大好きなペッカーたちのサルサ・バンド、“オルケスタ・デル・ソル”。
自分も彼らのアルバムに「BOKU-MUKI」という曲を書かせてもらっているが(1993年発表の『DEL SOL』収録)、クロコダイルでやるライブには通い続け、ほとんど皆勤賞と言っていいくらいだった。
よくステージにも上げさせられ、ロックな風体でラテンに混ざる、それはいつの間にか彼らのファンの間でもアンコールの風景と化してきてしまったくらいだ。
そんなある日、デル・ソルが真夏の三浦海岸で公開生放送に出演するという話を聞き、行って駐車場がいっぱいで車が停められないのも困るので、湯川治往(オルケスタ・デル・ソルのディレクター)たちと前日の夜中から車を走らせた。
三浦海岸に陣取り、挙句の果てに、パラソルまで砂浜に立て、湯川たちはビールとしゃれ込み、とてつもない陽ざしの中で、特設ステージを用意された番組の始まりを、海を背にして今か今かと待っていたものだった。
そして番組が始まり、思いきり三浦海岸に陽気なサルサが響き渡り、追っかけてきたファンたちもその場で踊って大騒ぎな真夏の砂浜、うつぶせになり、パラソルの下でそんなペッカーたちを見ながら楽しんでいると、いきなりステージからマイクで自分が呼び出されてしまった。
えぇぇぇっ、そんな用意も何もしてないし……と言ってももう遅し、呼ばれたものはそりゃ出なきゃマズいでしょ、真夏の三浦海岸の生放送、ステージに上がり、いつもアンコールで一緒に唄い踊りまくっていたデル・ソルと海パンのままサルサ踊りで盛り上がってしまった……バイレ・ゴッセ・エチェンマモスパリヴァ~