27歳・男子です。会社の上司のことで悩んでいます。
5つ年上の先輩なのですが、普段から頼りがいのあるアニキ的な感じなのでよく仕事の相談をしていました。ところが社員旅行で湯河原へ行った時、酔った勢いだったのか、「キスをしてもいいか?」といきなり迫られてビックリしました。上司だし、酒の席の無礼講だと思ってその時は受け入れてしまいましたが、その後何度もアプローチされ、本気なんだと分かりました。
同性は恋愛対象外なのですが、上司なのできっぱり拒絶できません。先輩を傷つけないでやんわりとお断りする術はないでしょうか。
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
てっきり女性の方からの相談かと思い込んでいたら、ガチガチのやつじゃないですか! ちなみに僕は大学一回生の時、クラブの合宿で先輩に迫られる“ホモ試し”をされた経験があるのですが、最後まで拒み続けたんです。友達はだいたい観念して全裸になり、隠れて見ていた先輩たちからお尻の写真を撮られたりしてたんですが。
それはさておき、このお話は男から男というオルタナティブな恋愛なので特殊に見えますが、男女間でも全く変わらない単純なものだと思うんです。男性だろうが女性であろうが、恋愛対象外であれば、無理なものは無理で仕方ないと思います。酔った勢いとか押しに負けて一度許してしまうとかもよくある話。だから傷つけずに断ることも無理だと思います。
言い方は悪いですが、好きでない人に好かれることは天災みたいなもので、断って相手が傷ついても誰も悪くはないんです。逆に、関係性上自分が会社を辞めることになるかもしれないけど、それでも相手を責めてはいけない。僕も“ホモ試し”の時は「あー、好きなクラブなのにこれで辞めないといけない…」って思いましたよ。
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
ご相談ありがとうございます。アニキ格の上司に肉体関係を視野に入れたアプローチをされる過酷な時代なのですね……。
上司からエロい目で「今夜の予定……どう?」とか言われたら困るだろうなぁ。友人知人なら「あー無理っす」で済むかもしれないけれど、会社の中ではいつも本音を言えるわけじゃないから、なかなか厄介ですな。
「傷つけないでやんわりとお断りする術はないか」とのことですが、「僕、異性が好きなんです、男は無理です絶対」という言い方さえしなければ何でもいいと思います。「僕、彼女が出来たんですよー。結婚しようかと思ってて」なんてふうにバリアを張るのが吉。あまりにドストレートだと恨まれた挙げ句に流血沙汰にもなりかねないですもんね。
問題は、「意外としつこい時」です。つれない態度を取ったことで相手がムキになり、断っても断ってもアプローチが止まなくなったら。
……その時は、迷わずぶん殴りましょう。上司? そんなもん関係ねぇよ!
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!