2016年2月6日にラストワンマンライブ『pupation』をもって活動を停止した4人組バンド・蟲ふるう夜にが、10年の沈黙を破り、新曲「光」を6月4日(水)蟲の日に配信リリースした。
蟲ふるう夜にはこれまで、AL『蟲の音』(2012)、AL『蟲の声』(2013)を発表。音が声になり、声が歌になるという三部作の構想を掲げていたが、最終章『蟲の歌』を残したまま、その活動を止めていた。
メンバーそれぞれが、それぞれの場所で人生を進めてきた10年。4人にそれぞれの形で成功や幸せをもたらした一方で、バンドを止めたという事実は、消えない傷として、あるいは小さな後悔として、それぞれの内側に残り続けていた。
「光」は、その10年を抱えた4人による、10年ぶりの新曲。
しかし、これはかつての夢を取り戻す歌ではない。作詞を手がけたVo.蟻は、この曲を「光を掴むことを諦めた者の歌」と定義している。自嘲と諦めの中で、それでも音を鳴らす──本作は、その傷の痛みに向き合うために鳴らされた一曲。
蟻(Vo.)コメント
バンドでの楽曲制作、レコーディング、夜中まで通話しながらの試行錯誤。
どれも久しぶりで変わらなくて、でも集まったみんなはずいぶん大人になっていて、10年を感じました。
レコーディングでいくんのドラムが入った瞬間はなんだか泣けてきたし、春ちゃんのベースは上手すぎて思わずテンションが上がるし、慎ちゃんの作曲やギターには改めて「やっぱり良いなぁ」と感じました。
たくさん聴いてもらえたら嬉しいです!
慎乃介(Gt.)コメント
10年ぶりに再び集まり、この曲をリリースすることになりました。
長い時間を経て再び音を鳴らせたこと自体、とても意味のある時間だったと感じています。
ぜひ聴いていただけたら嬉しいです。
郁己(Dr.)コメント
蟲ふるう夜にを離れてからの10年間、メンバーそれぞれが異なる人生を歩んできました。
それでも、再び音を重ねたときの感覚はあの頃と何ひとつ変わらず、むしろその時間の積み重ねが新しい表現を生み出しているように感じました。
リスナーの皆さんもまた、それぞれの時間を重ねてきたと思います。
そんな皆さんが今の蟲ふるう夜にに何を感じてくれるのか、楽しみにしています。
春輝(Ba.)コメント
さまざまな葛藤と向き合い疲れ切っていた中で迎えた10年ぶりの再集結。
僕自身もメンバーに救われました。
この曲が、今度は誰かにとっての光になってくれたら嬉しいです。
【蟲ふるう夜にプロフィール】
2007年11月28日、蟻(当時はBa.&Vo.)、慎乃介、郁己で結成。2012年に春輝(ex. THE冠)が加入。
同年、「ご主人が動かない もう5日になります」という歌い出しで、飼い主に先立たれた犬の気持ちを歌った「犬」が話題に。2013年にはBiSや中川翔子で知られる松隈ケンタをサウンドプロデューサーに迎えたAL『蟲の声』をレンタル&配信限定でリリース。"中二病"バンドとして各種音楽系メディアで取り上げられる。
2014年6月4日、蟲の日にミニAL『わたしが愛すべきわたしへ』をリリース。タイトル曲の持つメッセージの強さが評価され、ブレイクが期待されたが、同年年末にGt.慎乃介が難病・フィッシャー症候群に罹患し一時休養。困難の中、活動を止めないことで希望を見いだし、2015年4月1日にミニAL『スターシーカー』をリリース。慎乃介も復活し、同年6月4日の蟲の日には2年ぶりとなるワンマンLIVEを渋谷CLUB QUATTROで開催する予定だったが、直前にVo.蟻がインフルエンザに倒れる。度重なる不運に見舞われるバンドは、その状況すら笑い飛ばす新曲「フェスティバル」を発表。7月31日の振替公演を大成功に終わらせた。
結成8周年目を迎える2015年11月28日、蟲ふるう夜にとしての活動を終了し、Vo.蟻を中心としたプロジェクト形態"mushifuru project"への移行を発表。2016年2月6日、恵比寿ザ・ガーデンルームにてラストLIVE「pupation」を開催。その後、mushifuru projectはVo.蟻のソロプロジェクト・キミノオルフェへと発展し、蟲ふるう夜にとしてのバンド活動は停止した。
そして10年の月日が流れた。2026年6月4日、蟲の日。蟲ふるう夜にとして10年ぶりの新曲「光」を配信。AL『蟲の音』(2012)、『蟲の声』(2013)に続く未完の三部作、その最終章『蟲の歌』への、掠れたスタートラインとなる一曲である。















