株式会社ディスクユニオンの出版部DU BOOKSより、2月10日(火)に書籍『レコード店の文化史』が発売される。
本書は、音楽研究・社会学・文化史・都市研究に携わる多国籍の研究者・批評家が、ポピュラー音楽研究、レコード産業史、都市文化論、若者文化史、社会主義圏の文化政策、ディアスポラ研究などを背景に、レコード店を読み解いた初の試み。全国の書店、ネット書店、ディスクユニオンほかで発売される。
ロンドンのレゲエ店からナイジェリアのジャズホール、東京の輸入盤店、革命前後のイラン、ポルトガルやスペインの観光地化するレコード店、ナイジェリアやルーマニアの音楽インフラまで。22章のケーススタディは、レコード店がどのように人びとの文化生活を支え、文化の公共圏として機能してきたのかを明らかにする。
レコード店には、人びとの趣味が交差し、見知らぬ者どうしが語り合い、都市の片隅から文化が立ち上がる瞬間が息づいている。
音楽研究・社会学・文化史・都市研究に携わる多国籍の研究者・批評家が、ポピュラー音楽研究、レコード産業史、都市文化論、若者文化史、社会主義圏の文化政策、ディアスポラ研究などを背景に、レコード店という“小さな場”を多角的に読み解いた一冊。店舗と共同体のヒントとなる書。
1)アナログ盤再評価の背景を「場所」から読み解く
ヴァイナル復権や独立系店舗再評価の動きを、消費トレンドではなく、レコード店という〈場〉の社会的機能から捉え直す。
2)世界各地の具体例が示す、レコード店の多様な役割
ロンドンのレゲエ店、ナイジェリアの音楽インフラ、パリや東京の店舗文化、社会主義圏の事例まで。レコード店が地域文化や政治・社会と結びついてきた歴史を明らかにする。
3)音楽研究・社会学・文化史を横断する決定的研究書
輪島裕介(大阪大学文学部・大学院人文学研究科教授/音楽学者)、南田勝也(武蔵大学教授/日本ポピュラー音楽学会会長)、大嶌徹(玉川大学学術研究所講師/音楽学)ほか、推薦コメントを掲載。
推薦コメント
レコード店には、迷う楽しさがある。試聴して解説を読み、財布に聞く。悩めるお客様の相談に乗るのも、スタッフの仕事だ。レコードの産業史はあった一方で、レコード店の歴史本はこれまでなかった。本書を手に、世界各地の古今のレコード店を巡る。あの楽しさが脳内に湧き出る読書体験となることだろう。
大江田信(元ハイファイ・レコード・ストア店長)
レコード店は小さく厚い公共圏だ。音楽を繋ぎ人を繋ぎ、趣味を育む。学校となり、溜まり場となって、「音楽愛」の結節点となってきた。そうした記憶の蓄積が、いまもレコード店を語らせ、機能させている。音楽との濃密な関係を形づくる根拠地を、グローバルな射程で描く刺激的な現代文化史。
大嶌徹(玉川大学学術研究所講師 / 音楽学)
レコード店は、音楽を売るだけの場所ではない。
本書はニューオーリンズからカーディフ、テヘランからラゴスまで、世界各地の店を舞台に、文化が生まれ、抗い、生き延びてきた軌跡を描く。日本の輸入盤文化も、その壮大な物語の一部だ。
グローバルな視点から音楽文化と〈場所〉の関係を捉え直す、知的興奮に満ちた一冊。
加藤賢(目白大学メディア学部専任講師 / ポピュラー音楽研究者)
レコードショップとはいかなる場所なのか。隠れ家か、逃げ場か、儀式的な場なのか。それとも知識を共有する場か、あるいは多様なコミュニティのハブなのか。私に最も刺さったのは、自分の音楽的なヒーローについて白昼夢にふけることが許される場所。そう、真っ昼間から夢に酔える場所など滅多にない。
南田勝也(武蔵大学教授 / 日本ポピュラー音楽学会会長)
こんな本が出るなんて嬉しいな。だって20年近く前にはレコードもレコード屋もなくなる、ってたくさんの人が言っていたんだから。さて、今は何がなくなる、いらない、と言われているのだろう。この本を読みながら立ち止まって考えてみたいです。
矢島和義(ココナッツディスク吉祥寺店店長)
もはや音楽を「買う」必要がなくなった今、かつてサブカルチャーの震源地でもあったレコード店はどこに向かうのか――。単なるノスタルジアでも、針を持ち上げて下ろすだけの儀式でもない、レコードが本来担うべき役割をあらゆる角度から考察する、レコード文化人類学の教本がここに誕生した。
山中明(ディスクユニオン店長 / ソ連ファンク)
私が十代のころ、レコード店はまちがいなく「世界」につながる希少な窓口だった。
かつてレコード盤に記録されていた情報に、ほぼ無尽蔵にアクセスできるようになった現在でも、レコード店は社交と儀礼の場所として、ローカルな音楽文化とその相互交流のハブであり続けている。少なくとも、そうであってほしい。
輪島裕介(大阪大学文学部・大学院人文学研究科教授 / 音楽学者)
<訳者>
奥田 祐士(おくだ・ゆうじ)
広島生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。雑誌編集をへて翻訳業。主な訳書に『AMETORA (アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語』『ポール・サイモン 音楽と人生を語る』『ポール・マッカートニー 告白』『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』『スティーリー・ダン・ストーリー』などがある。
商品情報

レコード店の文化史 グローバル・ヒストリ───コミュニティ、都市、文化が交差する場所 The Life, Death, and Afterlife of the Record Store: A Global History
発売日:2026年2月10日(火)
編者:ジーナ・アーノルドほか
訳者:奥田祐士
ブックデザイン:戸塚泰雄(nu)
判型:A5判
製本:上製
ページ数:376ページ
予価:本体4,200円+税
ISBN:978-4-86647-218-8
発売元:株式会社ディスクユニオン
発行元:DU BOOKS














