新宿LOFTの印象
——新宿LOFTの印象を一つずつ教えて下さい。
TAMA:新宿LOFTさんはですね、前は小滝橋にあったじゃないですか? その時の新宿LOFTがCASCADEの初ライブの場所で。8月8日なんですけど。それが印象深いですね。
——今でもその時の光景は思い出せるんですか?
TAMA:思い出せます。ベースの子は結構パンク系からきた子なんですけど、無理矢理俺が化粧したりとか(笑)。あとは後ろから入って行ったりとかね。
HIROSHI:あー、そうね。客席側でワァーってしたりしたね。
団長:NoGoDは、実は昔のLOFTを知らない世代なんですよ。
HIROSHI:そうだよね。
団長:ただLOFTっていうのは、いろんなビデオとかを見て「聖地だ、聖地だ」っていうイメージしかなかったんで、初めて出た時にいわゆる碁盤の目というかチェック柄の床を見た時は、「あー、これがLOFTだ〜」って。
TAMA:白黒のね。
団長:あのパブリックイメージがあったんで。やっぱり歌舞伎町っていう街じゃないですか。初めてLOFTに出たのが、ここのLOFTで10年前の2007年だったんですけど、その時に自分はここには載せられないような怖い体験をして…。今でも鮮明に覚えてるんですけど、他に載せれるようなことってあるかな〜(笑)。
一同:(笑)
K:中打ちのご飯が美味しい。
団長:あっ! オムライスね。
TAMA:あのでっかいオムライスね。この前頂きました。ゆるめるモ!さんと一緒にやった時の打ち上げで、ゆるめるモ!さんがカットしてくれて、持ってきてくれて、2度美味しい。
団長:場所によってはサービス料がつきますからね、それは(笑)。
一同:(笑)
TAMA:アキバ(秋葉原)かって(笑)。「あーん」まではしてくれへんかったけどね(笑)。
団長:それは完全に別料金ですね(笑)。
一同:(笑)
——ご飯以外に何かあります?(笑)ハプニングが起こったこととかはなかったですか?
K:特にないよね?
団長:そうっすね、逆にそんなにすごい回数LOFTさんに出させてもらってなかったんで、まだ数えるほどしかないんですけど。でもLOFTに来ると、「あー、ライブハウスだな」って。自分たちの時代は、結構ヴィジュアル系っていう住み分けが出来ちゃってて、ライブハウスも専用の箱が多かった時代だったので。でも逆に、他の普通のライブハウスは、「ヴィジュアル系だからちょっと…」って言われちゃうんで、ヴィジュアル系の人しか集まらない、ヴィジュアル系に特化したライブハウスにしか出れない時代だったんですよ。転換幕が最初からついてたりだとか、楽屋に鏡がしっかりあるだとか、プロレス入場しなくていいとか。そういうのに慣れすぎちゃうと、地方のライブハウスに行った時に、若いバンド同士でツアーに行ってて、ヴィジュアル系しかやってない子とかは、「なんでここ、転換幕がないの?」とか、「プロレス入場なんか絶対にしたくないんだけど」っていうのが、「えー、意外だな」って思ってて。自分たちは元々化粧してなかった時代もあるので、普通に最前列が対バンの人ってのが、ざらにあったりしてたけど、そういうのが通用しない時代だったんですよ。フォーマットが出来上がってて。やっぱりLOFTに来ると、「THEライブハウスだな」って、何か落ち着くんですよね。自分たちが18歳の頃にライブをしてたライブハウスって、こういうごった煮の空気というか。パンクスも、メタルも、ヴィジュアル系も、アイドルもごった煮になって、かき鳴らしてる楽屋の感じっていうんですかね。悪く言えば小汚いっていうと失礼なんですけど、ステッカーがバーって貼ってあって、サインがガーって書いてある、THEライブハウスっていう感じの作りが凄い落ち着きますね、自分は。ステージ立つ人間の原点は、こういう箱なんだろうなっていうのは、今でも来るたびに思いますね。
K:やってて、お客さんとも近いしね。それはすごい貴重だなと思います。
団長:袖に貼ってあるスター達の過去のセットリストの残骸とか、マニアックなバンドのステッカーを見つけるのとかが、好きです。
HIROSHI:分かる、分かる。
団長:ライブハウスあるあるなんですけど、やっぱり探しちゃいますね。自分がよく探すのは、内田有紀ってサインを探しますね。
K:どこにでもあるやつね(笑)。
一同:(笑)
団長:ライブハウスあるあるで、どこの地方に行っても、内田有紀ってサインがあるんですよ。
一同:へー。
HIROSHI:本人じゃないんでしょ?
団長:本人じゃないらしいんですよ。でも、内田有紀ってサインはどこにでもあるよね?
K:それっぽく書いてあるんですよ(笑)。
団長:あとオーケンさん(大槻ケンヂ)の猫のマークがどこかに書いてないかなっていうのは、よく探してます。
TAMA:あと絶対、ドラゴンボール書いてあんねんな(笑)。
一同:(笑)
団長:どこにでもありますよね(笑)。
TAMA:まあまあ上手いんだよね。あとピッコロとかベジータとかもね(笑)。
団長:これはライブハウス七不思議ですよね(笑)。
——では最後にHIROSHIさんのLOFT印象を教えて下さい。
HIROSHI: TAMAちゃんも言ってましたけど、CASCADEがデビューするメンバーで初めてやったのが旧LOFTなんで。それをもっと前に遡ると、僕はLOFTの近所の専門学校に行ってたんですけど、LOFTに通いたいから、そこを選んだんですよ。
一同:えー!
HIROSHI:その当時は、Z.O.Aとか、キャプテンレコードとかも、昔はインディーズでレーベル分けされてたじゃないですか。そういうのを全部見たいから。LOFTは通り道だったんですよ。学校は夜間だったんですけど、夕方くらいに行って、「今日は何が出るんだろー」って看板見て、見たいバンドが出てたら、学校に行かずにLOFTに入ってたんですけど。それをずっと繰り返して、卒業して、自分もバンドを始めて、誘ってもらって。バンドに入る理由が、「どこでライブをやるの?」って聞いたら、LOFTでやるよっていうから、「おっ、やる!」って。ね?
TAMA:なんかね。
一同:えー!!
HIROSHI:それまでLOFTでやったことがなかったんで。僕らの時代も聖地ですよ。よく皆のドキュメンタリーのビデオで、絶対にLOFTの楽屋が出てきて、ヴォーカルの人がタバコを吸いながらどったらこったらやってるっていう背景が生で見れて、「おお、本当にLOFTだ!」って思って(笑)。
団長:見てみたかったな〜。