Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】メロン記念日(2009年12月号)- 本誌創刊33周年&誌面刷新記念イヴェント"ROOFTOP PROOF 09"にメロン参戦! バックナンバーを振り返りながら幾重もの変遷を重ねてきた33年間の軌跡を辿る!

本誌創刊33周年&誌面刷新記念イヴェント“ROOFTOP PROOF 09”にメロン参戦!バックナンバーを振り返りながら幾重もの変遷を重ねてきた33年間の軌跡を辿る!

2009.12.01

冊子の現物を手に取って下さった方ならお判りの通り、我がルーフトップは今月号を機に全ページ・フルカラー化、連載コラムの全面刷新という大幅なリニューアルを断行しました。配布開始日にあたる12月1日、2日の両日にわたって新宿ロフトで開催される本誌創刊33周年記念イヴェント『Rooftop 33rd years Historic wheel a track"ROOFTOP PROOF 09"』に合わせての誌面刷新であります。1976年8月の創刊以来、判型、体裁、ページ数の変動を絶えず繰り返しながら、新たなカルチャーを日夜発信し続ける新宿ロフト、下北沢シェルター、ロフトプラスワン、ネイキッドロフト、阿佐ヶ谷ロフトAのスケジュール掲載を中心として、出演アーティストのインタビューや最新の音楽/カルチャー情報を満載した総合エンターテイメント・マガジンとして独自のスタンスを築き上げてきた本誌にとって、この全面刷新は"CHANGE"を"CHANCE"に変える絶好のタイミングです。長い歴史から見ればわずかに"G"を"C"へ変える小さな一歩かもしれませんが、我々編集部にとっては時代の趨勢を見据えて新たな扉を開く大きな"CHALLENGE"です。記念すべき刷新第1号の特集として、"ROOFTOP PROOF 09"の2日目に出演して頂くメロン記念日と共に本誌のバックナンバーを振り返りつつ、おぼつかない足取りながらも踏み出したこの小さくも大きな一歩を祝した記事をお届け致します。(interview:椎名宗之+やまだともこ)

ロフトがメロンのお立ち台デビューです

──何はともあれ、本誌創刊33周年記念イヴェントにご出演頂きまして、誠にありがとうございます。

一同:
ありがとうございます!

──新宿ロフトは今度で2度目の出演となりますけど、前回は如何でした? 普段のステージに比べるとだいぶ狭いと思いますが。

大谷雅恵:熱かった記憶が凄いありますね。ロフトで初めてお立ち台を設置したんですよ。あれがメロン記念日のお立ち台デビューです。

──お立ち台デビューと市松模様デビューが同時に起こった記念日だったと(笑)。この間の千葉ルックでのライヴもお立ち台は導入されたんですか。

大谷:はい。

──千葉ルックのステージはかなり低いですよね。

斉藤 瞳:お立ち台も用意したんですけど、私たちは楽器を持ってないこともあって、普段のフォーメーションを取っ払ってお立ち台の上で唄ったんですよ。手の煽りのみでパフォーマンスをする感じに変えて。

──共演したビート・クルセイダースとニューロティカは勝手知ったる仲ですね。

柴田あゆみ:私たちがお立ち台を使っていたので、ビークルさんの時にヒダカさんもお立ち台を設置して、ギター・ソロとかでお立ち台に上がってアイドル・ポーズのようなものをやってましたけど(笑)。タロウさんとマシータさんもライヴ中にお立ち台に上がってラップみたいなものをやってました。

斉藤:それぞれが自分の担当じゃない楽器にチェンジするっていうビークルさんのパフォーマンスが凄く新鮮だったんですよ。ケイタイモさんがベース、ヒダカさんがドラム、クボタさんがギター、マシータさんとタロウさんが歌に入るっていう、あれは凄く良かったですね。それだけルックの20周年をもの凄く大事にしていると言うか、特別なパフォーマンスをする姿勢が素敵で。最後、音止めの時間が来てしまって、アンコールでクボタさんがアカペラでボンボン唄っている姿も凄く素敵でした。

村田めぐみ:楽器を持たなくてもエンターテイナーですね。

──楽器を持たないロック・バンドである皆さんとしては学ぶべきところが多々あったわけですね。

村田:その手があったかと思いましたね。ルックは楽屋とステージが隣同士で、楽屋にいてもステージが気になるんですよね。音が全部聴こえてくるし、様子も窺えるので。

──ロティカのあっちゃんは、先日のロフトのライヴで柴田さんと斉藤さんがフロアからハイタッチしたのに全く気づかなかったそうですけど(笑)。

斉藤:ちょうど私たち2人の間にマイクを持ってきたし、目も合ったしハイタッチもしたんですよ。あれはちょっとショックな出来事でしたね(笑)。

村田:あっちゃんは常に神懸かってるなぁ…(笑)。

──今回は本誌のバックナンバーをどっさり持ってきて皆さんにその体裁の変遷を見て頂いたんですが、ご覧になって如何ですか。1976年8月の創刊号は矢野顕子さんが表紙で、当時はA3判型のタブロイド仕様だったんですよ。

柴田:これは紙の大きさによって値段が変わるんですか?

──印刷製本費はページ数や部数によって変わりますね。最初から無料で配布していたんですよ。

柴田:無料で配布するには結構なコストが掛かりますよね。新たな試みだったんですかね?

──ライヴハウスがこうした定期刊行物を出すこと自体が画期的だったんですよ。ただ、1976年なんて皆さん生まれてないわけですから、掲載してあるミュージシャンも何のことやらという感じですよね。

大谷:でも、矢野顕子さんと矢沢永吉さんは判りますよ。

斉藤:山下達郎さんもロフトに出演されていたんですね。こうして見ると、あっちゃんは何度も表紙になってるんですね。ピエロじゃない時期があったなんて意外です。前のメンバーさんも見れたりして貴重ですよね。

村田:あっちゃんは見た目は変わっても中身は変わってないんですか?

──はい。四半世紀にわたってややうけを貫いていらっしゃいます(笑)。

村田:歴史を積まれた雑誌ですよね。私たちを取り上げて下さってありがとうございます。

斉藤:私、系統的にスピッツさんが表紙というのが意外でした。

──スピッツは当時ロフトにあったインディーズ・レーベルから『ヒバリのこころ』というCDをリリースしたことがあるんですよ。

一同:
へぇ!

──今はかなりの高値で取引されているみたいですけど。

斉藤:ジャンル的にはちょっと違うイメージがありますね。ロフトさんはもっと激しいロック系の人たちが中心になって出演されている感じがしますし。

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