河口湖の上にどーんと構える富士山
相変わらず季節について書く。春もいいが、やはり秋が一番いい季節だと思う。でも最近は秋の良さを感じられないままに、あの恐ろしい冬がやって来たりする。しかし今年の秋は違うぞとばかりに心は騒ぐ。今日の天気予報だと明日11月24日は雪だという。昨日はなんとも暖かく、蝶蝶が飛んでいたのに。
いざ、もみじ回廊に・隠れもみじはお祭り騒ぎ
なにか突然、紅葉(もみじ)の強烈な赤が見たかった。家の前にある神社のもみじは、今年はなんだかくすんでいて見るに堪えられない。ネットで色々と調べていたら「もみじの隠れ穴場」を見つけたので、日曜日の朝、ちょっと遠いが富士河口湖畔に出かけてみた。
自宅から約3時間、富士急ハイランドを過ぎて富士急河口湖畔駅にて下車。いやはや、バスで隠れスポットに向かうが道路は大渋滞、会場は人混みだらけなんだ。隠れスポットでもなんでもなく、町全体が「紅葉祭り」の真っ最中だった。外人観光客ばかりが目についた。でもさ、それなりに赤く染まったもみじを見て、湖畔の上にはど~んと雪をかぶった富士がそびえていて、河口湖はとても美しかった。
帰りのバス、電車は大混雑。1時間も待って、なんとか座る事が出来た。電車の中は登山帰りの爺さん婆さんで一杯だ。
これが紅葉回廊だ(河口湖駅からバスで30分)
テーマはやっぱり凄い……70歳の恋?
10月30日、なんとも皆から背を押されネイキッドロフトで自分のイベントを開催することになった。今年4月に私が乗った、ピースボートの世界一周航海106日クルーズの報告会である。
いわゆるトークライブハウスという「場」が出来て20年。それらを私は経営してきたわけで、自分自身が主催者であるイベントだって過去何回も開いてきたわけだが、相変わらずドキドキしたり、人は集まるのか? 会場は押さえたが大丈夫か? 参加者にどう楽しんで貰うかなど疑心暗鬼になってしまう。
10月30日ピースボート乗船報告会ネイキッドロフト
fall in loveなんだな
イベントでのテーマは「70歳の恋」だ。もうネットで何度も書いたが、私はピースボートの航海中、ある夫人に一方的に恋をした。もう20数年以上、女を「恋」する事なんてマジになかった。確かに過去何回か同棲してみたり、ちょっといいなって思って付き合った女性はいたが、大体SEXプラスアルファーでしかなかったような気もする。身も心もぶっ飛んだ「恋」はした事がなかった。70歳でみっともないと思う節もあるだろう。まさか70歳になってこんな恋をするなんて、ほとんど諦めの感じだったのだが、こんなに、それも瞬間的に一人の女性にはまり込むとは、自分でもびっくりした。
若い連中は嫌悪するかも知れない。私はそれを「体験」してしまったのだ。…これはいわゆる「fall in love」なのだと思った。この「fall in love」とは長い付き合いもなく、あまり理由もなく、瞬間的に恋に入ってしまう事なのだそうだ。相手は敬虔なキリスト信者でピアニストだった。彼女とは船内サークルの「聖書を読む会」や「コーラスの会」で知り合った。…そして結末は…この話の顛末はシミルボンサイトの「ピースボート世界一周航海記」に載っています。実は今、なんとも単行本で出版するつもりで書き直しています。
映画「この世界の片隅に」
この秋は映画をたくさん見た
この秋、素晴らしい映画にたくさん出会った。
渋谷の佳作名館、ユーロスペースの一階にLOFT9 Shibuya(今年7月オープン)が出来てから、ライブに参加する2時間ほど早く行って、ユーロスペースや映画美学校で上映している作品を見ることが楽しみになっている。
この二ヶ月で見た映画を列挙してみると「この世界の片隅に・人生フルーツ・秋の理由・函館珈琲・君の名は・64・4月の君は・ケンとカズ・ミリキタニの猫・ゴーストバスターズ・将軍様、あなたのために映画を撮ります・新ゴジラ」と2ヶ月で12本。新ゴジラ、君の名は、ゴーストバスターズは話題になった映画だが、私には面白くなかった。後は全部、大手映画会社に直接の影響を受けない単館でのサブカル映画だ。ミニシアターの良さはなんとも見終わった瞬間は、ぼーっとして何か銭湯の湯船に浸かっているときのようにジワジワ効いてくるのが楽しい。余計な情報を一切廃して、全く見知らぬ、聞いたこともない監督や出演者による実験的映画を見るのも秋の仕草としては実にいい。色々なことが発見出来るのだ。小さい映画館ならではの作品が並んでいる。
なんともトランプがアメリカの大統領になった。これで安倍、プーチン、習近平、金正恩、ドゥテルテと極右が世界を制覇することになった。世界が極端に右傾化してきている。いわゆる差別の根源であるナショナリズムの復権が世界を駆け巡っている。特に若い世代の右傾化が顕著なのだそうだ。私は70歳になって、このところ脱政治・脱社会運動に徹していて、デモや集会には参加しなくなった。困ったことだ。
7年前のオー君と我が家のテルとマロ。
オー君が亡くなって半年が過ぎた。
スコッティシュは早死になんだそうだ