15周年最大の事件は“いまだにこの3人でやり続けてること”
──2曲を通して感じることなんですが、プログレにも通じる壮大さです。以前、EDDIEさんは「踊れるプログレ」を作ると仰ってましたが、これがソレでしょうか?
EDDIE:まさにソレだね! 俺プログレ大嫌いだったから(笑)、ティーンのためのプログレをやりたかった。
──KYOさんは確かプログレ好きでしたよね。
KYO:うん。俺は昔からプログレも好き。でも、これは本来の言葉の意味でのプログレッシヴな曲だと思うよ。
──確かに進化したロックンロールです!
HARUTO:俺は昔から凝った構成の曲とか好きだったから、プレイしてても面白いよ。でも、ただ複雑にしましたよって感じになってないってとこがポイントね。
──必然性のある複雑さですよね、ドラマティックと言いましょうか。では、ここでMAD3の15年間の「3大事件」を教えて下さい。
EDDIE:いまだにこの3人でやり続けてること。
HARUTO:そしてこのまま3人でやり続けること。
KYO:そして狂ってるままなこと。
──この3人で変わらずやってることこそが事件だということですね。さて、12月の23日にシェルターで15周年記念のワンマン・ライヴを行いますが、これはどんなライヴになりそうですか?
HARUTO:狂い! 狂わせ!! 壊し! 壊され!!
EDDIE:ドッカ~ン! ガラガラグァッシャーン!!! って15年かぁ~。
KYO:…やっぱり壊しちゃうんだ?(笑)
──なんで、シェルターを選んだんでしょうか?
EDDIE:俺たちの帰る場所っていうか古巣なんだよね。
HARUTO:己の立ち位置の再確認とか。そんな気持ちもなくはない。
KYO:ホームグランドみたいなものだからね。ハコに対しての思い入れは強いね。
──やっぱシェルターで観るMAD3は格別ですもんね。では、初めてシェルターに出た日のことは覚えてますか?
EDDIE:確か『BACK FROM THE GRAVE』(*今日のガレージ・シーンを作ったイヴェント)復活の第1弾だったと思う。俺がフライヤー作ったんだよな。
──あ、そんなことやってたんですか。
EDDIE:うん。今でも作ってるけどね(笑)。
KYO:あの時、自分の機材じゃないのにぶっ壊したねぇ。どこでも壊すけど(笑)。
──困った人ですね(笑)。
HARUTO:単純に若かったよね、なんつーか、未熟で恐いもの知らずだった。
──では、今後の予定、野望、目標、夢などを教えて下さい。
EDDIE:全宇宙支配! っていうか、早く宇宙に行きたい。
HARUTO:ライヴの一本一本、曲の一音一音を大切に積み重ねて、はては宇宙だな、やっぱ!
KYO:だから昔から俺らは宇宙一だって言ってんじゃん! とにかく宇宙の果てまで行っとかないとね。
──最後にメッセージを!
KYO:5年くらい前にどっかの馬鹿な評論家に『この位 の内容をキープしてればいいんじゃないですか?』とか言われたんだけど、俺らいまだに進化してるからね。みんなで一緒に宇宙の果 てまで行きましょう。
HARUTO:みんな音楽好きでしょ? 俺も好きだよ。
EDDIE:きみたちの心に秘めた小さなロックンロールを集結し偉大なるロックンロール・キングダムを築くのだ!!!