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INTERVIEW

トップインタビュー雨宮処凛 presents『バンギャル ア ゴーゴー』Vol.2 開催記念座談会 TAKA(defspiral)×猟牙(BORN)×MAKI(ALSDEAD)×雨宮処凛

稀代のヴォーカリスト三者が語るステージに立つことの重み、ライヴに懸ける思い

2011.10.01

これからライヴをやるのが楽しみになってきた!

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猟牙:ヴィジュアル系は化粧をしたり派手な格好をするから特殊な世界に思われがちですけど、今TAKAさんが言ったように、みんな純粋に音楽とライヴが好きなんですよ。その表現方法のひとつとして化粧や衣装があるというだけで。どんなジャンルであれ関係なく、ライヴの一体感の気持ち良さは誰しもが愛しているものなんじゃないかと思いますね。

TAKA:こうして話していると、今からライヴができることがもの凄く楽しみになってくるよね(笑)。ちょっと盛りめに話してるけど、自分で煽られてる(笑)。

MAKI:確かに、自分らで自分らを煽ってますよね(笑)。

猟牙:自分も今話しながら、“そうだよ、これからライヴだよ!”って思いました(笑)。

TAKA:改めて言葉にしてみるとね。“これからライヴができるんだ? やった!”みたいな(笑)。昔の話をしていると、初期衝動みたいなものが蘇ってくる。

猟牙:もし今のテンションでライヴができなかったら、ゲーセンのパンチング・マシーンをやるしかない(笑)。

雨宮:お客さんのことを話していると、より愛しく思えてきますよね。

TAKA:みんな急に優しい目になったりして。獣までがね(笑)。

猟牙:俺がMCで「今日はホントにどうもありがとう」なんて言ったら気持ち悪いですよね(笑)。

MAKI:「みんなのお陰でライヴがやれて嬉しいです」とか、あり得ないでしょ!?(笑)

TAKA:謙虚な獣っていうのもね(笑)。でも、それが本心だからね。

──お三方ともヴォーカリストとして喉のメンテナンスを日々怠らないと思うのですが、普段からどんなところに特に気を留めていますか。

TAKA:調子が悪い時は睡眠を多く取るように気を付けていますね。

猟牙:ライヴの前はちゃんと寝るようにしたいですね。でも、ライヴの前日は興奮してなかなか寝付けない時があるんですよ。もう寝ようと思っても、ライヴのことを想像したら身体がだんだん熱くなってきたりして(笑)。

MAKI:燃えてるね(笑)。でもホント、睡眠はかなり重要だなと思いますね。ライヴの前の日はいつも以上に睡眠を取るようにしようと心懸けているんですけど、ちゃんと寝ようとしすぎると、とんでもなく朝早くに目が覚めてリズムが狂う時もあるんです。

雨宮:ツアーの最中はなかなか睡眠が取れないんじゃないですか?

猟牙:そうですね。移動中の車で極力寝るようにはしています。ただ、ウチはメンバーがくだらない話ばかりしているから、余計に眠れないんですよ。ついその話に乗っかりたくなるんです(笑)。寝ようとしても、「どうしたの!? 大人しいよ!」って言われるし(笑)。

TAKA:俺は打ち上げで酒を呑みながら喋ると声を潰しちゃうんですよ。ライヴで潰すことはないんだけど、打ち上げで大声で喋ったりするとダメですね。だから打ち上げではなるべく騒がないようにしています。ツアーの空き日は特に要注意ですね(笑)。

雨宮:最後に月並みですけれども、今日のライヴに対する意気込みをお一人ずつ聞かせて頂けますか。

MAKI:今までの話にもあったように、3人ともライヴに飢えたヴォーカリストだし(笑)、ライヴに対して凄く意識の高い3バンドですので、こうして一緒にやれることがとにかく嬉しいです。その中で“絶対に負けないぞ!”という強い気持ちを持って今日は臨みたいですね。

猟牙:ライヴ前に話をしながら改めてライヴの大切さを実感できたし、雨宮さんみたいなアナーキーな方に好きになってもらえるのは嬉しいことですね。アナーキーという言葉が適切かどうかはよく判りませんけど(笑)。

雨宮:確かにアナーキーではあるんですけど、私はその一方で厚生労働省の研究会の委員もやっているんです。何故か政府の仕事もしていて、自分でも意味が判らないんですよ(笑)。

猟牙:そういう方にも気に入ってもらえたことが自信に繋がったし、今日のライヴもいい形でやりたいですね。ALSDEADもdefspiralもリハを見たら凄くレベルが高くて、とても刺激になったので。今回はこうして雨宮さんと交流が持てたので、これからもいろんな人たちと交流が持てるような魅力的なバンドになりたいですね。

TAKA:話していくうちに初心を思い起こさせてくれた機会に感謝ですね。3人ともちょっとずつ世代は違いますけど、ステージに懸ける思いは一緒だと思うんですよ。もちろん対バンだからライバルではあるんだけど、この対談を通じてイベントを一緒に盛り上げていこうという気持ちが繋がった気がして嬉しかったです。あとはいいライヴをやるだけですね。

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