新宿LOFTについて
——たくさんのライブハウスに出演し、いろんな箱を知っているお2人から見たLOFTのいいところを1つずつお伺いしたいです。
有紀:ロックの神様が住んでるんじゃないかと思う、あの不思議な盛り上がりじゃないですかね。同じようなキャパや同じような空間構造でも盛り上がらない箱って、全国でたくさんありますし。LOFTさんはいつも盛り上がるから、やっぱり何かが住んでるんでしょうね。だから住んでる何者かを逃さないように(笑)、ずっと飼育しておいて頂けると有難いです。
景夕:そうですね、LOFTのスタッフさんはすごくいろんな気を遣ってくれてて丁寧ですよね。
有紀:確かにものすごい共感出来るなあ。極論を言うと、体1つで行っても多分何とかしてもらえるっていうイメージがありますよね。
景夕:あります、あります。
有紀:「楽器とか機材を全部忘れてきちゃったんですけど」って言っても、何とかしてもらえるような(笑)。そんなイメージがありますけどね。
——有難うございます! では逆に、こうしたらもっとよくなるんじゃないかというところは?
有紀:あれじゃないですか、やっぱ。柱をクリスタルに(笑)。
景夕:俺もそれだと思いましたね(笑)。
有紀:柱をスケルトンにしてもらえればね。
——やっぱりですか(笑)。では資金の部分をご協力頂いて…。
有紀:そうですね、これは歴代のお世話になったバンドマン達からちょっとずつパワーを募金で頂いて、柱をクリアにして(笑)。
景夕:多分、500円ずつの金額でもバンドごとではなく個人個人から徴収したら、いい金額いくと思いますよ。
——確かにそうですね。じゃあお2人にその活動の立ち上げをお願いできると…。
一同:(笑)
有紀:えっ、僕らがですか!? スケルトン組合みたいなことですか? 僕らが!? …考えておきます(笑)。
——有難うございます!(笑)ではそれぞれのバンドは自身にとって、現在どのような存在ですか?
有紀:ホームですかね。ソロやKarmaなど、他プロジェクトでも活動していますが、外で得た経験を帰結させる場所とでも言いましょうか。
景夕:やはり自分もホームと感じますね。メンバーは家族や兄弟のような存在ですし、自分自身を表現する大切な場所だと思っています。
9月25日に向けて
景夕:普段は2マンをやられたりするんですか?
有紀:あんまり近年はなかったですね。自分たちで主催してっていうのはいくつかやるんですけど、外で呼んで頂けるっていうのはLOFTさんくらいで、意外と呼ばれなくてほとんどないんです。去年の12月くらいにheidi.さんに呼んでもらった時が2マンだったくらいですかね。去年のお呼ばれは多分その1本とかかな。
——あとはワンマンか自主イベントかですか?
有紀:そうですね、ワンマンか自社で仲間を集ってですかね。結構ガッツリやることが多くて、3マンだと全国を回っちゃうとか、そういうのをやってる方が多いかな。今回の2マンが発表されてから結構反響が多くて、「ついに2バンドでやるんですね」と言った喜びの声がとても多いです。そういうのが多くないですか?
景夕:多かったです。
有紀:なのでただ対バンして終わるっていうのももったいないのかなって。例えばテーマに乗っ取ったお互いの楽曲セレクトがあるとか、セッションみたいのをさせてもらえるのかとか、そういう「特別」があってもなと思ってるんですけど。
景夕:うちらとしては、セッションみたいのをやってみたいなっていうのがあるので、セッションをやりたいですね。
有紀:いいですね。じゃあセッションコーナー付きでやりましょう!
——私も楽しみです! では最後に9月25日公演に向けて、お互いのお客さんへ自分たちのライブのここを観てという注目ポイントを含めた意気込みをお願いします。
有紀:例えばですけど、パブリックイメージが多分どちらのバンドも「むちゃくちゃ激しい」ではないと思うんですよね。だからある程度、温度感を揃えた方がお客さんも飽きないでいいのかなと思ったりもするんですね。なので演奏予定の楽曲や曲調、構想イメージとかがあったらお伺いしたいなと思ってたんですけど。
景夕:うちとしては、暴れ曲みたいのがあったりはするんですけど、多分そういうのよりかは、聴かせる系だったりとか世界観がすごく強かったりする曲が多めになるとは思うんですけど。今回、セッションをできるということなので、お互いにどういう曲がいいだろうっていうのを挙げてみて、そこで感触を掴んで、こういう曲がくるのなら、こういう曲もいいかなっていうのを考えようかなと思ってます。
有紀:割と早期に候補でいくつか曲を交換し合った方がよさそうですね。
景夕:そうですね。
有紀:かたや結構しっとりとしていて、かたや激しい感じとかだったりで、お客さんの温度差が生まれちゃうと対バンの意味がないなと思って。10年、15年前だったら、出てきただけでみんな騒いでくれて、それこそ「対決バンド!」とか「対バンの真髄だ!」みたいなことだったと思うんですけど、昨今はちょっと違ってるじゃないですか。
景夕:違いますね。
有紀:どっちかと言うと、昔の国取り合戦みたいなのが醍醐味じゃなくて、いかに1日の調和を考えるかだと思うんで、そういうところで言うと、どういう感じの、それこそヴィジュアルコンセプトだったりとか、楽曲のラインナップだったりとかを、せっかくの2マンなのでいろいろと情報交換ができるといいなと思って。
景夕:そうですね。やりとりしたいですね。
有紀:ですね。だからそれをしてからじゃないと見所が…(笑)。
——時も経ち、対談時とはお2人の関係性も変わっているかと思います。では改めて9月25日公演への意気込みをお願いします!
有紀:1週間の始まり・月曜日の夜をパァーっと明るい時間にしたいです。会いに来てくださるお客様方々の1週間が元気溢れるモノになるように、時間の許す限りたくさん歌いたいですね。念願のKraさんとの2マン、楽しみにしています!!
景夕:イベントとしても一つの大きな流れが見せれることができるように頑張りたいと思います! それも踏まえ、楽しくライブをやって、距離をより近くできたらいいなって思ってます!