あそこ、めっちゃ悩んだな。何回もやり直して。
ハセ:1番も2番もスタンダードにできたんやけど、間奏あったほうがいいんじゃない? ってなって、めっちゃ考えた。
──ああいうブレイクを聴くと、ベースとドラムの本来の骨太さ、重厚さが鮮明になりますね。
よね:重くしたいみたいなんはあります。特にそういう場面なんで。
──今回のレコーディングで特に気を留めたのはどんなところですか。音の録り方とか、歌と楽器のバランスとか。
ハセ:コーラスはいつも以上にけっこうこだわりましたね。
よね:今回はメルが初めてコーラスをやったんですよ。
メル:そうなんです。「ファッキン! ファッキン!」って思いきり叫んでストレス発散して(笑)。でもいざ自分が唄ってみると、ボーカルってすごいなぁと思いましたね。ちゃこはこんなことをずっとやっとんたんかぁ…みたいな。
──レコーディングに煮詰まったりはしなかったんですか。
ちゃこ:煮詰まる時間もないくらい早く録らなきゃみたいな意識でやってましたからね。でも今回、初めてプリプロをやったんですよ。プリプロで決め事をしてからレコーディングできたんで、いままでよりもスムーズに録れた気がします。
──スペーシーなイントロからグッと引き込まれる「君にハレーション」は録り直したテイクなんですか。
ちゃこ:シングルで出したもともとのバージョンです。
よね:MVにもなってるので、入れておきたいと思って。
──歌のテーマとしては、理想論を語る男に物申す! みたいな感じですか。
ちゃこ:理想を押しつけてくる男、何なん? みたいなことですね。めっちゃ多いんですよ、そういうヤツが。一緒にテレビとか見とっても「○○の顔かわいい」とか「××の乳めっちゃでかい」とか私の前で平気で言って、いったい何を求めてんねやろ? って思うんです。そういう理想が高いことに対しての不満をぶつけた歌ですね。
──まぁ、そういう男性もそこまで悪気があって言ってるわけじゃなさそうですけどね。
ちゃこ:それはわかるんですけど、女子にしてみたらズシッと来たりすることもあるんですよ。そういうところをもっと考えてよ、っていうか。芸能人と一般人はちゃうやん、みたいな。
──逆に、ぴっぴちゃんの前で「あの俳優かっこいい」とか言ったりはしませんか?
ちゃこ:ぴっぴちゃんの前であえて言うたろ! っていうのはありますね。
よね:仕返しみたいな感じでな(笑)。
──ちなみになんですけど、ちゃこさんの理想の男性像って芸能人で言えばどんなタイプなんですか。
ちゃこ:山田孝之。あの濃ゆい顔がドタイプすぎるんです。あれ以上の顔を見たことがないくらい、顔がパーフェクトなんですよ。体毛が濃そうなところもいいです。胸毛とか萌えますね。あの顔に胸毛が生えてる事実に萌える(笑)。
──性格的にはどうなんですか。やっぱりドタキャンしない人がいい?
ちゃこ:しないほうがいいですね。ドタキャンはマジ切れます。
よね:でも山田孝之がドタキャンしたら許すやろ?
ちゃこ:許す!(即答)
──許すんかい(笑)。
ちゃこ:許すけど、「チャラ男まじファッキンビッチ」の気持ちになりますね。いやぁ、振り回されるわぁ…♡ みたいな。
よね:嬉しがってるやん(笑)。