また新しいVimclipを見せられると思います
── さきほど、レコーディングにパフォーマーのお2人も参加されていると言ってましたが、TAKEくんとREOくんはレコーディング中は何をやられてるんですか?
REO:曲を聴きながら、この曲の振付は自分たちで考えるか、誰かにお願いするか、お願いするなら誰が良いかなって話をしていますね。僕らデビューした時から、楽曲が出来る途中だったり最後だったりはスタジオにいるようにしているんです。スタジオってスピーカーがすごく良いので、そこでしか感じられないものもあるんです。
KAZUKI:それと、『My Generation feat. 大野雄大、花村想太(Da-iCE)』のサビで楽しさの絶好調という感じでララララーと歌ってますけど、パフォーマーの2人も参加して、メンバーみんなでマイクを囲んで歌ってるんです。
TOMO:ガヤはみんなでやろうというのを心掛けていて。ヴォーカルではなくても、自分たちが参加することで思い入れが変わると思うので、なるべくいようって話をしています。
── では、レコーディングで印象に残ったことってありましたか?
TOMO:『君のために歌ったラブレター』は、当日作りました。
── 当日!?
TOMO:トラックは出来ていて、ラップをEIKIとお互い書いて来ていたんですけど、サビも歌詞もメロディーも全く何も出来てなくて、みんなでスタジオ入って「どうしよっかー」って。とりあえずラップは録って、サビを考えていたんですけどなかなかしっくり来なくて、みんながご飯を食べに行っている間にEIKIと話をしながら「こういうのどうかな」って僕が案を出したのが良かったので、それを使いました。この曲ではトークボックスを使っているんですが、EIKIはその日に覚えて録らなきゃいけないから、1人でスタジオに籠もって必死に何回も繰り返し練習してましたね。
TAKE:この曲のサビでお客さんと一緒に踊るフリがあるんですけど、この振付が出来たのもライブで披露する日の2日前ぐらいでした。
── 振付はどなたが?
REO:TAKEくんが。
── ライブでお客さんに踊ってもらおうとしたら、けっこうフリが難しくて渋谷WWWのライブの時にまさかのブーイングで(笑)。
TAKE:いつもならすぐに踊ってくれることが多いんですけど、大ブーイングでしたね(笑)。やっぱり簡単すぎるのは面白くないから、ちょっと難しい感じにしたんですけど、小難しかったみたいです(苦笑)。嬉しかったですけどね、一生懸命覚えようとしてくれる姿勢は。
TOMO:でも、今回出来なかったけど、次のライブに行った時に完璧にしようって、またライブに来てもらうきっかけにもなりますから。
── 一緒に曲やステージを作り上げてる感じもありますよね。EIKIくんは『君のために歌ったラブレター』で今回トークボックスを使っているそうですが、前回と同じような質問で申し訳ないんですけど、トークボックスはボコーダーとは違うんですよね?
EIKI:ボコーダーは喋ったやつをインプットしてキーボードでアウトプットしますけど、トークボックスはキーボードで弾いた音を口の中にアウトプットして滑舌を作って出すという感じなので、イメージとしては逆なんです。ボコーダーはギリギリデジタルで、トークボックスはギリギリアナログ。この曲ではトークボックスを使うことが出来たので、ワンマンとかタイミングが来た時にはセットして出来たら良いなと思ってます。
── 口にチューブを入れて音を出すとなると、何か体に刺激が起きそうですね。
EIKI:音の周波数が脳みそに響くので、低音では脳みその揺れが強いんですよね。ぶっとんじゃいそうになります。高音は揺れが細かいので鼓膜が痛くなる。酸欠ぎみになったり貧血ぎみになったり。
REO:イケメンになったり。
EIKI:…それはなったりしない。
REO:イケメンボックスだよね。
── そのボックス開けてみたいですね(笑)。
TOMO:いかがわしいですよね(苦笑)。
── 今作でそれぞれ思い入れが強い曲ってありますか?
TOMO:『Labyrinth』ですね。リード曲は『My Generation feat. 大野雄大、花村想太(Da-iCE)』ですけど、裏推し曲は、『Labyrinth』です。一番Vimclipどうや! かっこいいやろ! って言える曲だと思います。
EIKI:僕も『Labyrinth』は期待して欲しいですけど、トークボックスを入れることが出来た『君のために歌ったラブレター』は思い入れがありますね。これをきっかけにトークボックスをみなさん知って下さいという気持ちを込めて。
TAKE:僕も『Labyrinth』ですけど、この曲はまだフリがないので。
TOMO:このアルバムに入ってる半分ぐらいまだフリがついてないんです。
TAKE:これからフリがどうなるかなという楽しみもあって。間違いなくかっこいいものにはなるはずなので。
REO:はずです。
TAKE:今フリがある曲で言えば『君のために歌ったラブレター』ですね。僕が一生懸命考えてみんなで踊れたら良いなと思ってフリを考えたので。フリは、けっこう考えるんですよ。お客さんからの目線でステージ見た時のこともイメージするし、Vimclipとお客さんをさらに一歩引いたところで見ているところも想像するし、お客さんと楽しんでいる雰囲気を大事にしたかったので、この曲は良い感じに出来たんじゃないかと思っています。見てるみんながキュンキュンしてくれたらなって振付をした思い入れのある1曲でございます。
REO:『Summer Step』の振付を今回自分がさせてもらったんです。動きも夏をイメージした振付にしました。『M.I.B.』は大阪の時に組んでいたチームのメンバーに振付てもらっていて、面白い感じになるんじゃないかと思います。東京と大阪のダンサーの違いは、大阪の方が重心が低いんです。この曲はグルーヴ感が強いので難しいと言えば難しいんですけど、そこを少しキャッチーな感じで振付してもらってます。
── 今までにやったことがないような。
REO:東京で活動しているダンスボーカルやグループは、東京で活動しているコレオグラファーの人を起用したりすることが多いので、関西の人に振付をお願いすることで新しい動きがまたVimclipの中に入るんじゃないかなと思ってます。
KAZUKI:僕は初めてソロで歌わせてもらった『陽炎 〜KAGEROU〜』に思い入れがあります。レコーディングの際に、自分の思いをぶつける架空の女性像を作り出して、その人に向けて思いを込めたという感じなんです。この曲を歌っていて、初めて歌詞にはない言葉が自然と出てきて、それが『陽炎 〜KAGEROU〜』という曲を良くするエッセンスになったかなという気がします。歌詞に注目してもらいつつ、僕の心の声にも少し耳を傾けてもらえるとまた違ったものが見えてくるのかなと思います。
── 『陽炎 〜KAGEROU〜』は、アリオ橋本でのインストアイベントでヴォーカル3人のみでしっとりと歌い上げた曲でしたが、この曲はエモい曲ですよね。
TOMO:アコースティックの感じがね。普段ダンスチューンが多いですが、アコースティックで色気のある感じも出せたので、すごく良かったなと思います。