自分と同い年のスティーヴィー・ワンダーが、16才のときに、リトル・スティーヴィー・ワンダーとしてかました大ヒット曲「太陽のあたる場所」。
大好きな歌でいつも口ずさんでいたのを思い出す、本当に彼らしい良い歌である。
ここでちょっと恥ずかしいことを告らねばならないのだが、歌詞の中で、
There's a place in the sun
Where there's hope for everyone
Where my poor restless heart's gotta run
太陽のあたる場所がある
それはみんなの希望のあるところ
そこはボクらの安らぐところさえない
こころをせかしてくれるんだ
という箇所があって、ずいぶん経ってからある日、気づくのだが、
その当時、自分は“my poor racist heart”と信じ込んでしまい、そう思っていつも唄っていた。
そうか、すごいな、スティーヴィーくらいになると、もう差別する心というのが歌詞に入ってくるのかと驚いたくらいで、決してそれが、“restless heart”とは気がつかなかったのである。
自分の英語力のなさが情けなくなってくるが、それ以来、彼のこの曲の印象がずいぶんと変わり、いつか今やっている「黒い鷲」のステージで一度、唄わせてもらい、スティーヴィーに謝らねばと思っている、まだベッドの中のPさんだったのでした。