総勢14人の張り出しは必見!
── アルカラの太佑さんも『AMORE AMORE』でかわいい女装を披露し(笑)。
尾形:見どころとしてもうひとつ言うと、『AMORE AMORE』の前に戯曲が入って、僕の語りに合わせてゲストの太佑さんと滝くんが登場するんですけど、その語りがうまくいって盛り上がりも一番だったんです。当日リハをやって合わせたんですけど、太佑さんは自分なりの演技で僕の語りに合わせてくれて、滝くんはいつも通り出てくれて、その対比も面白いですよね。『AMORE AMORE』は太佑さんと何回か一緒にやってるんですが、今回はハモリもキレイで、完成度が上がったと思います。
宮野:太佑さんも滝くんも、ゲストで弾いてもらっている曲の使用許可を頂けて、こうして映像化出来るなんて嬉しいです。僕が印象の残ってるところで言うと、『AMORE AMORE』で9mmとアルカラのメンバー全員が飛び入りしてくれて、総勢14人がステージの前方に張り出してドヤ顔(笑)。これが映像として世に出させてもらえたのは本当に嬉しいですね。
── あの曲の後半では、いつのまにか宮野さんは疋田さんにドラムを預けていて(笑)。あのDVDでHEREの賑やかなライブを見たら、まだHEREのライブを見たことのない人がHEREってこんなバンドなんだってわかってくれると思いますね。
武田:ファーストアルバムを聴いて、ライブのDVD見てくれたら、ライブに来てもらう準備はOKです。
── 最後のロックの塔(※1)まで、生のライブはもっと迫力ありますから。でも、いつもはかなり歪なロックの塔ですが、O-WESTの時はけっこう完成していたような気がします。
武田:ちょっと慣れて来ちゃいましたよね(苦笑)。
尾形:それを壊していこうかなという感じが最近あって。
宮野:予定調和になったらロックは面白くないですからね。
── 7月30日の下北沢シェルターの時は、かなりグズグズの感じがあって良かったですけど(笑)。
武田:確かにシェルターはグズグズでした(笑)。
尾形:もう1回わけわからなくなってみようって。おしくらまんじゅうから始めてみようって。
── どういうことですか?
尾形:自分でもわけがわからないんですけど(笑)。
武田:いつもは壱くんが早い段階で土台になって、回帰が壱くんに上っていくんですけど。
尾形:何回もライブでやるうちに出来た暗黙の形を1回なくそうって。
武田:だからやる前はすごい不安でしたね。結果グズグズで終わりました(笑)。
三橋:予定調和も面白いんですけどね。
宮野:金さんの桜吹雪みたいに、「待ってました!」というのはエンタテインメントで大事なんですけど。
尾形:ネクストレベルに行くために…。
── ネクストレベルに行くために、1回クオリティが下がりました(笑)。
尾形:そういうもんなんです。
武田:トライを買って欲しいんですよ。
── やる気は感じましたけど(笑)。9月のワンマンではロックの塔がどうなっているのかという期待もありつつ(笑)。O-crestでのワンマンは何回目になるんですか?
尾形:3回目です。
武田:今回は売り切りたいですよね。前回はギリギリソールドしなかったんです。
宮野:3度目の正直ですね。