
2月19日は素敵な記念日にしたい
──このアルバムをもって"ロック化計画"は完結と相成りますが、10周年の記念ライヴはどんなものにしたいですか。
大谷:"ロック化計画"を経験できたことで、昔の曲もちょっと違った味になるんじゃないかなと思いました。この前もみんなでライヴのメニューを決めていたんですけど、最近のライヴで唄っていない曲を今唄ったら全然違う感じになるんだろうなって思います。
柴田:ライヴが私たちを一番出せると思うし、輝ける場所だと思うので、10周年のライヴは大いに楽しみたいし、楽しんでもらいたいですね。
──東京公演と大阪での2公演ではメニューが全部異なるわけで、仕込みも大変でしょうね。
斉藤:10年分の感謝を込めて昔の曲も入れているので、懐かしいとか成長したなと思って頂けたら嬉しいです。
村田:その当時に戻ると言うよりは、今の私たちでその曲を唄ったら...みたいな感じも出せるかなと思うので。
──当時は今ひとつ理解できなかったけど、今ならよく理解できる歌詞もありますか。
柴田:デビュー曲の『甘いあなたの味』は、当時レコーディングしたのが15歳だったので、"KISS ME"とか"LOVE ME"という英語の発音もままならないのに、とりあえず唄うしかないみたいな感情でした。逆に、今は絶対にあんな唄い方はできないなって思います。
村田:私は、デビュー曲のカップリングで入っていた『スキップ!』が思い出深いですね。当時は4人ユニゾンでブースに入って唄ったんですけど、合わせるのもそれぞれぎこちなかったし、気をつけなきゃいけない点を念頭に置いて唄ったので、曲は明るいのに歌声はどこかフワフワしたような、初々しさが全面に出たような感じなんです。歌詞の中に"気が付いたら〜"っていうフレーズがありますけど、メロン記念日が10周年を迎えて"今、気が付いたらメロンのメンバーがそばにいた"って感じが凄くしました。
斉藤:ああ、なるほどね。
──あと、このアルバムにはこれまでのコラボレーション楽曲のPV集が付くんですよね。
斉藤:ミドリさんとのPVはご覧になりました?
──いえ、まだなんですよ。
斉藤:これは素晴らしいですよ。私たちがそれぞれ楽器を持って、『sweet suicide summer story』を演奏しているふうに撮ってあるんですけど、弾けやしないし叩けもしないのに一生懸命やってるのがちょっと笑えて。
──当て振りってやつですね。それぞれの楽器の担当は?
斉藤:まりこさんがイメージで割り振ってくれたんですけど、私がギターです。
柴田:私はキーボード。
村田:ベースです。とっつぁんさんが持っている大きいベースではないんですが...。
大谷:で、ドラムが私です。
村田:まぁしぃは流血するほど叩いてましたね。ワー! って言うから、見たら血が飛んでて(笑)。
大谷:指の短い間隔で突き指して、えぐれて、マメが出来て...見事にトリプル達成です(笑)。
──本誌でインタビューをさせて頂いた最初の頃は、各人が楽器に関心があって練習もたまにしていると仰っていましたけど、"ロック化計画"が進行していくにつれて自分たちの楽器は声なんだと強く意識するようになりましたよね。
大谷:やっぱりこっちやなって思ったんですよね。
斉藤:声こそが私たちの武器なんだなって。
柴田:まぁ、開き直ってきた部分もありますけどね(笑)。
大谷:やっぱり難しいですよ。音を録るところから携わっていくと、楽器は無理だなと思うことが多くて、プロのバンドの方は凄いなと思いました。
──でも、4人それぞれの"担当"がバンドで言うパートみたいなものじゃないですか。
一同:はい。
──それと、"ロック化計画"の延長戦としてブルーハーツのトリビュート・アルバム『THE BLUE HEARTS"25th Anniversary"TRIBUTE』に『キスして欲しい』で参加されるんですよね。これはメロン記念日が楽器を持たないロック・バンドとして認知された証拠だと言えませんか。
村田:『キスして欲しい』のレコーディングは最初に強めで唄ったんですけど、「もっと女の子らしさを出したほうがいい」とプロデューサーの森 純太さん[ex. ジュン・スカイ・ウォーカーズ]に言われて、ちょうどいいバランスになりました。
大谷:こうしてカヴァーしたことで自分たちのライヴで唄ってもいいというのが凄い嬉しいです。どこに行ってもこの曲はみんな知ってますから。
──最後に、10周年を迎えるにあたって今後はどんなことを目指していきたいですか。メロンとしてでも、一人の女性としてでも結構なのですが。
大谷:私はジムの成果を出したいです。コンサートが来るたびにやってるんですけど、なかなか結果が出ないんですよね。今までも食べないで追い込んで、当日どっひゃー! みたいな感じでしたけど、今度のライヴはさらに体力を使いそうな内容なので、ジムで体を変えつつ、こういうふうになりたかったんだ! って鍛えた成果をお見せできたらいいなと思います。
村田:私は20代最後の1年を迎えるので、1日1日を大事に過ごしたいですね。去年のスケジュール帳には予定だけじゃなく、自分が経験したことの他にニュースや事件も書き込んでいたんですよ。そういう自分には直接関係ないことも積み重なって今の私になっているので、毎日をミルフィーユのように積み重ねていこうと思っています。
斉藤:むーちゃん、上手!(笑)
──やはり、20代最後の1年は女子にとって夏の終わりにも似た儚さを感じるものなんでしょうか。
村田:そうですねぇ...。でも、今の30代の女性は輝いている方が多い気がするので、自分もそんな方々に少しでも近づきたいです。
──個人的な話で恐縮ですが、僕が20代後半の頃は早く30代になりたかったですね。怒髪天を筆頭に、人生を貪欲に楽しんでいる諸先輩バンドが周囲にたくさんいましたし。でも、女性と男性じゃ感覚は違いますよね。
斉藤:30歳を越えると開き直れて楽しそうですけど、30歳手前の女の子は微妙な時期だと思いますよ。
──斉藤さんのブログを拝見すると、アラサーに揺れ動く乙女の気持ちが行間から滲み出ている時がありますしね(笑)。
斉藤:滲み出まくりですよ(笑)。正月休みで地元に帰って親戚が集まると、年頃の女子としては「まだかまだか」と言われてしまうので焦りますけど、自分の人生をメロンに費やしたという意味では10周年を悔いなくいいものにしたいです。自分にとってもそうだし、応援してくれてる人にとっても2010年2月19日という日が忘れられない日になるんじゃないかなと思うので。そういう日にさせますよ。
柴田:私も、先のことと言うよりは目の前にあるものを着実に乗り越えていきたいので、とりあえず2月19日の記念日を心に刻み込みたいですね。ただでさえ感動すると思いますが、この年になって些細なことで涙腺が弱くなっているので...。悔いなく素敵な記念日にしたいです。
















