メンバーの好きな要素が反映された初音源
──ZIZではどんな感じの音楽を志向していこうと?
KOZI:今までは生ドラムとか、特に想定しないで曲を作っていたんですけど、ZIZでは生ドラム、生ベース、生ギターというバンド然としたものがあった上にエレクトロな音色が乗っかっていくという感じですね。
──待望のファースト・アルバムはどんな内容になりそうですか。
KOZI:今回、メンバー全員が曲を持ち寄って作ってるので、アルバムもかなりヴァラエティに富んでますね。メンバーのそれぞれ好きな要素が反映されていると思います。自分の中では、音楽的なジャンル分けは細かくしてないんですよ。聴く人がそう感じたらそうなんだろうし。
──ということは、それぞれのルーツ・ミュージックが滲み出ている感じですか。
YUGAMI:それもあるだろうけど、ただ単純にこの曲に対してこの音が必要だと思った音を皆が入れている感じですね。その辺は聴いた人が自分で判断して楽しんでくれたらいいな、と思っています。
──メンバー各自、ZIZ像みたいなものをイメージして曲作りをしたんですか。
KOZI:じゃぁ、CHARGEEEEEE...さんから。
CHARGEEEEEE...:とりあえず5月29日のライヴに向けて曲を作ろうということになって。こーちゃんと「こういう曲はどうだろう?」っていうやり取りをずっとやってたんです。ただ、明確なZIZ像みたいなものがあるわけじゃないから、他のメンバーから音源が送られてきても、「これZIZっぽくない!?」っていうのはなかったですね。
Sugiya:自分の引き出しから出してみて、「いい感じの曲が出来た! 聴いてみて!」って感じですね。バンドにしようかって話が去年の12月頃に出て、2月の初め頃に曲出しをしようということになったんですけど、皆が出してくる気配がなかったんですよ(笑)。それでとりあえず、俺が作った曲を皆に投げてみました。その曲はヘヴィ・ロックな感じです。
KOZI:ゴリゴリな感じのね。
Sugiya:プログレ・メタル的な曲を最初に出しちゃって。でも、なぜか皆「いいじゃん!」って言ってくれて。
KOZI:…なぜかって(笑)。
Sugiya:だって、まさか採用されると思わなかったんだもん(笑)。でもとりあえず、それが皆の起爆剤みたいになって、そしたら皆から曲が集まり始めましたね。やっぱり自分の趣味やルーツだったりとか、そういうヴァリエーションを楽しんでるのが一番でしたね。
──気心の知れた顔ぶれだから、レコーディングの雰囲気も良さそうですね。
CHARGEEEEEE...:でも、ドラムはドラムだけ、ベースはベースだけって感じでレコーディングしているんですよ。
KOZI:非常に今時な、メールでのやり取り。今時みたいなんだけれども、基本はアナログみたいな。皆、意外にアナログ人間なので。
YUGAMI:機械のことはよく分からないし(笑)。
CHARGEEEEEE...:今回は、ドラム・レックも知人にやってもらったり、結構自分たちで全部作ってるんですよ。
KOZI:出来る範囲内は自分たちでやって、それ以外はプロに託すんです。レックの段階までは自分たちでできるので。仮に音が悪くても、逆にそういうほうが味にも繋がると思うし。分からないながらも、皆でスッタモンダしながら、「うわ~! なんでこうなるんだ~!!」みたいな感じでやってますよ(笑)。
CHARGEEEEEE...:でも、発見はいっぱいあったよね。
KOZI:下手こかないと、発見していかないじゃないですか。だからもう、下手こく連続ですよ。