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INTERVIEW

トップインタビューmaster+mind presents D'ERLANGER kyo【完全版】

D’ERLANGERはすごく大きな存在でもあり、歌を歌える場所でもある。
そう語るヴォーカルkyoへの単独インタビューを決行!!

2018.02.20

D’ERLANGERのメンバーとの出会い

——ではD’ERLANGERのメンバーさんとはどういった経緯で出会ったんですか?

kyo:Tetsu(Dr)とは、サーベルタイガーで一緒だったんですけど、元々はX JAPANの TAIJI(Ba)が共通の友人だったんです。僕の中学の同級生とTAIJIが一緒にバンドをやっていたりして、TAIJIとはその紹介で知り合って。TetsuとTAIJIは意気投合して、TAIJIの家にTetsuが居候しているような仲で。2人で何かやろうみたいなね。そういうのがあって、TetsuとTAIJIがバンドを組むって時にTAIJIが誘ってくれたのが、Tetsuとの最初の出会いかな。夢だけを語って一晩中ワクワク出来ていた時期に知り合って。そのバンドはスタジオに入ったくらいでポシャっちゃったんですけど。なんせその時は全員いい加減だったっていうね(笑)。それで俺が先にサーベルタイガーに入って、Tetsuも入って、そこで一緒にやって。D’ERLANGERの存在は知っていたんです。僕はすごく興味があって、友達になりたいなって思っていて。TetsuとCIPHERは44MAGNUMのローディーの関係性もあって友達で。大宮FREAKSでのイベントの時にサーベルタイガーとD’ERLANGERが一緒になったんです。その時にTetsuが「挨拶に行くから一緒に行こうよ」って誘ってくれて、そこで紹介してもらったのが初めてで。それこそ本当に、ちょっとそのシーンの真ん中より外れている異端の部分で共感し合ったっていうか。例えば、ハノイ・ロックスが好きとか、割とメタルだったりする中で、ハノイ・ロックスの話をそんなに出来る人がいなかったんですけど、そういうところで意気投合して。D’ERLANGERが東京へライブに来る度に観に行ったりとか。後にTetsuがD’ERLANGERに入りましたから、もっと観に行く頻度が増えたりとかして。今こうやって語ると案外、運命的ですよね。何かがあったんだなって思いますし、面白いですよね。

——kyoさんがD’ERLANGERへ加入した経緯はどういったことですか?

kyo:ちょうど何かを変えたいタイミングの時と、俺のイメージっていうのが一致したんだと思うんです。割と知られた話ですけど、1回合わせたんだけど、現存する曲のキーに合わなかったり、そういうところでピンと来る感じがきっとしなくて、俺が入るってのが1回ポシャってるんですね。でも割と2度目の正直というか、そういう中で俺にキーを合わせてくれたり、サウンドが変わっていくタイミングや、新しいD'ERLANGERのイメージが、うまく重なったんだと思います。

 

再結成10周年を迎えて感じたこと

——昨年D’ERLANGERさんは再結成10周年を迎えましたが、そこで感じたことはどういったことでしたか?

kyo:上手く言葉では言えないんですけど、すごく大きなことで。やっぱり同じメンバーで10年やってきたっていうのは、多分4人とも初めてなんだと思うんですよね。「長くやろう」とか、「どこまで出来るか、やれるとこまでやってみよう」っていうことを約束しているわけではなくて、気が付いたら10年なんですけど、その10年で経験出来たことっていうのが、すごく大きいことだったり、やっぱりワクワクすることしかなかったんだろうなと思うんですよね。それが10年っていう1つの節目に辿り着いたっていうのは、やっぱりすごく大きなことで。10周年っていう記念の年に、ここのところやってなかった主催イベントが出来たり。あれはやっぱり参加してくれる人たちの力ももちろんあって。あとトリビュート・アルバムが出たりとか。それとオリジナル・アルバムで『J’aime La Vie』っていう素晴らしい作品が出来上がったりとか。全国ツアーも2本、大きいのをやりましたからね。非常に充実してたんで。上手くは言えないんですけど、すごく大きな気持ちがあるし、やっぱりすごい財産になったなと思いますね。

 

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もっと格好いいものをこの4人で

——11周年に差し掛かり、kyoさんのこれからのD’ERLANGERに対しての抱負や野望はどういったことですか?

kyo:D’ERLANGERでやりたいことって、まだまだすごい沢山あるんです。2年前に海外レコーディングってことをD’ERLANGERで初めて出来たりとか、そういった些細なことも含めるとD’ERLANGERでやりたいことっていっぱいあって。例えばですけど、テレビのオファーがあったりとかしても、それがD’ERLANGERじゃなかったら、D’ERLANGERでその番組に出たことがないから、D’ERLANGERで初めて出るまでとっとくっていうので、断ったりしたものもあったりするんですね。D’ERLANGERで東京ドームやりたい、とは思わないけど(笑)、再結成の時にもう一度野音(日比谷野外音楽堂)に立って、10周年の時に豊洲PITでやって、また新しい場所に立ったり。そうすると自ずとD’ERLANGERとしてもう一度ワンマンで武道館に立ちたいなって思いだったりとか。最近は声を掛けてくれるんですけど、案外フェスとかに呼ばれないんで、日本でも今はフェスがいっぱいあるから、出てみたいフェスもあるし。「じゃあ、ここに向けて」っていうよりは、D’ERLANGERとして格好いいものを、一番いいことをって4人でやっていくことによって、寄ってくると思うんですよね。だからそういう動きをしていきたいというか。細かい野望はいっぱいあるんだけど、引き寄せられるように、もっともっと格好いい感じをこの4人でやっていきたいなって思いますね。

 

D’ERLANGERの存在

——kyoさんにとって、D’ERLANGERとはどういう存在ですか?

kyo:自分にとって歌を歌うっていうのは、すごく大事なことだし、大きなことだし。もう50歳になったから、人生って言ってもいいのかなと思うんですけど。でもきっとそれって、何でもいいわけじゃないと思うんですよね。僕はD’ERLANGERのシンガーでいるってことが、いろんなモチベーションであり、夢をみれることであったりするから。歌を歌っていくためには、D’ERLANGERでいなければならないというか。上手く言えないですけど。でもD’ERLANGERでいられるから、歌を歌えてるっていうか。案外難しいですね。20代くらいの方がきっとこういうことはサラッと言えるんだろうな(笑)。

——経験してきたことが多い分、簡単には言えなくなるんですかね。

kyo:そうですね。去年か一昨年に取材で「失いたくないものって何ですか?」って聞かれた時に、「D’ERLANGERのヴォーカリストって場所かな」って言ったんですけど、そういうものなんですよね、僕にとって。一番自分が輝ける場所だし、自分が一番格好いいって思ってる瞬間を味わえる場所。やっぱりメンバーの個性も強いし、あの4人の固まった時の音っていうのは、他のバンドではないから、あれを味わっちゃうと厳しいな、他所のことは考えられないなっていうか(笑)。だから大きなものです(笑)。

 

新宿LOFTの思い出

——新宿LOFTの思い出を教えて下さい。

kyo:僕は小滝橋のLOFTは出たことがないんですけど、僕らの世代ってあそこのイメージがすごい強いんですね。でも思えば、歌舞伎町に移って何年ですか?

——今年の4月で19年です。

kyo:そうだよね。だからきっとLOFTって言うと、今の子たちはここを思い浮かべるんだと思うんですよね。そうやって考えると、僕のLOFTって今の場所になってくるんですよ。そこでしかやってないしね。割とD’ERLANGERのLOFTって、その年の一発目のライブだったりすることが多くて。あと試されるライブをよくやるんです(笑)。セットリストを頭とお尻しか決めないでその場の空気でやるんだけど、毎年、毎年、いつも違った雰囲気になって、いろんなことが出来てドキドキするんだけど、独特な緊張感で結構面白いんですよね。案外その後のツアーの参考になったりするっていうか。LOFTのライブで「リクエストある?」って聞いて、やっぱり久々に聴きたい曲を言われると、「ん? それ出来ねーな」みたいな(笑)。そういうのがあったりもするんだけど、そうすると割とその後のツアーの時とかに、「そういえば、LOFTでこんなこと言われたよな。ちょっとやってみようか」っていう風になったりして、そういう面白い繋がりがあるんですよね。だからLOFTは、ちょっと独特な緊張感の中、楽しんでやるライブのイメージが強いですね。それこそD’ERLANGERのLOFTと言えば、今の場所というような印象というか、思い出みたいなのが浸透していけばいいかなと思いますね。やっぱり小滝橋の時って、僕も怖かったし、ライブハウスが怖かった頃なので、何とも言えないアンダーグラウンドの雰囲気が強烈にあそこは残ってるんだけど、でもやっぱりD’ERLANGERを今の場所のLOFTで観て、ここでやってみたいと思ったっていう風な人とかが出てきたらいいなとも思うし。何となく知らぬ間に毎年恒例になってますから、そこは楽しんでやってますね。特に今年はTetsu(Dr)の誕生日でもありますから。割とライブのコンダクターだからね、どうなるんだろうってのもあるけど、楽しみです(笑)。

——LOFTで失敗談とかってありますか?

kyo:特にないですね。でもなかなか普段のライブでは見れないメンバーの表情だったりが見れるライブをやってますよね。ケーキに突っ込んだりとか(笑)。あとはオムライスとか、やる側からしてみるとああいう風にしてくれるのは、嬉しいんですよ。やっぱり何かちょっと特別なのかな。あんまりないですよね。そういう意味で昔のライブハウスっぽいなって思います。

 

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LIVE INFOライブ情報

Shinjuku Loft「master+mind」presents【Rock is Culture 2018】

2018年02月22日(木)新宿LOFT

OPEN 18:00 / START 19:00

前売り 6000円 / 当日 未定(共にドリンク代500円別)

※未就学児童入場不可

【出演】

D’ERLANGER

【前売りチケット】

Thank you SOLD OUT!!

【入場順】

1. Aチケット(e+プレオーダー/受付終了)

2. Bチケット(e+一般・LOFT店頭)の並列

3. Cチケット(ローソン)

【主催・企画・制作】

新宿LOFT / master+mind

【協力】

ライカエジソン / 自主盤倶楽部 / ZEAL LINK / ブランドエックス / little HEARTS.

【お問い合わせ】

新宿LOFT 03-5272-0382

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